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愛用していたパワーアンプの放熱が悪く電源トランスが断線してしまい修理しています。3個トランスが使われている内の1つなのですが、二次側が100V、18V(CT(センタータップ)有)、12V(各々は別巻線)という特殊な物で、回路図では12VはACのままパワーメーターの照明電源として、18Vは整流後±2電源として保護回路へ、100V(この巻き線にはCTがない)は18V巻き線CTを共用して整流後±2電源としてアンプ・プリドライブ回路へ供給されています。このようなトランスはとうてい入手できないので、各々別々のトランス(二次側が12V、18V・CT付、48V・2回路の3個)で代用しようとしています。このときに18V・CTと48Vの2回路接続点(CTとして使う)を回路図のように接続することは可能でしょうか。3個に分けたトランスの個々の電力容量は十分確保しています。またオリジナルの電源回路では、なぜこのような一部CTを共用する構成になっているのか可能でしたらお教え下さい。よろしくお願いします。

「電源トランス(CT)の接続方法」の質問画像

A 回答 (3件)

解説は後回しで、まずは回答から。



> このときに18V・CTと48Vの2回路接続点(CTとして使う)を回路図のように接続することは可能でしょうか。

「48Vの2回路接続点をCTとして使う」と、出力にDCが漏れてくる(保護回路が働く)可能性が高いので、CTとして使ってはいけません。

> またオリジナルの電源回路では、なぜこのような一部CTを共用する構成になっているのか可能でしたらお教え下さい。

同じ話ですが、このアンプが「こういう電源にしないと出力にDCが漏れてくるような増幅回路」だからです。


予想ですが、70年代後半の全段直結アンプではないでしょうか?
まだその頃はドリフトの小さなDCアンプが作れなかったため、現在のアンプのように「終段用のPTのCTを接地した±電源」では、出力にDC電圧が生じて使い物にならなかったのです。

で、このアンプに使われている電源(正式名称かどうか分かりませんが「中点非接地電源」と呼んでいます)ではどういうメリットがあるかというと、例えば「回路に直流的なアンバランスが生じて、出力にDC2Vが発生しそうになった場合」に

・中点接地の±電源:そのままDC2Vが出力されて、SPが壊れるか保護回路が働く
・中点非接地の±電源:中点電圧が変化して(例えば±65V→+64V・-66V)、出力は常にDC0Vに保たれる。もちろんアンプは正常動作する

のです。
もちろんデメリットもあって、

・低域の周波数特性が、平滑コンデンサの容量で決まってしまう。
・したがってDCアンプ(直流アンプ)には出来ない。(直結アンプは可能)

なので、容易に低ドリフトのDCアンプが作れる現在では殆ど使われないはずです。
(但し、ドリフトを小さく出来ない真空管式OTLアンプでは今でもよく使われています)
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この回答へのお礼

JT190様
 御回答有難うございました。まさしく70年代の物量投入型パワーアンプで、確認したところカタログには「直結」とは記載がありませんが、多分そのような設計なのだろうなと回路図を眺めつつ思いました。大変勉強になりました。有難うございました。ネットを調べておりますと、当該トランスの互換品もあるような情報がありますが、今のところ市販品では見つかっておりません。R2011T様のアドバイスのようにジャンク品からの同等トランス載せ替えしかないかと考えを巡らしております。お世話になりました。

お礼日時:2011/12/25 16:06

補足有難う御座いました。


回路図、眺めている内に識者様の回答が付きました。
No,2 回答者:JT190 様の回答、当方も参考、勉強になりました。

パワートランジスターを交換される方に対して愚問を承知で質問します。

断線とされているトランスの導通チェック並びに絶縁抵抗の測定と、
2次側の開放電圧を測定されたのでしょうか?
電源トランスはおいそれと断線する代物でないので・・・

パワートランジスターが「パンッ」の音と共に壊れ、電源トランスが発煙しても
短時間であり絶縁抵抗が1MΩ 以上あれば使用できます。

ハードオフとかオークションでジャンク品からトランスを手に入れるのも
有りではないでしょうか。

この回答への補足

御回答有難うございます。はい、御指摘のように2次側解放電圧0V、及び導通なし確認しました。調べてみるとこのアンプは保護回路が弱く、このような故障が多発しているようです。すでに外観傷多く故障している同機種ジャンク品を入手したのですが、念のため、ちょっとあちこちのTrや焼損エミッタ抵抗、ヒューズを交換しましたら、あっけなく復活してしまい、トランスを取るのをためらっています。しかし、私もJT190様の御回答を読み、対処療法での修理は難しく、同等品の載せ替えしかないかと、今、改めて考えております。トランスに関しては御指摘を読んで、子どもの頃、コースに通電して走行するレーシングカーのリモコンの電源トランスから、車の集電部分が±をまたいでいるのを気付かずにそのままにしてしまい、気がついたときは白煙をもうもうを上げていたものの、故障しなかったことが何度もあったことをなつかしく思い出しました。今回は発煙はしなかったのですが、家のブレーカーが落ちましたので、相当な過電流が流れたものと思います。

補足日時:2011/12/25 15:53
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投稿の文章だけでは、回路のイメージが湧かないないので、もっと情報


が必要です。
・電源回路の構成図(フリーハンド図など・・・)
・アンプの情報、電源構成から半導体アンプのようですが・・・

通常、回路を短絡させて焼損させない限り、発熱程度の事では電源トランス
は断線しないのですが・・・

スイッチング電源で代用する方法も有りますが。

この回答への補足

御回答有難うございます。対象は半導体アンプです。電源回路部分の回路図をアップしましたが図が細かくて御参考になるか...。図の下部に整流回路が3ブロック並んでいますが(各整流出力は供給先で安定化回路に接続・降圧されたAC供給元は各々別々のトランス)、問題なのは右端の整流回路部分です。整流回路入力はAC100V、その右隣整流回路はAC18V&CT入力(安定化回路に接続し保護回路へ)とAC12V(パワーメータ照明へ)となっています(すべて同じ1つトランスから供給)。問題の部分の整流後出力は回路図をたどると右隣のAC18VCTと共用されて、その間で実測±50Vです(他に所有する同型本体で測定:両chプリドライブ・アンプに電源供給)。またAC12Vの一方と中央の整流ブロック(別トランスから降圧AC48V & CT接続)のCTと接続されています(これはL-ch最終段パワーアンプへ電源供給)。左端整流回路はR-ch用です。現状では問題部分のCT共有接続せず電源入れると、プリドライブ、パワーアンプ共にアイドル電流が規定値流れますが、保護回路が解除されません。一方で電源/保護回路以外のオーディオ回路は先の別体同型アンプに載せ替えると正常動作します。またプリドライブ以外の回路を搭載した状態では保護回路は解除されます。関連する周辺回路のTr(hfeなど)、ダイオード、抵抗はすべて正常であることをチェッカーやデジマルで確認しているので、焦点はプリドライブへ電源供給するこの部分だとにらんでいるのですが...。なにしろ電源が±65Vで平滑コンデンサーも巨大なものが計10本搭載されており、貴重なディスコン・PW-Trを破壊するおそれもあるので、これより先に作業を進められないでいます。以上、つたない説明と図で大変恐縮ですが可能であればアドバイス下さい。よろしくお願いします。なお故障の原因は積年のほこり堆積か、過熱によるPW-Tr劣化による出力回路ショート(PW-Trが数個飛びました。交換済み)によるトランス巻き線断線という診断が客観的な事実による故障原因のようです。

補足日時:2011/12/25 12:26
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