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先日 何時もの山を降りる時に、バリエーションルート(方向のみ決めてまっすぐ下山)で3mくらいをパラコード+エイト環で降り(懸垂下降し)ました。

質問です。
1)同じような場面で皆様はどうされますか?
ある程度ロープワークには自信が有ります。が、10.5などのちゃんとしたロープで無い以上 回避ルートを探し 不要な危険は避けるべきでしょうか?

2)エイト環
実は習って無くて 我流でエイト環使っています。荷物の軽量化の中でクライミングの予定が無くても「エイト環」を入れているヒトってどの程度いらっしゃるのでしょうか?
パラコード10m(私は2本)は普通に(設営にも使用するので)入っているとは思いますけど。

A 回答 (3件)

 Jagar39です。



>ハーネスは もう一本のパラコードで作りました

 なるほど。やはり、なまじ"できる"ことがよけいなリスクを招いた、という事例のようですね。

>60度以上の壁面を下る場合に「補助としてパラコードを使う」を普通にしてました

 補助なら良いんですよ。懸垂下降となると、補助ではなく「全てをロープに託す」ことになりますから。

>「元のコースに戻る」と云う選択肢を考えて無い

 おそらくその判断はなかなかできないと思います。
 パラコードとエイト環の組み合わせが懸垂下降に不可、ということを知らないと、「ここは手持ちの装備では通過できない」ということを判断できませんから。

 登山での判断は、「無理をしない」、「道に迷ったら引き返す」という単純な言葉で言い尽くせるような簡単なことではありませんよね。そんなななら誰も遭難などしません。
 つきつめれば、「行く手にどのようなリスクが存在するか」と「自分には何ができて何ができないか」という2つの評価と、それらを天秤に掛ける心の作業によって成り立つわけです。
 この「評価」が難しいんですよね。天秤に掛けてリスクの方が重ければ誰も無茶はしないわけですから、判断ミスというのは基本的に全て「評価」のミスであるわけです。
 今回の事例の場合、そもそもその「自己評価」で誤っている、つまりパラコードとエイト環の装備で下降が可能、という評価ミスをしているわけです。ですから、懸垂下降が必要な現場に遭遇した際に「引き返す」という判断をすることは難しい、と思います。

>事前に検討したワケでは無く登ってから「今日はコッチから降りよう」と方向を決めて山頂で地図を検討しました

 これも事故る時の王道パターンですよね。とかく思いつきの行動はピンチを招きがちです。
 その「思いつきの新ルート」も、登りより下りのルートの方が窮地に陥りやすいですし。

 でも、それも無事なら良し、ですよ。スキルを上げるためにはある程度の「無茶」が絶対に必要ですから。
 極論すれば、「自分は絶対に無理はしないので雨が降ったら登山はしない」というのを徹底する人がいたとして、また運良くそれを徹底できてしまったとすれば、その人は30年登山をしていても悪天候に対応するスキルはゼロのままです。
 その人は30年目に運悪く山中で悪天候に遭遇したとき、正しい評価も判断もできませんよね。
 なのである程度の無茶、は必要なんですよ。決して無茶しない人は自分の限界が判らないままですから、「自己評価」がいつまで経っても正しくできるようになりません。
 とはいっても死んでしまったら何にもならないのですが、やってしまった「無茶」への反省が死なないためのスキルを上げていく、と思います。

>結論として「バリエーションルートのロープワークを講習会なり山岳会なりで習う。」を今後の目標に入れたいと思います

 是非そうしてください。

 登山でのロープワークというのは、キャンプなどでの「アウトドアでの生活を便利にする」ためのロープワークではなく、「死なないためのロープワーク」です。しかもどんな技術でも「トライ&エラー」の積み重ねが今日の技術を作っているわけですが、登山のロープワークというのは、そのエラーは実際に多数の人命という犠牲を払って積み重ねられてきたものです。

 さすがに私もリアルタイムでは知りませんが、昔々の麻のザイルの時代は、難しい場所では簡易的な確保として目の前の岩にザイルを引っかけてから登る、なんてことをしていたそうです。それがナイロンザイルが出てきた時に、同じことをして落ちたときにザイルが切断されて死亡事故が多数起きました。井上靖の「氷壁」のネタになった事件もそのうちのひとつです。
 それでナイロンザイルはエッジに弱い、というノウハウが蓄積されたわけです。
 私の経験でも、私が登山を始めた頃は肩絡みの確保が主流だったのですが、肩絡みではトップの墜落を確保する際の失敗率が非常に高く、トップの墜落はしばしば死亡事故に直結していました。それからエイト環による確保などの試行錯誤を経て、現在のATC等の器具を利用した、小学生が大人の墜落を涼しい顔して止めることができる技術に至っているわけです。
 懸垂下降の際にはロープ末端は必ず結び目を作ること、ロープをカラビナでクリップするときは壁側からの方向でかけること、半マスト結びのフリー側のロープはカラビナのゲートの反対側に作ること、等々の無数の「細かい」ノウハウも、全てそれが原因の死亡事故が複数発生していて、その結果積み上がってきたノウハウです。

 ですから、登山のロープワークを我流で覚えようとすると、10回くらい死なないと覚えられませんよ。

 是非きちんと習ってください。
 安全な登山をお祈りしています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。お礼遅れました。昨日/今日 いつもの山に登って残してきたダンボール(ゴミ)を片して今シーズン最後(来春まで)の夜を楽しんで来ました。

>雨が降ったら登山はしない。
ドキッとしました。「雨」を「雪」に替えるとマンマ当てはまります。(家族との約束前は雪でも登っていましたけど。)
今の私の体力(耐性)/装備とも「雪道」「雪山」に対応していません。今回はそれでも「スニーカー」を「軽登山靴(雨/雪を想定)」にしましたが、雪が降ったら(夜間を除いて)降りるつもりでした。
広島は明日「雪」です。既に1回降りましたが山が「雪景色」にならなかったので登山続けてました。(明日は多分「雪山」でしょうね。)

この時期は広島市内でも夜の山頂は0度付近(風で体感温度は氷点下)になります。星はキレイですし、立待の月は夜に貼り付けたオモチャのようでした。
今回は「禁酒」しました。この寒さの中だと「トイレが近くなる」だけでもキツイ。熱いコーヒーが美味しかった。

>やってしまった「無茶」への反省が死なないためのスキルを上げていく。
次回はキッチリ迂回します。

多少のムチャと安全を心がけるコトを約束してこのスレを閉じます。

お礼日時:2012/02/12 23:28

 Jagar39です。

良かったですね、無事に帰れて。

 そうですよね。ブレーキもまともにかけることができなかったはずです。もう少し下降距離が長ければ本当に墜落していたと思います。

 問題点はまず、そのルートで下山すると決めたときに、懸垂下降の可能性を考えていなかったのか?ということです。
 いつもの山、ということですので土地勘はあったわけですよね?
 もし懸垂下降の可能性を考えていなかったのであれば、不用意にルート選択をした、というです。

 懸垂下降の可能性を認識していたのでしたら、次になぜ「まともなロープ」を持っていかなかったのか?という問題点が。

 パラロープとエイト環で懸垂下降が可能である、と考えていたのでしたら、知識不足です。
 エイト環に限らず、ビレイデバイスやアッセンダーなど、ロープと共に使う器具には全て、適合ロープ径というものがあり、それは器具メーカーが公表しています。親切なメーカーの器具でしたら器具に表示があります。
 で、普通は8mm以下のロープに適合する器具はありません。エイト環でも8.5mm以上のロープにしか適合しないモノもあり、この場合は8mmのダブルロープでクライミングをしている際には下降や確保には使えない(必要なブレーキがかからない)ということです。
 つまりパラロープとエイト環という組み合わせは、知識さえあれば「あり得ない」ことは最初から判っていたはずです。

 判っていれば懸垂下降の可能性があると認識しているルートにその装備では踏み込まなかったはずですから、懸垂下降の可能性の認識がなかったか、エイト環とパラロープの組み合わせが不可だということを知らなかったか、のどちらかなのでしょう。

 細径のロープで懸垂下降をする場合は、エイト環を反転させて小さい方の穴にロープを通して使うのですが、6mm径になるとそれでもブレーキが効かないと思います。

 そういえばエイト環を使ったということは、ハーネスも持っていたのですよね?エイト環とハーネスを持っていて何故ロープを持たなかったのか・・・

 エイト環に関しては、なまじ他の用途で持っていたから使ってしまった、ということもあるのかもしれません。普通は「まともなロープ」を持っていないのにエイト環を持つなど無意味そのものだと思うものなのですが。
 ナベと燃料を持っているのにバーナーを持っていないようなものです。

 ぶっちゃけ、事故にならなくて良かった、と思います。これで事故っていれば、その山域で10年くらい語り草になるほどの突飛な話ではありますから。

 そういう失敗をすること自体は、何事もなかったわけですし、程度の差こそあれ誰しもが何度かやることですから、別に必要以上に恥じる必要はありません。
 でも、今回のことから学んで欲しい、と思います。学ばなければいつか本当に事故を起こす、と思いますよ。

 質問者さんの場合、なまじ「ロープワークに自信がある」ことが今回の「事故未遂」を起こした要因であるようにも思います。
 「生兵法はケガのもと」を地でいくような話ですから。

 登山、それもバリエーションルートで必要となるロープワークは、もっとシビアです。ロープの結び方なんて4~5種類も覚えれば十分なのですが、カラビナにロープを掛けるときの向きがちょっと違うだけで死亡事故に繋がるほどシビアです。
 これは我流では習得できないと認識していただいた方が良いです。
 先の回答にも書きましたが、現在の質問者さんは失礼ながらバリエーションルートに足を踏み入れるレベルにはありません。
 この先バリエーションをやる意志がおありなのでしたら、是非講習会なり山岳会なりで習ってください。
 質問者さんが安全に登山を続けることができるよう、祈っています。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
事前に検討したワケでは無く登ってから「今日はコッチから降りよう」と方向を決めて山頂で地図を検討しました。
当然有るモノ(持っている装備)の範囲内で出来ないルートを選んだ時点でマズイのですけど。
「いつもの山」と云う慣れと「このくらいなら」と云う甘えが有りました。

ハーネスは もう一本のパラコードで作りました。8の字になる様に2回折り返して真ん中で結び両手両足を通せる輪を作って。
結び方は「舫い結び」「ブルージック」「8の字結び」「グラブヒッチ」「バタフライ?結び」をメインに使用しています。「ブーリン結び」は1回すっぽ抜けて(もちろん懸垂下降では有りません)から怖くて使えない。

60度以上の壁面を下る場合に「補助としてパラコードを使う」を普通にしてました。壁面であれば「停止(固定)」「登り返す」「両手を空ける」は可能だし最悪パラコードが切れても降りれる程度の場所を選んでました。(とは云え「登り返す」時にはパラコードが無いと絶対無理だったでしょうし、体重を掛けた状態で切れたら転げ落ちて骨折くらいはしていたでしょうね。)

結論として「バリエーションルートのロープワークを講習会なり山岳会なりで習う。」を今後の目標に入れたいと思います。
(単純に9mmロープ(ザイル)を装備すると安心してムチャしそうなので。「パラコードだから」の抑制も外れるのは自分でも怖い)

お礼日時:2012/02/10 04:24

 ちょっと考えられないことをしていますね。



 パラコードって4mmからせいぜい6mmくらいの径ですよね。エイト環で懸垂下降中、ロープの角度の調節で下降を「止める」ことができますか?
 また、ロープをロックして両手をフリーにすることができますか?
 さらにそのロープをプルージック等で「登り返す」ことができますか?
 これら3つのことを完全な空中懸垂状態で行うことが可能ですか?
 これらができない技術レベル、用具では懸垂下降はしてはいけません。それは懸垂下降ではなく墜落しているのと同じです。

 できないことを承知の上で上の質問をしてみたのですが、「ちゃんとしたロープ」以前にこれら3つが確実にできることを確認しないと、現場でそのロープを使って懸垂下降をするという選択肢はあり得ません。確実に止めることができない懸垂下降は下降ではなく、緩やかに墜落しているのと同じです。
 ロープとエイト環の相性によっては、「ちゃんとしたロープ」であっても確実に止めたりロックすることが難しい場合もあるんですよ。

 そもそもロックの仕方は知ってますか?プルージックでの登り返しの方法は?
 これらを含めての「ロープワーク」ですよ?

1)ですが、少なくともエイト環は使いません。
 細い径のロープしかなければ、それはそれでエイト環より強力にブレーキをかける方法はあるので、どうしても懸垂下降しか選択肢がなければそちらを使いますが、細い径のロープではちょっとした岩角への接触でも容易に破断しますから、極力懸垂下降は避けます。
 というより、そういうロープで懸垂下降をする羽目になった、という時点で、既に「遭難している」のと同じです。
 バリエーションを歩くのに不適切なロープしか持たず、それで通用しない場面に遭遇しているわけですから。そのルートを選択したこと自体が決定的なミス、です。

2)持ちませんよ。
 まともなロープも持たないのにエイト環だけ持っても無意味です。

 懸垂下降って非常にリスキーな技術です。
 ロープが破断したりアンカーが抜けたりすれば「仰向けに墜落」することになるので、後頭部から地面に激突します。3mぽっちの下降でも死亡事故に繋がることは十分あり得ますよ。そしてロープが破断するリスクは50mの下降でも3mの下降でも変わりません。

 失礼ながらバリエーションルートを歩くレベルに達していないと思われます。
 エイト環の使用法を含めたロープワークをきちんと習ってください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。いやもう苦笑いです。
>そういうロープで懸垂下降をする羽目になった、という時点で、既に「遭難している」のと同じです。
>そのルートを選択したこと自体が決定的なミス、です。
地図とコンパスで「ココさえ越えれば」しか考えなかった時点で「心が遭難」してますね。
「元のコースに戻る」と云う選択肢を考えて無い。

>懸垂下降ではなく墜落しているのと同じです。
「仮固定」など考えず「ずり落ちてる」状態。「2回掛け」しても止まるワケ有りません。「登り返す」は考えませんでした。
オーバーハングは云い過ぎですが 迫り出した地形のため「壁面/崖」に添って降りるのも難しかった。

一応下山時に「ゴミを拾って」歩くのですが(食糧分軽くなっているので)拾ったダンボールをカド(迫り出し部分)に置くとか普段使わない(新品の)パラコードを使ったりとか、、、気休めですねぇ。
設営時のパラコードをまとめたり、方向を変えたりにエイト環を使っています。「こんなコトもあろうかと。」なんて色気が出ました。
声高に「遭難しました。」と云ったようで 恥ずかしい限りです。

お礼日時:2012/02/09 21:29

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