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自己受容が少なく色々調べていたのですが「愛情が人の成長に与える影響」という内容の質問が科学カテゴリーに投稿されておりました。

家庭環境に問題があるので私にとってとても興味深い内容だったのですが、これも科学カテの分野なのですか?とても専門的な観点からの回答があり驚きました。

また、下記についても質問したいのですが

母親から深い愛情を与えられた子供と、与えられなかった子供の精神的な発育の違いはどのようなところに現れるのでしょうか。
自己受容にも関わってきますか?
そして子供時代に愛情を与えられず大人になった子供が、愛情を与えられた子供のプラス要素を身につける事も可能でしょうか。可能であればどのようなことから身につけられますか?

できれば精神医学や心理学的に教えて下さい。

A 回答 (3件)

質問1つ目:「愛情が人の成長に与える影響」という内容の質問が科学カテゴリーに投稿とは



人間が生命体として出来上がる過程(精子と卵子)から亡くなるまでの間に起こることを、生物学的(biological)、認知学的(cognitive)、心理社会的(psycho-social)の観点から説明しようとする学問を発達心理学(developmental あるいはlife-span psychology)といい、説を立てるには科学的な実験や調査が用いられる必要があります。なので科学の分野にカテゴリされるのもありでしょう。


質問2つ目:母親から深い愛情を与えられた子供と、与えられなかった子供の精神的な発育の違い

人間が人間として育っていくのには、環境は大きな要因です。自分の周りで誰かがいつも喧嘩しているようなところではたとえ大人であってもストレスを覚えます。社会が戦火に浴びせられていればいつも恐怖におびえていなければなりません。まずは自己が生命の危機にさらされないことが第一条件です。右も左も分からない子供は、大人(親)の保護により安全を確保します。安全を与えることも親の愛です。おびえる必要なく食べて、寝て、排出できる環境ですね。
これをベースにした上で、子どもが1人の常識ある人間になるのには認められる欲が満たされないとなりません。学校の成績に囚われる家庭が増えてきているようですが、学校の成績よりも1人の個人として与えられた能力を十分に使っていることを褒めないと、それが良いことか悪いことかもわからない子どもです。いいことを褒めてやるのも愛情です。
逆に悪いことをしたときに、感情的に怒るのではなく、教育として叱ることも愛情です。悪いことを悪いと理解できない大人になってしまったら、辛い思いをするのはこの子どもですから。
これらを欠くことになってしまった子どもは、自己に自信を持てなかったり、自己を責めてばかりになる傾向にあります。それが故に恋愛してもいつもうまくいかなかったり、友達が作れなかったり、目標を定めてもいつもあきらめてしまったり、薬物に走ってしまったり、最悪の場合自殺もあります。

三つ目の質問へつながりますが、
自己が過去を振り返って、親からの愛情を十分に受けてなかったのではないか・・・・と判断し、愛情を与えられた子どものプラスの要素を身につけるにはどうしたらよいだろうと悩む場合、
過去に戻って愛情を乞うこともできませんし、また乞うことで与えられなかったでしょう。子どもは何らかの形で愛情欲求の信号を出しますが親がそれに盲目であったからこそ、将来子どもに「愛情不足」を自覚させてしまうのでしょうから。
過去のことは、現在の自分の手によって見方を変えることが一つです。
人間の記憶というものは、脳みそのどこかに列記とした形で存在するのではありません。記憶というのは、それが取り出されるときに現在自己が所有する情報や感情を持って形を再現するものに過ぎません。この特性を使って、過去の親子の関係を見るときに「愛情がもらえなかった」という部分を取り上げて変えられないものに固執するか、あるいはその事実は事実として置いておき、その事実の他に親子の間で拾える何かプラスのことに目を向けることができるかが重要です。
愛情不足だったと感じるのは、愛情が欲しかったのだという自己の素直な気持ちをまず自分が認めてあげること。愛情が欲しかったということは親を愛していたという事実がそこにあるということに気付いてみること。親を愛する気持ちは憎悪とはまるで逆なので、温かい気持ちであるということ。それが自分の中に存在するのだということを自覚し、それを大切にすることに重点を置くと「不足だった」というマイナスな観点はだんだんと影を潜めていきます。
二つ目の方法としては、過去に生きず現在を生きようとすることでしょうか。今現在となっては保護してくれる叱ってくれる親は存在しないので、自分がその役目を引き継ぎます。あんなときもこんなときもくれなかった愛情を自分に与えてあげることです。言うなれば、自分自身が自分の親になるということです。
自分にあった出来事や自分の心を100%理解しているのは、自分以外のどこにも存在しません。それがわかる大人になったからこそ、自分のことを大切に愛することを他人任せにできないことが自覚できます。
何か、自分が頑張ったことがあったら自分にご褒美してあげる。なんていうことを繰り返していると、愛情不足ではなく育った人以上に全てのものがありがたく見えてきたりすることもあります。
3つ目の方法では、自分ではなかなかという場合、一緒にいて自分のそのままを受け入れてくれる信頼のおける人と時間を過ごしましょう。「自分はこれでいいのだ」「自分の過去は今の自分のためにあったんだ」と満ち足りた気分にさせてくれる効果があります。ときに、これが危険なのはその相手がよこしまな心を持っていると利用される恰好のカモになります。この危険性を避けようとするには、やはり信頼のおける専門家にお金をかけてでも頼るほうが賢いです。この場合でも、あまり期待を大きくさせすぎるとより大きな落胆を招く結果になるので、基本は自分が一番のカウンセリング役だと思うのがよいでしょう。その手助けとして専門家を利用すると失敗の確率はグンと下がり、なおかつ自己にとって足りないところつまり「愛情不足だった」ということを克服した大きな自信につながるかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
科学については全く知識がありませんでしたので、どういった繋がりがあるのかが全くわからず質問しました。学問って色々なところに繋がりがあってどんどん広がっていきますね・・・あれを知ったらこっちにも繋がっていてこれも知りたい、のような。説明頂き科学にもカテゴリされるのだと理解いたしました。

私の問いに回答下さった事全て、全く異論なくその通りだと思いましたのでコメントする事もないぐらいです。素晴らしい回答を下さりありがとうございます。

>質問2つ目:母親から深い愛情を与えられた子供と、
>与えられなかった子供の精神的な発育の違い
>人間が人間として育っていくのには、環境は大きな要因です。

この部分についてなのですが・・・私もその通りだと思っているのですが、この考えは結構意見が割れるように思います。サラっと相談をしたら「環境は関係ない」等おしゃる方もよく見かけます。専門家の方ではないので色々な意見がある事は当然だとは思うのですが、関係ない訳がないと思ってしまいます。

そこでわかりましたら質問したいのですが、精神学や臨床的に考える場合(専門家は)「環境は大きな要因」という考えは当然のようなものなのでしょうか。(私はそうだと思っているのですが)


>子どもは何らかの形で愛情欲求の信号を出しますが
>親がそれに盲目であったからこそ、
>将来子どもに「愛情不足」を自覚させてしまうのでしょうから。

全くその通りに思います。
愛情不足はかなり大きな損失というか、大きなハンディキャップというか・・・愛情不足で育つと色々と問題が山積みになってしまいますね。

>愛情不足だったと感じるのは、
>愛情が欲しかったのだという自己の
>素直な気持ちをまず自分が認めてあげること。

言われて確かにそうだなと思いました。愛情が欲しかったと思っていなければ愛情不足だとは思いませんものね。

>愛情が欲しかったということは
>親を愛していたという事実が
>そこにあるということに気付いてみること。

これは言われないと気付かないものかもしれません。そういった「気づき」はとても大切ですね。愛情の反対は無関心と言いますし、愛情がなければ「欲しい」とはそもそも思わないものですね。

>二つ目の方法としては、過去に生きず現在を生きようとすることでしょうか。
>あんなときもこんなときもくれなかった愛情を自分に与えてあげることです。
>言うなれば、自分自身が自分の親になるということです。

これは、インナーチャイルドとインナーアダルトが浮かびました。自分で自分を愛し大切にし癒す、この考えは頭の中に置いているためとてもしっくりと頭に入ってきました。

>何か、自分が頑張ったことがあったら自分にご褒美してあげる。

これも大切ですね。
私は今まで自分へのご褒美はしたことがなかったのですが、ここ1年の間に初めて大きなご褒美をした時にちょっと心の変化がありました。そのご褒美は旅行だったのですが。1人旅を初めて長期間でした事で、自分へのご褒美と自分の中の世界観が広がりました。人から何かしてもらう以外に、自分で自分にご褒美をあげる大切さもとても身にしみてわかりました。自分へのご褒美は小さな事でも幸福感があがる1つの方法であるようにも思います。

>3つ目の方法では、自分ではなかなかという場合、
>一緒にいて自分のそのままを受け入れてくれる
>信頼のおける人と時間を過ごしましょう

こういった役割を担って下さる方がいる場合はとてもありがたい事だと思います。こういった方がいる場合は本当にありがたいし感謝すると思います。相手がよこしまな心を持っている場合もありますね・・・見極めが必要になりますし、共依存にも注意したいところですね。

最後に、質問に記載しました「母親から深い愛情を与えられなかった子供」に私は該当いたします。そして自己受容が低いと自分自身で感じております。
基本は自分が一番のカウンセリング役というのも、まさにそのようなスタンスでいながら現在病院へ通院んとカウンセリング受診をしています。通院は軽い神経症とそれに伴う体調不良で、カウンセリングをメインで通院しているのですが。

>自己にとって足りないところ
>つまり「愛情不足だった」ということを
>克服した大きな自信につながるかと思います。

それを目指して頑張りたいと思います。素晴らしい回答を下さりありがとうございました。大変参考になり、詳しく回答頂いた事を感謝いたします。

お礼日時:2011/05/21 01:28

はっきりしない、不明確、わからない、計測方法はない という部分に関してですが、


私はわからない、個々の人間の解釈による主観的なものであるから、
人間の数だけ答えがあるという言い方が正しいと思っています。

更に、現在哲学カテゴリーに「親の愛情不足という洗脳」というスレッドを立てています。
何人かの方からコメントを頂戴していますので、よければ覗いてください。

私は臨床心理学の「親の愛情不足が不適応を招く」という説は将来必ず見直されると予測しています。
この説は、決して青少年を幸福に導くものではなく、むしろ親子崩壊・自己否定・心理界の搾取を招いています。

この説の異論を捜すことが非常に重要であり、
もしそれがむずかしいのであれば、信じてはいけません。
他の方の答えも一見正しいように見えますが、一文一文、果たしてそうだろうか?そうでない可能性はないだろうか?と常識を疑って読み進めていくべきだと思います。
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この回答へのお礼

1度きりではなく質問に返信頂き嬉しいです。ありがとうございます。

主観的なもので人間の数だけ答えがある。確かにそうですね。詳しく掘り下げて聞きたかったのですが、哲学カテを覗きに行かせて頂きます。「親の愛情不足という洗脳」、とても興味深い内容です。つい最近まで知恵袋ユーザーでこちらへの参加は最近になります。知恵袋との質の違いに驚いています。私に理解できるかはわかりませんが拝見させて頂きますね。
あと、たびたび読解力がなくてすみません・・・

>この説の異論を捜すことが非常に重要であり、
>もしそれがむずかしいのであれば、信じてはいけません。

この部分について差し支えなければ教えて頂いてよろしいでしょうか。
1つの説をそれが正しいと鵜呑みにしてしまうのではなく、他の可能性を探しながら考える事が重要だというような事でしょうか?

悪い意味で疑ってかかるという事ではなく、考え方の可能性や幅を広げる為?に疑ってかかれ、そうすると今まで考えもつかなかった新しい発見がみつかる事がある。といった感じでしょうか。
全く違う解釈でしたら・・・バッサリ訂正して下さい。汗

お礼日時:2011/05/21 01:59

まず、「愛情の定義}がはっきりしていません。


愛とは何か?という疑問のご本家は科学より寧ろ哲学です。
古くは神学の領域において「隣人愛」「神の愛」の解釈上議論されてきました。

次に、「愛情の測定方法」というものも不明確です。
「充分な愛情」という分量もわかりません。
どこまでが充分でなく、どこからが充分なのか、非常に主観的だと言えるでしょう。
明確な科学的定義というものは存在しないでしょう。

よって、「子供時代に愛情を与えられずに大人になる」という記述において
主観以外の計測方法はありません。
あくまで主観的に判断しているのであり、一般論として語れる内容なのか疑問です。
こういう議論が一部に存在しているのは知っていますが、臨床心理学者の姿勢に疑問を感じます。

哲学・神学を独学で勉強されたらいかがでしょう。
臨床心理学とは別のスタンスですので、主観に関しても様々な洞察が得られると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

要約するとわからないという回答でしょうか?

>「子供時代に愛情を与えられずに大人になる」という記述において主観以外の計測方法はありません

なぜそう思うのかもう少し詳しく回答頂けますでしょうか。
はっきりしない、不明確、わからない、計測方法はない、というのは臨床心理学とは別のスタンスで回答下さっているからですか?

お礼日時:2011/05/20 12:05

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