大地震後も日本で暴動が起きない理由はなぜですか

今回の東日本大地震もそうですが、阪神大震災も暴徒化して盗難が多発する減少はあまり見られてないと海外メディアが賞賛しています。これは何故なのでしょうか？

No.11 ベストアンサー 回答者： phj 回答日時： 2011/03/18 16:22

日本人が「平等」を信じているからです。

「震災のような災害は、お金持ちも貧乏人も等しく被害を受け、場合によっては犠牲になり、被災して厳しい状況になるのもおなじ」とみんなが考えているからです。
ですから、みんな我慢して並びますし他人を思いやることができるのです。

ハリケーンの被害にあったアメリカ・ニューオリンズは元々黒人差別の激しい地域ですし、ハイチは複雑な人種問題を抱えていて、一部の富豪に富が集まる仕組みができています。
ですから、貧困にあえいでいる人々は災害時に「自分の身を守る」ことを優先して考えますし、一部富裕層を含めた大多数の人々と平等に被災している、とは考えないのです。
実際、富裕層なら海外に資金を持っているから復興すればもっと金持ちになる（いわゆる焼け太りですね）とか、武器を携帯した護衛に付き添わして自家用機か自家用クルーザーで海外の別荘に避難する、ということもしていますので、日本に比べて「平等」ではないですし、被災時の不平等はもっと拡大するのです。

日本でもこの数日、無人家屋から略奪・盗難が多発している報道がありますが、それでも被災地ではお金をたくさん持っていても役にたたないのは同じです。しかし海外の金持ち（日本ではありえないぐらい金持ち）なら、被災した国の近隣国から腕利きのパイロットにヘリを飛ばさせた上で役人に賄賂を渡して着陸許可を出させて自分たちだけ脱出するとか、回りのスラムは壊滅状態だけど自分の家は大丈夫だから食料などを空輸させて、門の周りにはボディーガード（もちろん武器携帯）で囲ませて自分たちだけテレビ見ながら悠々と生活するなど、お金を有利に使えますのでまったく条件が異なるのです。

もちろん、外国ですべての富裕者がそのようなことをする、ということではありませんし、実際にそのようなことをする人がいるかどうかもわかりませんが、可能であることは事実ですし平穏な時であっても一般人も貧困層もそれに不満をもっている、というのも事実です。

ですから災害などの絶望的な状況にあっても日本なら、政府も回りの人々の協力も、そして助けが来ることも疑うこと無く信頼して待つことができますし、事実取り残されることも復興の支援が得られない人もほとんどいないのですが、外国では不幸にして、スラムに住んでいる住民登録も無い状態でまったく助けも支援も得られない「忘れた人々」が出てしまうのです。

日本はとても豊かな国であると同時に、世界の中で比類ないぐらい「平等」で他人や社会を信頼できる国なので、暴動などがほとんど起きないのです。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。なるほどですね！参考にさせて頂きます☆

お礼日時：2011/03/19 11:08