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原発がらみの報道で「ヨウ素131の半減期は8日と短く…」といった具合に半減期という言葉が出てきます。
ざっと見た感じでは半減期が過ぎれば大丈夫であるかのように語ってる印象があるのですが、実際はどうなんでしょう?

1、
単純に考えれば放射能を持つ物質が半分に減るだけで、残りの半分は元気に放射線を出し続けるわけだし、その残りが半分になるために更に半減期の時間が必要であり、いつまでたってもゼロにはならないはず。
少なくとも危険な量の2倍あるなら半減期過ぎたって安全ではないでしょう。(危険な量の目安も曖昧ですが)

2、
物質によっては半減期を過ぎて崩壊したとしても別の放射性物質になっていたり、周囲にあった物体が放射線により放射化している場合がある。

3、
放射能を完全に失ってもヨウ素やセシウムなどといった物質としては健在である。
それらの化合物が化学的に及ぼす影響については?
(劣化ウラン弾は内部被曝の危険性とは別に重金属としての汚染も問題視されてます)


マスコミや専門家はこういった要素も踏まえたうえで安全と語っているのでしょうか?
無視していいレベルの問題なのでしょうか?

A 回答 (6件)

結論から言いますと半減期だけでそれぞれの放射性物質の危険性は評価できません。

出す放射線の種類で内部被ばくや外部被ばくの違いもありますし、出す放射線の種類が同じでもエネルギーが違うので人体に与える影響は異なります。ヨウ素131やセシウム137がいつも話題になるのは核分裂反応で生じる原子(核分裂生成物)中、これまでの研究の中で人体の特定の器官に蓄積されたり、半減期が数十年という長期にわたって被ばくする危険性があるため、クローズアップされます。今回ヨウ素131が検出されたということはほかに多くの放射性物質が大気中や海に放出されています。ご心配の通り、本当はそんな物質のほう質定量分析もしないといけない。ただ、そこまでは大学の研究室を動員しないとできないと思います。
ただ、大雑把にいって、半減期の短い放射性物質のはが短時間にたくさんの放射線を出しますから、そばにいない、体に取り込まないという注意が必要です。
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この回答へのお礼

半減期はあくまでも減っていく期間の目安でしかないということですね。
放射性物質の危険性は様々な要素を踏まえて判断しなくてはならないということがよくわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/08 11:20

専門家のマスコミでの発言は信用してはいけません、理由はマスコミが専門家に意見を求める時は答えが決まっているからです。

マスコミの望む意見しか採用せず、マスコミの意図に反した意見は取り上げられません。マスコミは視聴率が第一ですから、視聴者が望む意見を持つ学者を呼ぶものですから、それが正しい意見では決してありません。
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この回答へのお礼

マスコミを鵜呑みにしてはいけない、視聴者、視聴率という要素を踏まえる必要があるわけですね。
情報の発信者、流れてゆく経路も踏まえて考え、語ったこと、語ってないことを読んで…。

結局、専門家を名乗れるくらいに勉強しないと本当のところはよくわからないってことですな。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/08 11:23

NO.3です。


半減期を間違えておりました。
ウラン235は7億年でした、456億年はウラン238でした、
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放射性物質の量は、半減期の10倍で1/1000、20倍で1/100万になります。



小出裕章さん講演「BEIR-7報告(2005年)
「被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、閾値(しきいち)はない。しきい値とはこれ以下なら大丈夫というような値。」
BEIRとは、米国科学アカデミー/米国研究審議会が設置した「電離放射線の生物影響に関する委員会」。

これ以下では、安全という値はないそうです。
したがって、確率が減るだけで、危険性は変わりません。
100ベクレルが遺伝子に当たっても多くの場合大丈夫ですが、
そのうちの1ベクレルが遺伝子の致命的な場所に当たれば終わりです。
放射線があたっても、完全に細胞が死んでしまえば、分裂しないので、そこで終わりですが、
細胞が中途半端に生きてしまうと、ガン化するおそれがあります。
もっとも、こういうことを繰り返して進化してきたんですけど。

2.については、中性子が出ない限り大丈夫でしょう。
加速器で加速したのならともかく、
崩壊により生じるアルファー線(ヘリウムの原子核;陽性)では、
電気の壁があるので、原子の原子核(陽性)にはもぐりこめないでしょう。

3.について
たとえば、プルトニウム239は24000年の半減期を言われていますが、
プルトニウム239は、12回崩壊し、最後に物理的に安定な鉛になります。
プルトニウム239は最初の崩壊でウラン235になり、これが半減期45億年です。
後の崩壊はこれらよりずっと短いです。
鉛も鉛毒といわれるくらい人体には有害ですね。
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この回答へのお礼

閾値はない、言われてみればそうですね。
自分自身、奇形で生まれているし原因として考えられる要素は多々あるものの、似た境遇の人とリアルであった経験など数えるほどもないんで確率と危険性の問題を身をもって体験していました。

放射化の問題は中性子のみですか、ソレは不勉強でした。

3については永遠とも思える途方も無い話ですが、やはり副次的な生成物についてもかんがえるひつようがありますね。

色々とありがとうございました。

お礼日時:2011/05/08 11:14

1.まあ、勉強不足の人が多いのでかなりごまかされてる感じありますけど、


半減期は半分になる時期ですし、その倍経てば無くなるというものではありません。
ですが、こういう指数的な減少の目安としては妥当ですし、8日は相対的に短いと言うのは間違い無いと思います。
1年もしないうちに大部分がなくなりますし、逆にその間にダメになる量だったらもっと早い段階でアウトでしょう。

すごく長いものは蓄積が怖いので、長期的に考えないといけないという難しさがあります。

2,3 はまあ、専門家はそこら辺は知ってるでしょう。

なので、勘違いな見解は無いと思います。
ただ、嘘をつかれたらダメですし、その場合はデータも信用できません。

結局判断の大本の情報が正しいかどうかという結論に帰着します。


私は許容できるリスクとして扱おうと思ってます。
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この回答へのお礼

嘘をつかれたらダメ、確かにそのとおり。
しかし原発推進派、反対派双方の主張には嘘は言ってないもーんというレベルの誤魔化しを含むものがあるそうなので、各々がきちんと勉強して結論を出す必要がありますね。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/08 11:17

現在のところ、放射能の直接的な健康被害が他の危険要因に対して比較にならないほど危険度大なので、2番3番は無視ですよ。


というか、なんか2と3で危険なんて発生するの?という感覚。

また1番については、これも常識ですが、
半減期すぎても放射能が「半分」になるだけで、引き続き危険なのは当たり前。
ですが、半減期の16倍ほどの日数が経過すれば、元の放射能はほぼ全く消滅していると考えていいです。

ヨウ素131の半減期が8日間であるのならば、16日後に1/4になります。
32日後に1/16。。64日後に1/256。。128日後に1/65536。。

なので、当初は6万5千ベクレルだった放射能が128日後にはたったの1ベクレルになります。
物凄く安全じゃん! という感覚でしょうかね。

一方、プルトニウム239の半減期は2万4千年ですから、6万5千ベクレの放射能は128日経っても、10年経っても、6万5千ベクレのままですね。
危険のまんまじゃん! という訳です。

なので、こういう人間の居住感覚レベルの話しでは、
■「半減期の長い物ほど汚い」となる。


半減期の長さの面ではもっと凄いのがありますよ。ウラン238なんて半減期が45億年ですから。
ですからウラン238はまだ自然界に沢山存在してるんですよね。
プルトニウムの半減期は地球の年齢より遥かに短いから、もう既に自然界からはほぼ消滅していて、人工的に作り出したものしか顕著には存在していない。

半減期がこういうケタになってくると、つまり人間の目から見ればプルトニウムもウランも半減期が「無限の長さ」に見えますから、半減期の短いものほど危険になってくる。
半減期の短いものほど壊れやすいという事なので、つまりは放射線を沢山出す放射能の高い物質という解釈です。

もし両方の核種が同じ種類の放射線を出すとしたら、「半減期が2.4万年の物」と「半減期が45億年の物」とでは、単位時間に出す放射線の量が「45億年」/「2.4万年」の比率になると「単純に」考えてもOK。
つまりは、半減期が人間の居住感覚レベルを超えてくると、
■「半減期が短いほど汚い…」 となる。

更にここに、α線を出すだとか、体内に長く滞在するだとか、特定部位に蓄積されるだとか、検出しにくいだとか、飛散しやすさや除洗のやりにくさや・・・
諸々の用件を考慮し、それら放射性物質の危険度が言われていて、プルトニウム239はとてつもなく危険であると周知されてます。

つまりはプルトニウムは人間的生活尺度で考えてみても、それを超えた学術的尺度で考えてみても、両方からとても汚い放射性物質と見られています。
最悪の物質。
そしてこの最悪の物質が福島第1原発の3号炉において、原子力組織の謀略によって黙々と石炭のように燃やされていたのです。
プルサーマル燃料というヤツですね。バケツの中でウランとプルトニウムをかき混ぜて混ぜた燃料。
事故ってそれが環境に大量に出てきている。
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この回答へのお礼

半減期が長いのも短いのもそれぞれ異なる観点から危険という見方があるのですか。
様々な観点から考える必要があるわけですね。
詳しい話をありがとうございました。

お礼日時:2011/05/08 11:08

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