
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
インドフェノール法は、NH3やNH4+を直接反応させて
比色定量する方法ですから、NH4+だろうがNH3だろうが関係ありません。
測定しているのはNH4+とNH3を加えた濃度です。
結局のところ比較対照に使っているアンモニア水溶液内のNH4+の濃度が
問題になっているのでしょう。
おそらくNH4Cl水溶液を使っているのだと思いますが、
NH4Clは重さが正確に測れるので、
100% NH4+に解離していると仮定して計算しても、
NH3とNH4+の合計濃度は変らないのです。
---------------------------------
実際のNH4Cl水溶液は微量のNH3を含んでいます。
NH4Cl水溶液は微酸性ですが、
仮に希薄溶液を作れば最大7までpHが上がり、
NH4+の濃度が99.44%まで下がります。
NH3とNH4+の窒素元素含有量はそれぞれ
NH3: 0.82245
NH4+: 0.77649
ですから、pH = 7の場合窒素元素含有量は77.67%まで上がり、
NH4+内の窒素含有量は0.02%ずれることになります。
No.4
- 回答日時:
非常に恥ずべき間違いをおかしてしまいました!
loveoboさんの回答が正解で、No.1, No.2の回答は完全に間違いです。
pKa = 9.25というのは、共役酸としてのNH4+の酸解離定数です。
ですからNo2の計算結果は完全な誤りで、以下の通りです。
pH = 4: 99.99944%
pH = 5: 99.9944%
pH = 6: 99.944%
pH = 7: 99.44%
pH = 8: 94.7%
pH = 9: 64%
pH = 9.25: 50%
pH = 10: 15%
pH = 11: 1.7%
pH = 12: 0.18%
これらは、10^(9.25-pH)/(1+10^(9.25-pH))で機械的に求まります。
今改めて思い出しましたが、アンモニアの定量法では、
濃硫酸を加えて硫酸アンモニウムに変換するのでしたね。
つまり強酸条件下であり、全く逆です。
アンモニアの定量法を、別のある測定法と混乱し、
しかも禄に平衡式を省みずにさっさとNo.2で計算してしまいました。
本当に申し訳ありません。
有機化学で飯を食っているのにも関わらず、
こんな初歩的な間違いを堂々と書いてしまい猛反省しています。
この回答へのお礼
お礼日時:2003/10/19 22:47
改めてありがとうございます。
しかし、インドフェノール青の反応を用いた
吸光度測定の場合、ナトリウムフェノキシドや
次亜塩素酸ナトリウムを試薬として使いますが
これらを入れるとアルカリ性なので、
No2で書いて頂いた
「アルカリにして強制的にNH4+側へ移動させる」
というのは正しいのでは・・・。
No.3
- 回答日時:
JISも参照しておらず、アンモニア窒素定量の実務経験もありませんので、「自信なし」ですが、0.7766の由来は、窒素の原子量÷アンモニウムイオンの式量かと拝察します。
14.0067÷(14.0067+1.0079*4)=0.7765 と3桁目まで一致します。ところで、アンモニアのようなブレンステッド塩基のpKaは、共役酸であるNH4+の解離、すなわち NH4+ ←→ NH3 +H+ の平衡定数として表されます。また、KOH性にすればH+ が減少しますから、平衡は右に移動、則ちアンモニウムが減ってアンモニアが増える方向になります(条件によっては水に溶けきれずに気相に出ていく)。#2さんがお書きの平衡移動と計算は逆向きに思えますが、小生が勘違いしていますでしょうか?
No.2
- 回答日時:
昨日の回答では不親切なので計算してみました。
NH4+の割合は:
pH = 7.0: 0.55%
pH = 8.0: 5.2%
pH = 8.5: 15%
pH = 9.0: 36%
pH = 9.25: 50%
pH = 9.5: 64%
pH = 10.0: 85%
pH = 11.0: 98.2%
pH = 12.0: 99.82%
pH = 13.0: 99.982%
pH = 14.0: 99.9982%
アンモニアの定量の際にはKOHを大量に溶かして
強制的にNH4+側へ平衡を移動させていると思います。
No.1
- 回答日時:
アンモニアのpKaは9.25 (化学便覧)です。
アンモニアの定量では確か大過剰の塩基を入れて定量するので、
pHも13とかになり、ほぼ100%アンモニウム塩になっていると思われます。
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