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例えば、キリンは高い木の葉を食べるために首が長くなった、というふうに種の特徴を説明することが多いと思います。
それは偶然首が長い者たちが生き残って、偶然にキリンという種が生まれただけなのか、それとも(説明と同じ様に)高い木の葉を食べる「ために」キリンに進化したのか、どちらなんでしょうか?
突然変異の確率でそのように都合が良いことが続くのか、偶然による方法で40億年弱の間に単細胞からヒトまで進化できるのか、計算することはできるのでしょうか。
ダーウィンはどう考えていたのでしょうか?

A 回答 (10件)

 Jagar39です。



 ・・・あまりに支離滅裂だと「釣り」ではないかと思ってしまいますね。
 生命現象はエントロピーの増大の法則に反しているから生命の進化は神の意思なのだ、と主張するトンデモ理論はよく目にしますが、まあトンデモはなんでもありですから・・・

 釣りっぽいので相手をするのは最後にしますが、

 個体数の増加はエントロピーの増加を意味しません。
 むしろ、例えば炭素原子に着目すると、空気中に二酸化炭素の形で存在したり土壌中に様々な有機物の形で存在していた、つまりエントロピーが高い状態だったのが、キリンの個体数が増えると多数の炭素原子が「キリンの身体」という特定の物体を形成するのに使われるようになります。つまりエントロピーが低い状態になります。

 また、本来は不適切ですがもう少しマクロに見れば、キリンが個体数を増加させるということは生存競争に敗れて個体数を減少させ、絶滅していく動物種が複数種いるということです。
 最初は複数種が同じニッチを巡って争い、その中からキリンだけが生き残るわけで、これもエントロピー(こういうマクロの現象には不適切な概念ですが)は減少していると言える状態です。

 そもそも閉鎖系の中に開放系、あるいはその逆を作ることはいくらでも可能なので、この大宇宙が閉鎖系か開放系かを論じることは意味がないのですが、少なくとも生物の進化現象に「エントロピー」という言葉を比喩的にでも用いる場合、その舞台となる地球は太陽から莫大なエネルギー入力があるので閉鎖系ではありません。隕石の落下が恐竜絶滅の原因と見なされていますが、これも「外からのエネルギー入力」です。

 そもそも進化は太陽神の意思とかいう理論を基礎にしているわけですから、いくらトンデモでも理論的整合性くらいには気を配ってほしいものです。地球が閉鎖系なら太陽神は地球に何もできないじゃないか・・・

 余談ですが太陽系も近くの超新星爆発が誕生のきっかけになったのでは、という説もありますし、数億年後には太陽系が星間ガスの濃い領域を通過すると予測されています。つまり太陽系も閉鎖系とは言えないですね。時間のスケールの問題もあるので、数百万年くらいのスケールなら太陽系は閉鎖系、と言っても良いでしょうが。

 「神の意思」なんてものを持ち出そうとすると、とたんにこの世界が薄っぺらく見えてしまう、とNo.8で書きましたが、薄っぺらいにもほどがある、という感じですね。


 進化論は総合科学です。
 分子生物学、集団遺伝学あたりはメインストリームでしょうが、育種学、解剖学、生理学など、生物学系(生物学系以外でも)のあらゆる分野が進化論に新たな知見を加えて補強し続けています。熱力学はあんまり関係ありませんが。
 そしてそれぞれの分野から進化論にアプローチするのは、それぞれ興味深いんですよ。

 例えば解剖学。
 よく知らない人は生物の身体は素晴らしく合理的なように思えます。それを「進化は神の意思」とか「進化論は間違いで生物は神によって創造された」と主張する人もいます。
 でも、本当は人や生物の身体って、解剖学的に見ると恐ろしく不合理で、「もし神が創造したのであれば、その神はなんてタコなんだろう」という構造が数多くあります。目の構造、迷走神経の走行などなど。
 精巣の位置もよく知られています。魚類の精巣は腹腔内の上部にあるのですが、人の精巣も胎児期にまず発生する際はその位置です。そこから腹腔内を下がっていくのですが、そのために精管が無駄に長く、しかもループしてしまっています。

 つまり創造者が我々の身体を創造したのではなく、原型モデルからマイナーチェンジに次ぐマイナーチェンジを経て現在に至っているわけです。だから我々の身体の構造も、魚類の時代の名残と縛りがある、というわけです。

 私は獣医師なので比較解剖学を大学で習ったのですが、進化論を交えて勉強していたら赤点なんて取らなかったのに・・・と今になって思います。
 まあ当時から、馬でも牛でも犬でも人でも手足は4本だし指は5本で、例えば馬は「中指のつま先」のみを歩行に使っている(他の指は退化)、などの講義は興味深いと思いましたが。

 というわけで、勉強すればするほど進化論は面白いですから、たくさん本を読んでみてください。
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キリンの首が何故長くなったのか説明します。


”エントロピーの増大則”(熱力学第二法則)で
説明できます。

No6で神の意思といってますが、それが熱力学第二法則です。

エントロピーの増加は個体数の増加を意味します。
キリンの元祖は首の短いキリンでした。

個体数の増加には首の長いキリンが有利だったのです。
このため、首の長いDNAが種の中に取り込まれたのです。

キリンは原子でできています。原子の振る舞いと解釈でき
”熱力学第二法則”は適用できます。

また、地球は閉じた系です。違うと言うなら、一歩譲って、太陽系は
閉じた系です。これも認めないと言うなら
この宇宙は閉じた系ですね。
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 No.5のJagar39です。



 エントロピーが増大する、というのは第二法則だったのでは?

 それにエントロピーの法則は分子レベルの話で生物の進化などという極めてマクロな問題に適用できる法則ではありませんし、そもそもエントロピーが増大するのは「閉鎖系(孤立系)」での話なので、生物の個体そのものも進化の舞台となる地球も閉鎖系ではないので、第二法則は適用できません。
 生命現象そのものが「エントロピーが減少している」状態なんですけどね。


 まあトンデモ話はともかくとして。

 ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読むと理解できると思いますが、この本の主張が新しかったのは、生命の本質が遺伝子(DNA)である、という点です。生物の"身体"は、遺伝子が乗る乗り物に過ぎない、と言ったわけです。
 つまり私達人間や動物たちが「子孫を残そうとしている」のではなく、その中の遺伝子が「自分のコピーを残そうとしている」わけです。
 たいして違いがないようにも思えますが、例えば自分の命を犠牲にして子供を救う親の行動(人間だけでなく動物に広く見られる現象です)や自分は子孫を残さず奉仕に終始する働き蜂といった、これまでの進化論では謎めいていた事象が、生物の個体単位ではなく遺伝子単位で見ることで説明ができるようになったわけです。

 以前は「自然淘汰」が何を単位として働くのかが議論されていました。種なのか個体なのか血縁単位なのか、etc..
 まあ「種」というのは人間が生物を分類するために勝手に決めた基準で、"自然"にとっちゃ知ったことではないのですが、今でも「種」というものの絶対的な定義がある、と勘違いしている人は多いです(交配できれば同種、といったような)。
 なので今「利己的な遺伝子」を読むと、分かり切ったことをなんでそんなにムキになって力説する?というような違和感を感じることもありますが(どうしても納得できない人のための逃げ道まで用意している)、現在では「自然淘汰は遺伝子に対して働く」という理解は普通に受け入れられています。というかそうでなければ家畜の育種なんて成立しないですね。

 DNAの「自己増殖する化学物質である」、それと「増殖するときに一定の確率でミスコピーをする」という純粋に物理化学的性質で、私達人間も含めた生物のふるまいや進化論は概念としてざっくり理解できてしまうところが面白いわけで。

 そこに何かの「意思」を感じることはできます。
 でも、ただの化学物質の物理化学的性質によってそのような「意思めいた現象」が生み出されている、というところに、私はむしろ知的興奮を感じるのですけどね。「神の意思」なんてものを持ち込んだ途端に、この世が逆に薄っぺらく見えてしまう気がします。

 もちろんそのDNAという物質を生み出した全ての始まりに「神の一撃」を感じることはできます。まだ解明されていない部分なので。そこもそのうち解明されてしまうのかもしれませんが・・・
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この回答へのお礼

有難うございます。
化学物質と確率とで科学的に説明可能な「進化」という現象を、あたかも「意思」であるかのように感じる~私の進化論についての興味は、この部分にあります。
もし本当に進化の意思を科学的に説明できるのなら、同じ方法で人の意思も科学で説明できるのではないか、その結果、心を持ったロボットが作れるのではないか、と考えているからです。
すみません。飛躍してしまいましたが、質問の目的は、それを考える為に、進化が何故意思を持つ様に見えるのかについて勉強してみたい、ということです。

お礼日時:2011/04/05 22:17

熱力学第3法則は


”エントロピー増大”法則です。

この法則は熱の拡散法則でもあります。
熱の拡散から熱が低温になり消滅を連想し
人類の滅亡を連想したようですが、それは早とちり
という物です。

ここに1億度の高熱源があったとします。
"熱の拡散”によってドンドン低熱になります。
しかし、けっして0度にはなりません。

つまりは、それら拡散した熱源をかき集めると
再び1億度になりますね。

”エントロピー増大”法則は熱の消滅や
人類の消滅を主張したものではありません。
”エントロピーの増大”を主張したものです。

生命の進化は熱力学第3法則で説明がつきます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
No.7を読んだ時、
「人間は資源を消費し、自然を破壊し、ゴミの山を作り、秩序あるもの全てを価値のない物に変えて自ら滅んで行く。そして人間はまさにその為に生まれたのだ。」
と理解しました。相当に悲観的です。
そうではなくてちょっと安心しました。

お礼日時:2011/04/05 22:19

神の意思が働いていると言うとき、その神とは


何でしょうか?

その神とは太陽神のことなのです。
アラーの神です。インカ帝国でも古代エジプトでも
太陽神でした。

太陽神はこの宇宙の進化を支配しています。
地球の進化は宇宙の進化に支配されているのです。

生物の進化は地球の進化に支配されています。
つまり、生物に進化は太陽の意思に支配されているのです。

具体的には生物の進化は”エントロピーの拡大”なのです。
エントロピーの拡散とは熱の、エネルギーの拡散です。

人類は何故、出現したのか?
それは”エントロピーの拡散”に一番効率がよいからです。

これが生物の進化の理由です。
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この回答へのお礼

有難うございます。壮大ですね。だとすると我々は滅びるために生まれて来たのでしょうか。ちょっと寂しくなります。
でもいろんな方のお考えを聞くことは楽しく、参考になります。

お礼日時:2011/04/05 01:13

 「キリンは高い木の葉を食べるために首が長くなった」という説明はあくまで比喩的なもので、現在の進化論者に(まともな、という注釈が必要かもしれませんが)進化に普通の意味での「意思」が働いていると考えている人はいません。



 ただそれは進化に方向性がない、ということではありません。進化に強力な方向性があることはドーキンスも主張しているんですよ。

 整理して考える必要があるのは、「突然変異」には基本的に方向性がありません。基本的に、と書いたのは例えば単純反復配列には欠失や挿入が入りやすいとか、GC割合が多い領域には変異が生じやすいといったことがあるので、遺伝子(ゲノム)の全領域で変異する確率は同じではない、ということがあるからです。

 突然変異には方向性がないのですが、「自然淘汰」には方向性があります。
 なので結果として進化には方向性があるように見えるし、方向性があるという言い方も別に間違いではないのです。その方向性を「神の意思」と受け取るのは、意思を考慮しなくても説明が成立する以上、科学的見解ではないということです。

 キリンの首を例にすると、キリンの原種の首が短い動物種の中では、首がより短くなる変異も長くなる変異もランダムに生じたでしょう。
 ですがその動物の環境、アフリカのサバンナでは地面の草を食べる種は馬や牛の原種などたくさん存在して競争が激しく、生き残るのは困難だったかもしれません。あるいはその変異は牛の祖先になったのかもしれませんし。
 首が長くなる変異は、他の動物には食べることができなかったサバンナに点在する木の葉を食べることができ、だから有利になったわけです。
 その結果、首が長くなる遺伝子が集団内に定着すると、その集団内では「さらに首が長くなる変異」が有利になります。他の変異よりこの変異の選択圧が強くなるわけです。
 首が長くなる変異の出現率は同じでも、選択圧が強くなればその変異個体が生き残る確率はより高くなり、従ってその変異が集団に定着する速度も早くなります。すなわち進化の速度も速くなりますし、進化に方向性があるようにも見えるわけです。事実、方向性があるわけですから。

 選択圧(淘汰圧)は、環境等その生物種が占めているニッチ(生態的地位)の状況によって一定ではありません。選択圧が強いと進化の方向性、速度とも早くなるのは自然なことです。

 キリンの進化について中間的な首の長さの動物種の化石が発見されていない、というのは「キリンの進化」に関する謎ではありますが、進化論全体を揺るがすような問題ではありません。進化論懐疑論者の拠り所のひとつになっているだけです。
 化石については、化石が残っている生物種の方が遙かに少数なわけですから、化石がないのを進化論の否定材料にするのは、殺人事件の目撃者がいないと犯人と断定できない、と言っているようなものです。
 他のあらゆる形態について中間種や中間形態が見つかっている、あるいは現生生物種の中に中間形態を見いだすことができているので、キリンの首についてはあくまでキリンの首だけの謎に過ぎません。
 それも説明はいくらでもできますし。証拠がないので確定的でない、というだけで。

 お薦めする本は、やはりドーキンスでしょうか。
 とりあえず「盲目の時計職人」をお奨めします。以前「ブラインド・ウォッチメーカー」という書名でしたが、現在は和訳されたタイトルで早川書房から刊行されています。この回答で私が書いたことは全てこの本に書かれていること、ですね。
 ドーキンスの他の著書もお薦めします。「利己的な遺伝子」と「延長された表現形」の2冊は必読でしょう。もはや「古典」ですが、逆にこれらを読まずに進化論を語っても恥をかくだけ、という本です。

 リチャード・フォーティーの「生命40億年全史」も抜群に面白いです。進化論の解説書、というわけではないのですが、進化論を受け入れた上で整然と書かれているので。古生物学者が書いた本、としては私はグールドより好きです。何より文章が面白い。私はこの本を本屋で偶然見つけてパラパラと立ち読みを始めたら止まらず、そのまま買ってしまいましたから。

 井内史郎の「分子生物学でダーウィン進化論を解剖する」という本も、まあまあ面白いです。

 マット・リドレーの「柔らかな遺伝子」、「ゲノムが語る23の物語」も面白いです。進化論の本ではありませんが、「遺伝子って何?」ということを感覚的に知るには良い本だと思います。

 他にも良い本はたくさんありますが、全部買うとかなりの散財になってしまうのが辛いところですが・・・
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この回答へのお礼

有難うございます。
読みたい本のリストが一気に充実しました。
やはりまずは「盲目の時計職人」を読まなくてはいけません。
それと、手元の「種の起原」を読み直す必要がありそうです。
リチャード・フォーティーにも興味が湧いてきました。

お礼日時:2011/04/03 16:00

進化には神の意思が働いていいると思います。


人間の意志ではなく。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
私も心の底では、進化には意思があるに違いないと思っています。
動物の意思、植物の意思、樹木の意思、進化の意思は、各々時間軸の大きさがちがうだけで同質なのではないか、と。

でも、それは科学では無いと思います。
ここで何人かの方に紹介して頂いた科学は、読んで理解してみたい。
それでも納得が行かなかったらもう一度ここに戻ってきたいと思います。

お礼日時:2011/04/03 12:44

ダーウィンは、進化とは突然変異と自然淘汰の組み合わせと考えていました。


キリンの原種から突然変異で首の長いものや、短いものが生まれます。
首の長いキリンは普通のキリンより高い木の葉まで食べられて生存に有利です。
首の短いキリンは普通のキリンより低い木の葉までしか食べられないので不利です。
この自然淘汰と突然変異の繰り返しによって、キリンは今のように首が長くなったと考えました。
現在でもこの説が基本に考えられていますが、欠点も明らかになってきました。
この説の難点は中くらいの首の長さのキリンが存在していた形跡がないことです。(ミッシングリンク:失われた環)
つまり、一夜にしてキリンは一族郎党まとめて首が長くなったとしか思えないのです(スイマセン表現が極端です)。

ラマルクは獲得形質の遺伝が積み重なって進化すると考えました。
獲得形質というのは、テニス選手の腕が利き腕の方が長くなるというような後天的に得た特徴です。
キリンの原種は皆高い木の葉を食べようとしているうちに首が伸びて、それが子どもに遺伝するたびだんだん長くなった。
というのがラマルクの説だったんですが、獲得形質はそもそも遺伝しないことが証明されているのです。

じつは進化論て、他にもいろいろあったんです。

突然変異は都合のいい変化よりは良くない方の変異が多いと見られています。
その少ない都合のいい変化したものが生き残ることによって進化すると思われています。
しかし、あまりにも精妙な生物進化のメカニズムに何らかの意思が働いているという考えは学者の間でもあります。
すなわち、何らかの(創造主の意思ではないにしても)方向性というものがあるのではないか?という考えです。

スティーブン・ジェイ・グールドとかリチャード・ドーキンスなんかは神を信じないので(ドーキンスは戦う無神論者としても有名)神の意思とサイコロは同じと考えています。
一方、サイモン・コンウェイ・モリスなどは、なんらかの方向性(神の意思とまでは言わない)があるのではないかと考えています。

ちなみに私はドーキンスに近い無神論者の仏教徒ですが
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この回答へのお礼

丁寧で大変わかり易い説明をあいがとうございました。

グールド、ドーキンス、モリスなどご紹介いただいて大変助かりました。
こういったキーワードがあると、読書の趣味を広げることができます。
いろんな考え方を吸収しつつ、自分の考え方を育てたいと思います。

「神の意思とサイコロは同じ」という言葉、たいへん気になります。
私は進化に意思があるのではないかと思ってしまう方なので、
逆にサイコロにも意思があるんじゃないか、と思ってしまいます。
そもそも動物の意思ですら科学では説明できず、心を持ったロボットを
作ることも(いまのところ)できないわけですから、
何に意思があったって良いのではないか…と。

お礼日時:2011/04/03 12:27

 意思が生物の進化要因になる、という考え方をラマルキズム(用不要説)と呼び、環境による淘汰(自然選択説)が生物の進化となる考え方をダーウィニズムと呼び、現在の進化学では自然選択が進化の主因であるとの考えが一般的です。


 ですから、より高いところの葉も食べられるようになったキリンの先祖のほうがより生存に有利であったが故に、現生のキリンに進化したと考えている訳です。
 また、進化の速度は遺伝子レヴェルでは計算されていますが、DNAのどの部位の情報を基準にするかで進化の速度がまちまちになってしまうのに加え、遺伝子の進化と種の進化が必ずしも同義という訳ではないところがちょっと解かりにくいんですが、一応計算することはできたりします。
 で、偶然のみで単細胞生物からヒトまで進化できるのか、という問いについては、リチャード・ドーキンスの『ブラインド・ウォッチメイカー』をお読みになられると、わたしのつたない説明の何倍も深い理解を得られるものと思われます。
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この回答へのお礼

大変的確なご回答を有難うございました。

やっぱり進化の速度は計算されているのですね。
ドーキンスという方は、「利己的な遺伝子」の作者なんですね。
この題名だけは聞いたことがあります。

「ブラインド・ウォッチメイカー」

盲目の時計職人、ということですね。
最近ヘレンケラーの自伝を読んだので、この題名にはとても魅かれます。
読んでみたいと思います。

お礼日時:2011/04/03 11:49

進化において、「○○のために△△になった」という考え方は否定されています。

あくまで変異によって有利(あるいは不利)になった生物たちに淘汰が働いたことによって進化してきたと考えられています。ダーウィンの主張もまさにそういう内容です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
種の起原は以前に読んだはずなのに、頭に入っていないということがわかりました。
そう思いたくなかったから頭に入らなかったのかもしれません。
言われて見直すと、かなりのページを割いて詳しく説明されているようです。
不勉強ですみませんでした。もう一度読んでみようと思います。

お礼日時:2011/04/03 11:42

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