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既出でしたら、すいません。
最近、気になりだしたのですが、確かロシアにはプーチン首相とメドベージェフ大統領がいます。

日本には、現在菅首相はいますが大統領はいません。

素朴な質問で申し訳ないのですが、ロシアには何故首相と大統領がいるのでしょうか。
お時間がある時にご回答頂けますと助かります。
(勘違いでしたら、ごめんなさい・・・)

A 回答 (3件)

 日本の場合は立憲君主制なので、行政の最高責任者としての首相はいますが、元首である大統領はいません。

憲法上の規定はありませんが、立場上は天皇が元首と云うことになります。
 ロシアの場合は半大統領制を布いているので、国家元首である大統領とは別に首相がいます。同様の体制を採っている国としては、フランス、イタリア、ドイツなどがあります。この場合、大統領は象徴的な立場を執っていることが多く、政治的な権限は限定的であることがほとんどです。
 同じ大統領制でもアメリカやフィリピンの場合は首相がいません。この場合は、大統領の政治的な権限が非常に大きいケースです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
勉強になりました。

それぞれ国によって考え方が違うのですね。
スッキリしました。

お礼日時:2010/12/26 23:39

イギリスは、「グレートブリテン&北アイルランド連合王国」というのが正式の国名です。


スウェーデン王国やデンマーク王国と同様に日本も王制の国です。

立憲君主制の国家で元首は王です。
王制でない国の元首は大統領です。
中国で皇帝の存在しなかった「共和」という時期にちなんで、王制でない国を日本では共和国と言うようになりました。
これを中国がパクッて「中華人民共和国」と名乗っています。

G8で記念写真を撮るとき、並び順に決まりがあります。
真ん中に国家元首たる大統領が納まって、その横に行政の長である首相が並ぶのです。

しかし、大統領と首相のどちらの権限が強いのかは選ばれ方によります。
大統領といえば、アメリカの指導者と思うのがわれわれの一般的な感覚でしょう。
でも、ドイツやイタリアにも大統領がいるのですが、儀礼的な行為を行うだけの存在です。
国民から選挙で選ばれるアメリカ大統領と、議会から名誉職として選ばれるドイツ・イタリアの大統領は全然違います。
じゃあロシアはどーなんだ!?というと

メドベージェフが大統領ですが、後ろで糸を操るプーチンが見えすぎです。
いわばスポークスマン型大統領でしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
こうしてみると、各国によって違うところが面白いですね。

G8ではちょっと昔に日本がどの位置になるんだという事で一時期話題になりましたよね。あれはそういう意味だったんですね(笑

勉強になりました。

お礼日時:2010/12/27 14:05

王国には、大統領はいなくて首相はいる。


大統領制の国だと、大統領だけの国と首相がいる国の2種類がある。
中国のような共産国は書記長と首相がいたりします。
なんか分かったようなわかんないような話になってきますね。

これは各国によって役割が少しづつ違うからなのです。

まず大原則として首相=行政の長、という意味になります。
中国王朝の行政組織である宰相など「相」ということばから来ています。要するに「大臣」ということなのですが、王国であっても民主国家であっても国を維持管理するためには行政と行政官が必要になります。つまり税金を集めたり警察を努めたり、戸籍(住民票)を管理したり、土地の所有権を確認したり、という公の仕事をする組織が必要だ、ということです。
このため、首相という役職は行政の最高指揮者ということになり、日本の場合は三権分立で行政は「内閣」の指示の元に組織されますので、首相はまさに「行政の長」になります。

さて一方で国外との付き合いをみてみると、その国を代表して外国との条約に調印したり、戦争を宣言して敵と戦ったりする人(リーダー)も必要になります。
王制の国では、国王がすべてを取り仕切りますので、外国との条約の締結者は「王様」、宣戦布告の宣言書の名前は「王様」ということになります。
そして立憲君主国は、国王であっても憲法の定めの下で憲政を行う、ということになっていますので、日本であっても英国であっても、条約批准や宣戦布告は国王(日本なら天皇)の名前で行うものの国会の承認がないと出来ない、という決まりになっています(そういう風に憲法に定めているから立憲君主制といいます)

ですから王国だと首相を置かずに、王様の下に各大臣を置いて行政を任せ、すべての決済は王様がするという本当の王国もいまだにあります。
しかし立憲君主制の場合は、国会の承認(民主的手続き)と内閣の助言(行政の承認)という手続きをしないと、王様はなにも決められませんので、サインは王様だけど手続きはすべて民主的手続き、ということになり、そのためには首相を置いて国内外の活動に対して責任を負う、ということになります。

このような仕組みの際に、革命などで王様がいなくなってしまった国では「大統領」をおきます。いわば、民主的に選出された王様、という位置づけなのです。
ですから立憲君主制の王様のように、名誉職だったり、対外的な主権者だったりするものの、内政はすべて首相が取り仕切る、という国が多くありるのです。
ロシアも実質的にはこの方式に近いはずなのです(はず、というのは後で説明します)

では、アメリカ大統領はどうでしょう。
これはちょっと特殊な権限で、同じ「大統領」という名称ではありますが、もっと「王権」の本質である独裁政治に近いものです。
この原型は古代ローマ帝国のエンペラーまでさかのぼれます。後にナポレオンが皇帝として近代的役割を創設しましたので、アメリカ大統領はこれに近い形だといえると思います。
なぜこのようになったのかというと、独立戦争当時は他国がほとんど王国であり、民主的な手続きをしながら王権に近いリーダーシップを付与する方法がほかに無かったからだと思います。
この後、フランス革命のあと各国が王制を廃止するなどして、様々な国家形態が生まれ、大統領・首相並列制なども生まれたのですが、アメリカはかなり王制に近い民主制といえるのではないでしょうか。

さて、このためアメリカ大統領には任期中王様の権限に限りなく近い権力が与えられます。軍の最高指揮官、国会で承認された法律への拒否権、国会に対する指示(教書)権などです。つまり大統領「これは嫌だ」と言ったら国はその方向には絶対に動きませんし、逆に「このようにしたい」と言ったらほぼその通りになります(ただし議会与党も大統領と同じ党である必要があります)

ちなみに共産国では人民を代表する共産党がすべてを決めて実行しますので、共産党の会議を主催する議長(書記長)が一番の権力者になります。建前上は共産主義ですのでみんな平等のはずなのですが、人間のやることですからそうはいきません。したがって共産党の党大会(中国だと全人民代表会議:全人代)で決まったことを淡々と実行する行政組織の長が首相、ということになります。

ご質問のロシアは、本来大統領・首相並列制の国ですので首相のほうが実質的な権限(特に軍を含む内政に関しては)があります。ですからプーチンが首相になることで、メドベージェフ大統領をコントロールできる、と巷では言われているわけです。
ところが、ロシア大統領はアメリカ並とは言わないにしても、かなり巨大な権限を有しているので、メドベージェフがプーチンを裏切るんじゃないか、といううわさも時々出てくるのです。
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この回答へのお礼

丁寧な説明ありがとうございます。
沢山の意見があり、うれしい限りです。

役割もまた国それぞれでやはり興味深いです。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/12/27 22:07

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