誕生日にもらった意外なもの

品種については植物の下位分類(動物での交雑種みたいなポジション)?
交雑種は人工的な交雑で生まれた新しい種
亜種は元は同種だったものが生活環境の違いで分化したものや異種間の交配で生じた新しい種?
なのでしょうか。調べたのですがいまいち区別ができません。

詳しく教えてもらいたいです

A 回答 (1件)

 「種」や「亜種」というのは、自然界の生物を分類するために人間が設定した分類階層で、「品種」というのは人間が管理している「家畜」を分類するための階層です。



 品種は家畜の分類に用いる言葉です。ある家畜のルーツは1つの種ですから、その家畜がどんなに多様化して形態や特徴が大きく異なっても、品種が「種」をまたぐことはありません。
 例えば犬はセントバーナードとチワワがもし野生動物であれば、これを1つの種に分類する学者など皆無でしょうけど、どちらも「犬」という種の中の「品種」に過ぎません。

 問題は「種」なのですが、これには明確かつ客観的な基準はありません。
 普通は、ある2つの生物群が互いに交配不可能ならばそれらは別種としますが、逆は必ずしも真ではありません。つまり「別種に分類されているが互いに交配可能」な例は数多くあります。植物だと属のレベルで異なっていても交配可能な例すら多々あったりします。

 ですから亜種はさらに混沌としています。
 普通は別種に分類するほど違いが見られないが、でも同じ種だと言い切ってしまうには明確な差が見られる・・・というような場合に設けられる分類階層です。
 通常、「亜種」同士は交配が可能です。でもこれも逆は必ずしも真ならずで、交配が可能なら亜種に分類すべき、という基準があるわけではありません。交配が可能でも別種に分類される場合は多々あります。

 地球上の全ての生物はルーツが同じですから、どんな2つの生物を見ても(例えばヒトとアサガオでも)、世代を遡ればどこかで共通の祖先に辿り着きます。
 ヒトとアサガオがどれだけ違うか、ヒトとチンパンジーがどれだけ違うか、というのは、それらの生物が「分化」してからどれだけの時間(世代数)が経ったか、という量を意味しているわけです。

 ある生物群が、何らかの理由によって生息地が分断されると、1群だった群が2群に分かれます。
 この2群の間に遺伝的な交流が途絶えると(つまり生殖隔離が成立すると)、2群は互いに独立した進化をしますので、十分な時間が経つと誰の目にもはっきり判るような「違い」が生じるわけです。
 もっと時間が経つとこの2群は再び生息地を共有するようになっても互いに交配できなくなりますし、もっともっと時間が経てばもっともっと違いが大きくなります。

 現在地球上に生息している膨大な数の生物群は、互いに分岐してから(生殖隔離が成立してから)の時間がそれぞれ違います。ですから「違い」も組み合わせごとに違います。
 ですから種分類などというものに、明確かつ客観的な基準など作れるわけがないことはお判りになるでしょう。
 「亜種」というのは、本来は目→科→属→種という階層構造で分類しきれないような「微妙な違い」の生物を分類するために作った「苦肉の策」の分類構造です。それも目から科、属にも「亜」階層を作ってしまっているので、どれだけ生物を分類するのが難しいことか、ということですね。

 交雑種というのは、一般的には家畜の「品種」に対して用いる言葉です。ある品種とある品種を交配させて新しい品種を作った場合に用いる言葉ですね。
 もちろん自然状態下で野生動物の2つの種が交配してできたグループにも「交雑種」という言葉を使うことはできます。
 できますけど、交雑「種」という言葉を使うほど普遍的に多くの交配が行われるとなると、そもそもそれらを別種に分類したのが妥当だったのか・・・という議論になるとは思いますが。
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この回答へのお礼

理解できました。ありがとうございます!

お礼日時:2011/08/07 23:00

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