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個人的にフランス革命を勉強しています。

そこで教えていただきたいのですが、自らも司教であるタレイランが、
なぜ教会の特権をはく奪する提案を行ったのでしょうか? 単なる
第三身分へのポピュリズム的行動だったのでしょうか? ご存知の方
教えてください。

また、アマゾンで見ると、タレイランを主軸にすえた本は、ちょっと初心者
には難しそうなものがいくつかありますが、おすすめがあれば教えてください。

A 回答 (1件)

タレーランはもともと名門貴族の長男として生まれたタレーランは片足に障害を持っていたため、後を継ぐことができずしかたなしに聖職者になっただけです。



当時から反ローマ的な風潮の強かったフランスの教会においてもガリカニスムの急先鋒だったからです。

ガリカニスム (仏 Gallicanisme) とは、フランスのカトリック教会のローマ教皇からの独立、教皇権の制限を求める政治的、宗教的立場のことをいい、教皇の権威を尊重しながらもその至上権については異議を唱えた。語源はガリア。

具体的にはフランス王権による聖職者叙任権の完全掌握という形で現れることとなる。ガリカニスムの立場を明確に示したものとしてはルイ14世時代の1682年に発表されたボシュエ神父による「4ヵ条の宣言」が有名。その後、1905年の政教分離法などによってライシテの原則が支配的になるにつれて衰退していった。

日本語文献
ジャン・オリユー(Jean Orieux) 宮澤泰訳 『タレラン伝』 上下 藤原書店、1998年、古典的伝記
訳者は外交官で、宮澤喜一の実弟。
ダフ・クーパー、曾村保信訳 『タレイラン評伝』 (上下、中公文庫) 1979年、復刊1991年
 初版 中央公論社、1963年。著者(Duff Cooper)はチャーチルの側近で外相を務めた。
長塚隆二 『悪の天才タレイラン』  読売新聞社、1990年
高木良男 『ナポレオンとタレイラン』 上下  中央公論社、1997年
小栗了之 『タレーラン考 六つの顔を持った男』  荒地出版社 2005年 
鹿島茂 『ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815』 新版講談社学術文庫、 2009年、初版集英社。
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この回答へのお礼

大変よくわかりました。有難うございました。
その後、長い間出張に出てしまい、お礼遅くなり
失礼いたしました。たくさんの参考文献も読ませて
いただきます。

お礼日時:2011/11/20 19:40

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