No.3ベストアンサー
- 回答日時:
身分の高い男性と低い女性の間に子供が生まれる場合、2つのパターンが考えられます。
(1)正規の結婚をした
(2)結婚はせずに、子供だけが生まれた
(1)の場合、相手が貴族ではなくても商家などの女性ということであれば、比較的あった話でしょうし、その場合は、妻になった女性は肩身の狭い思いをしても、形式的には普通の妻の扱いを受けたと思います。となれば、子供も同じ扱いだったはずです。
ただ、それよりもさらに低い身分、農民や召使などの女性との結婚はかなり難しかったのではないかと思います。おそらく駆け落ちをするとか、男性の権利を制限されたりはく奪されたりして、その子供も当然爵位や財産を相続できなくされた可能性が高いかと思います。また、男性自身が一人っ子だったりした場合は、結婚自体が許されなかったかもしれません。
(2)の場合は、非嫡出子ということになります。
ヨーロッパはキリスト教の影響で一夫一婦ですから、非嫡出子には一切の権利は与えられなかったのではないかと思います。なので父親の元で養育される可能性は低く、母親が子供を連れて男性の元から去るとか、母親の実家や他家に預けられることが多かったのではないかと思います。
仮に男性側が多少権力を握っていて、その親子を手元に置いておけるとしても、所詮非嫡出子ですからまともな縁談は考えられないでしょう。よくて男性より明らかに身分の低い貴族に嫁ぐか、あとは修道院に入れられるかですね。
ちなみに近世まで、身分の高い女性で、結婚できない事情のある人は女子修道院に入れられるケースは多かったようです。
御礼遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。
二つの場合に分けて回答して頂き、とても分かりやすかったです。
大変にありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
まず婚姻関係があった場合
貴賎婚といって、身分の低い女性と結婚した場合、男性は爵位、身分を失います。
よって以下はただの庶民夫婦です。
次に婚姻関係がない場合
女児は庶子であり、男性は、子供を認知する必要は必ずしもありませんが、認知した場合は、相続が可能です。
認知され、相続すべき爵位や財産があれば、女児は通常の貴族子女と同じです。
ただし認知されても、相続者(基本的には兄など)が別におり、財産などが無い場合は、女児は家長(相続者)の所有物(扶養家族)です。持参金を与えるか、だれとどう結婚をさせるかどうかは、家長に考え次第で、女性に決定権はないです。財産の分散になるため、必ずしも積極的な婚姻を進めないのが一般的で、よほど相手側の好条件がなければ、オールドミスとなるのが普通です。
御礼遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。
認知するかしないかというところにお話の焦点を当てて頂き、
大変分かりやすかったです。ただ認知されたとしても、
自身が望んだ婚姻関係を結ぶのはやはり難しそうですね。
回答頂き大変にありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
No.3です。
間違って途中で確定させてしまいましたので、補足です(^^;(1)の場合、仮に男性が不利益になっても結婚して、子供が生まれた場合は、立場は悪かったと思います。
その一族にとっては、恐らく「恥」だったはずですから、あまり人前には出したくないということで、まともな結婚は難しかったでしょう。この場合も、修道院に入れられた可能性はあると思います。
No.2
- 回答日時:
メイドには自分の家臣の娘は当然ですが、自分の主人よりも身分の低い貴族の娘もいたそうです。
推薦状が次の仕事を大きく左右します。(^_^)
貴賎結婚は稀にありますが、継承権を認められないなどの風当たりが強かったようです。
つまり、母方の身分の低さは周囲の継承欲を駆り立てるのでした。
貴族の娘として記録に残らない場合もあるでしょう。
平民に地位も名誉も財産も奪われてはたまりません。
当然、嫌がらせとイビリの毎日に苦悩する日々が続きます。
「平民の娘。」「卑しい身分。」
>一体どういったところに嫁ぐのが一般的だったのでしょうか?
家臣に押し付けます。
御礼遅くなってしまい大変申し訳ありません。
母親の出自の低さから、娘は貴族の娘として記録には
残らないと、ご指摘頂けばなるほど考えられるお話だと納得しました。
ただの平民よりは複雑な境遇だと言えるのかもしれませんね。
回答頂き大変にありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
doseisaz さん、こんばんわ。
以前、題名は忘れましたが、その本によると昔のヨーロッパでは教会で結婚式を挙げた夫人以外の女性から生まれた場合、非嫡出子ということで父親の爵位の継承権がないはずです。相当高位の男性ならば、多少の財産分与や王様であれば爵位が与えられ、それなりの地位が約束されると思いますが、嫡出子と比べると地位が低く、差別があることが明らかだと思います。たぶん結婚も嫡出子と比べて低い地位の男性としか結婚できないと思います。正妻が亡くなった後、母親が愛人から結婚することで嫡出子に直る例もあるくらいですから、このことは一生を左右するといっても過言ではありません。ただ、死別以外当時のキリスト教ではたいていのことでは離婚できませんと記載されていたと記憶しています。
御礼遅くなってしまい大変申し訳ありません。
やはり嫡出子と非嫡出子の間には
身分にも受ける待遇にも大きな差があるのですね。
母親が愛人から正妻になったら、子どもの身分も変わるとは
正式に結婚した夫婦を重く見ていたということが良くわかりました。
回答して頂き大変にありがとうございました。
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