電子書籍の厳選無料作品が豊富!

僕はうつ症状に悩んでいる20代前半男子なのですが、
最近、漢方の力で少し元気になり、軽い運動くらいならできそうな感じなのですが、
本も読めないくらい頭はダメダメです。

どうも「認知療法」というのが鬱に効果があるらしいのですが、
具体的に何をすれば良いのかよく分からないので
僕が一人でできるような事で、何をすれば良いのか教えていただけないでしょうか?

A 回答 (1件)

心理士で、大学の教員です。



人間の心理状態や行動に影響する要因や条件にはさまざまなものがありますが、その人自身の内側にある条件としては、認知(もののとらえ方、見方)、感情、評価に大別できます。

たとえば、眼前に「リンゴ」があったとしますと、「赤いリンゴ」と認知し、「おいしそう」と評価し、さらに、「食べたい」という感情を持ちます。
これら認知・評価・感情の3つの要素相互の間で、関連性や、相互の影響が見られます。
その結果、「食べる」という行動が生じます。

うつ病に特有の抑鬱気分は、ここでいう「感情」に含まれますし、それらにともなう行動意欲の低下も、「感情」や、ひいては、「何もしたくない」という行動に影響します。

認知療法や、認知行動療法は、こうした心理学の理論に基づいて、ある対象についてのとらえ方や評価が、感情、行動に影響してくるという枠組みのもとで、その「認知」や「評価」の仕方を変えることで、「感情」や「行動」の修正を図ろうとする心理療法の1つです。

本来であれば、トレーニングを受けた精神科医や、臨床心理士の支援のもとに取り組む方が望ましいのですが、残念ながら、日本ではまだ、こうした専門性の高い精神科医、心理は少ない状況にあります。
一応、昨年4月以降、認知療法は、医師が実施した場合には、保険診療が適用されるように制度が改められていますが、認知療法を受けられる医療機関は、まだ限られています。

しかし、認知療法についてのわかりやすい、一般向けのガイドブックも出版されていますので、それに沿って、自ら試みることで、苦しい状況から抜けられることも可能です。
私自身も、うつの経験がありますが、質問者様のように、最悪の状態を抜けられて、軽い運動などが可能となってこられた状況であれば、認知療法の効果は上がりやすいのではないかと考えています。

私としては、以下のような2冊の本が、お役に立つのではないかと思います。
大手書店や、ネット書店で入手できます。

1.大野裕(著)、「こころが晴れるノート-うつと不安の認知療法自習帳-」、創元社、2003年発行、¥1,260
2.清水栄司(著)、「認知行動療法のすべてがわかる本(健康ライブラリーイラスト版)」、講談社、2010年発行、¥1,260

とりあえずは、これらの2冊を手にとってごらんになることをお勧めします。

なお、場合によっては、日本で開発された「森田療法」が有効なこともありますので、申し添えます。
森田療法に関しても、同様の書籍が、それぞれ、創元社、講談社から出版されています。

以上、ご参考までに。

くれぐれも焦らず、じっくりと取り組みましょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

有り難うございます。
本買って読んでみます・・・。

お礼日時:2011/03/31 18:37

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!