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- 回答日時:
こんにちは。
そうですね、好き嫌いは生後の学習体験を基に偏桃体が判定を下しています。では、買う買わないはこれによって発生する「行動選択の動機」であり、これは偏桃体を中核とする「大脳辺縁系の情動反応」として分岐します。
偏桃体が好きと判定しますと辺縁系を中心に構成される「報酬系回路」が活性化され、「接近行動」が選択されます。こちらは「快情動」です。ですが、嫌いという判定には「不快情動」が発生し「回避行動」が選択されるようになっています。
このように、偏桃体を中核とした辺縁系に発生する情動反応といいますのは、与えられた状況に利益・不利益の判定を下し、接近行動と回避行動を切り替えるための機能です。そして、我々の脳内における「意思決定」とは、必ずやこのような接近か回避の何れかによって行われています。では、どうして迷うのでしょうか。
好き嫌いの判定を行動と結び付けるのは情動反応ですが、高い安いなどの論理的な判断を行っているのは「大脳皮質」です。ところが、実は大脳皮質には買う買わないなど、「行動選択の動機」を発生させる機能がありません。大脳皮質の役割とは、好き嫌い、欲しい欲しくないではなく、高いか安いか、あるいは今それを買ってしまったらどうなるか、などといった論理的な結果を予測することです。
好き嫌いは脳内で既に判定が下されており、報酬系回路は今正に接近行動を選択しています。ですが、ここで大脳皮質の行う「結果の予測」というのが果たして「理性」です。そして、大脳皮質が予測した未来の結果に対し、高いから止めておこう、いや、どうしても欲しいなど、最終的な接近と回避を決定しているのが大脳辺縁系の情動反応、即ち我々の「人情」であります。
因みに近年では、脳内で行われる意思決定には「帯状回」の機能が関わっていると考えられています。偏桃体だけで行動が選択されるわけではありません。これから我々は、帯状回における様々な機能を含めて辺縁系の働きを理解してゆかなければいけないと思いまず。
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