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今年になりアルカイダのボスとナンバー2が亡くなりました。
組織として弱体化していると考えてよいのでしょうか。
ビンラディンがいなくなり、金銭面で困ることが多くなったのではないでしょうか。
それとも今でも大規模なテロを行う潜在能力を有しているのでしょうか。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

アルカイダは9.11を再び起こすほどの力はもうありません。



ビン・ラーディンも殺害当時すでに実質的な指導者というより象徴的存在でした。
だから殺害されてもアルカイダ自体にはそんなに大きな影響はありません。
それにアルカイダは、それほど組織として統制が取れた集団ではなく、いくつかのグループが緩い統制のもとに集まっています。

いま勢力が大きいのはアフリカのアルカイダで、アフガニスタンにアメリカが留まっているので自由を謳歌しています。
しかし、どのアルカイダもすでに9.11を再び起こすほどの力はありません。
そもそもアルカイダの目的は、イスラムの教義に則った国を作ることです。
そのために、サウジに居座るアメリカに打撃を与える力があるのだということを見せる必要があり9.11を起こしました。
見せ付けることには成功しましたが、長い戦いで心を病む若い兵士が増えています。
そういった若者を見捨てるアルカイダなどに反発が広がっているうえ、「中東の春」でテロよりツイッターやフェイスブックの方が有効だということがわかってきました。

今後アルカイダが生き残れるのはアフリカの角といわれるソマリアから南アフリカ共和国の北までの間の地域になるでしょう。
この地域は、あと100年は安定しませんから。
北アフリカで民主化が起こったのは、あそこはみんなイスラム圏でアラビア語なんです。
かつてのオスマン帝国のあった地域なので、いずれトルコを盟主とした民主的イスラム圏になります。
しかし、そこから南は民族も言語も宗教もバラバラなところにヨーロッパの都合で引いた国境線があります。
100年かけて戦争してアフリカ人による国境線ができない限りこの地域は安定しません。
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