No.3ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
>映画などの世界で小惑星が地球に衝突とかよくありますが、現実に起こる可能性もゼロではないですよね?
太陽系には小惑星が推定で10億個以上あります。大きさは直径数百mから数mまで様々ですが、当然小さいものの締める数の割合の方が大きくなりますので、それによって地球に衝突する確率も変わって来ます。
とは言っても、これがみんな地球に向かって落ちて来るというわけではありませんよね。これらはたいてい火星と木星の間の小惑星帯という所にあり、遥か火星軌道の外側を回っています。ですが、その軌道は込み合っている上に意外に不安定で、小惑星同士の接触や太陽や木星など、天体重力の影響を受けてそこから迷い出てしまい、彗星のような長い楕円軌道を取っているものがたくさんあります。その内、太陽に近付いたり離れたりする近日点と遠日点を行き来する際、地球に接近したり地球軌道を横切ったりするものを、彗星も含めてNEO(地球近傍惑星)と言い、これらはもしかしたら将来地球に衝突する可能性があります。現在直径500m以上のNEOは400個ほど確認されていますが、実際には2000個近くあるだろうと考えられています。
映画の「ディープ・インパクト」や「アルマゲドン」などのような、直径10kmクラスの惑星衝突が地球で起こるのはだいたい1億年に1回くらいの確率だと言われています。今から6500万年前、恐竜が絶滅するときに実際に起こったらしいという有力な痕跡が残ってますから、それが人類にとっても現実となる可能性は充分あり得ると思います。
NEOのような天体が地球に接近した場合の危険度を衝突する天体の大きさで分類した「トリノスケール」という指標があります。それによれば、直径1km以上の天体衝突であれば地球全土に深刻な被害の及ぶ事態とされていますし、直径500mでも全面核戦争並の惨事になるそうです。
これらの衝突が発生する確率はそれぞれ、数十万年に1回、数万年に1回となっていますから、返ってこの辺りが一番怖いんじゃないでしょうか。
それ以下になりますと局地的な災害に分類されます。1908年にシベリアの森林で起きた大爆発は直径60mの彗星だったのではないかと言われています。このような衝突であれば数百年に1回ですから、人類の歴史の中に目撃が記録されても別に不思議ではありませんね。
地球に落ちて来る隕石は年間1000個ほどあり、総量にして200tになるそうです。そのほか地表に到達しない流れ星や宇宙塵などを含めると、宇宙からは1日25tもの物質が地球に降り注いでいることになるのだそうです。直径10m程度の小惑星であれば、年に2~3個はぶつかっているみたいです。ですが、その辺りは大気に衝突して燃えたり分解されたりしてしまいますから、他の隕石と同じように、人知れず海かなんかに没しているんじゃないでしょうかねえ。
注)この数万年に1回などの確率は発生頻度で、任意の天体の衝突確率ではありません。それから、各資料によっても結構まちまちでした。
>今の技術ですから予測はある程度できるかとおもいますが、防御や回避は可能なのでしょうか?
発見されたNEOが実際に地球と衝突するかどうかを見極めるのは大変難しいことだと思います。
小惑星の軌道を太陽の重力と一対一で計算するのであればニュートン力学で求めることができますが、実際には火星や木星など、他の天体の影響を複雑に受けています。これを「三体問題」もしくは「多体問題」と言い、力学的に正確な軌道を計算することはできません。ですから、衝突する可能性のある天体であっても、それが確実に起きるかどうかは判りませんし、衝突するはずのなかったものが突然危険になることも当然あります。現在の所、まず、正確な予測はできません。
このような天体が発見された場合、衝突を阻止しようと思うのであれば、現時点では核攻撃くらいしかありません。ですが、それで確実に目標を破壊したり、軌道を変えたりできるかどうかは疑問です。
核攻撃以外では、小惑星にロケットエンジンをドッキングさせるとか、何か重たい物をぶつけて軌道を変えるといった手があります。
例えば、直径500mのNEOが衝突の100年前に発見されたとするならば、質量34tの物体を衝突させることによって安全な軌道にずらすことができるという計算結果があります。34tの人工衛星となれば結構大型ですが、スペース・シャトルのオービダーが70t以上あることを思えばたいしたことはありません。もちろん、シャトルが到達できるのは衛星軌道までですから、打ち上げたとしても、小惑星に到達させるためには更に燃料が要ります。もし、目標の小惑星が火星軌道の外側にあるとするならば、34tの衛星をそれにぶつけてやるためにはあと100tから200tくらいの燃料を打ち上げて給油してやらなければなりませんが、現在の技術であればやってできないことはありません。
ですが、問題なのは、上記で申し上げた理由により、100年後にそれが衝突するかどうかを見極めることはまず不可能です。ですから、如何に危機といえどもその範疇は大幅に越えてしまうような気がします。
では、この直径500mの発見が1年前だったらどうなるでしょうか。その場合には、軌道を反らすために必要な質量は3,430tとなるそうです。打ち上げのための燃料を考えたら、1年以内ではとても人類の手に負える仕事ではありませんね。
>それとも、なすすべもなく最期のときを待つしかないのですか?
やや悲観的ですが、ぶつからないように祈るだけです。
将来、人類が小惑星の軌道を自由にコントロールすることのできる技術を獲得すれば、小惑星の資源利用という点からも一挙両得なんですがねえ。
No.5
- 回答日時:
悪いことばかりじゃないですよ。
世界の油田や鉱山では大きなクレーターが発見されています。。天体衝突がこれらの油田、鉱山の生成に大きな影響を与えていると考えられています。
また、生命の誕生や進化にも大きな影響を与えたと考える説もあり、天体衝突の数と生物の種の数は比例関係にあるということもわかっています。衝突直後こそ地球上の生命に大きなダメージを与えるものの、単なる破壊だけでなく多様な生命の進化を起こすきっかけとなっています。
もし、6500万年前に巨大隕石の落下がなかったら、長い恐竜の時代はまだ続いていて、人類が進化するチャンスがなかったかも知れないですね。
1億年後には新たな巨大隕石の落下によって人類ではない、新たな支配者が地球を支配しているかも知れないですね(^^; …。
No.4
- 回答日時:
なすすべないと思います 予測すらほとんどできないんじゃないでしょうか 去年くらいに小惑星が地球をかすめたときなんか、10日くらい経ってから危なかったことに気づいたみたいですよ リアルタイムでは接近も通過も誰も把握できていなかったらしいですよ
大きな小惑星なら前もってわかるかも知れないけど、とてもむずかしいんでしょうね
ほんとの最後の時は、突然巨大な地震が起きて巨大な津波に何もかも飲まれてしまうんじゃないかと思います テレビやラジオがそのとき放送されていても誰もいったい何がおこっているのかわからないまま死んでしまうことになるんじゃないかとおもいます
No.2
- 回答日時:
確立的には「0」には決してならないでしょうけど、
可能性としては、かなり低いと思います。
地球の、太陽を周回する軌道上にあったものは、
太古の昔に、すでにぶつかってしまいましたし、
新しくやってくるものは、はるかに密度の高い
「小惑星帯」を抜けて来る必要があるし(下記参照)
http://spaceboy.nasda.go.jp/note/taiyo/j/tai9907 …
この「小惑星帯」からの飛来もあるでしょうが(下記参照)
http://www.astroarts.co.jp/news/2001/11/15astero …
それでも「地球年齢」から考えると、「人類の歴史」なんて、
本当に短いものですし(下記リンク先参照)
もしも今の人類の文明のうちにそれが起こったなら、
すごい狭い確立を突破してきた「奇跡」と言えるかも(笑)
隕石という外部の要素より、自然破壊という内部の
環境の変化による崩壊の方が、多分早いでしょうね。
なんせ、たかだか数百年で、地球の平均気温を上昇させ、
オゾンホールを勝手に作って、自然生態系を変化させ
資源をどんどん使い切っているのですから(笑)
おまけに人類同士で殺し合う始末・・・・・
おそらく人類が滅亡するとすれば、それはきっと
「自分で自分の首を絞めて・・・」だと思いますよ。
参考URL:http://spaceboy.nasda.go.jp/note/shikumi/j/shi04 …
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