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サンゴの化石について質問をさせていただきます。
私は、サンゴが大好きです。
サンゴの中でも、花模様になっているサンゴの化石は神秘的で強く興味を持っています。
質問があるのですが、詳しい方がいらっしゃいましたら、御回答をよろしくお願い致します。

(1) サンゴの化石の花模様は、どのようにしてできるのでしょうか?
(花模様になる過程が知りたいです)

(2) サンゴの化石は、どの色でどのようなものが希少価値が高いですか?

(3) サンゴの化石の花模様は、小さい物と、大きいもの、ギザギザの花、コスモスのような花模様など
色々ありますが、サンゴの種類はそれぞれ何ですか?

(4) サンゴの化石は、どこで採取されますか?(国名・島名など)

(5) サンゴの化石は、花模様も含めて、珍しいものはどんなものですか?

詳しい方がいらっしゃいましたら、教えてください。よろしくお願い致します

「花模様のサンゴのできる工程」の質問画像

A 回答 (1件)

サンゴの化石について - 生物学 - 教えて!goo


サンゴの化石について. 役に立った:0件. 質問者:yuing10; 投稿日時:2012/01/27 22: 41; 困り度: 暇なときに回答をください. 私は、サンゴが大好きです。 サンゴの中でも、花 模様になっているサンゴの化石は神秘的で強く興味を持っています。 質問があるのです ...

こんばんは!
先の質問に誰も回答してくれなかったようですね。
実は徐々に時間を作って記述していたのです。
ところが質問が突然閉鎖されていたので、あなたの質問履歴を検索し、
同じ質問を見つけ再度書き直しました。

サンゴ化石に「すごく執着をお持ち」のようなので、再度の回答記述を試みます。

専門にサンゴ化石を研究している者です。
前回は『おしゃりさまが出られる方』:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5132535.html
質問者:yuing10 投稿日時:2009/07/17 12:19で、
回答したtibikotanです。

>『サンゴの化石について』
>私は、サンゴが大好きです。
>サンゴの中でも、花模様になっているサンゴの化石は神秘的で強く興味を持っています。

詳細を省いて簡略にサンゴの事を説明すると、
各地に広がる海岸の岩礁帯に生息しているイソギンチャクが、
石灰質を分泌しサンゴ虫体が収まる外骨格(外壁)を形成しその空隙に収まって、
サンゴ虫体が石灰質の部分をさらに構築し縦に生長する生物と考えられてもよろしいです。

所蔵試料の『原生サンゴの一種』を、添付画像として掲載しています。
大きい方の画像を見てください。
外殻(外壁・周囲)が火山の外輪山のように囲んでいます。
そして、外壁から穴の中心部に向かって
多数の板状の物(専門的にはセプタ)伸びているでしょう。
なお「原生サンゴ」の「原生」とは、現在生きていると言う意味です。

サンゴには『単体サンゴ』と『群体サンゴ』の2形態に分けることが出来ます。
単体サンゴでもパイプ状に生長する種は、その石灰質の外殻構造を横断面で観察すると、
その種特有なセプタの横断構造を持っています。他にも有りますが省略します。
故に化石サンゴの場合には、その横断面と縦弾面の構造から、
『種』の同定(種名の判断)を行います。
なお添付画像のサンゴは単体サンゴの仲間に属します。

>(1) サンゴの化石の花模様は、どのようにしてできるのでしょうか?
>(花模様になる過程が知りたいです)

ご質問のサンゴが何と言うサンゴなのか、不十分な質問内容分でわかりません。
ゆえに添付画像の管状の単体サンゴで説明します。

サンゴ体を構成する石灰質の外壁とセプタが、
管状のサンゴ体を切断した場合、同じサンゴ体であっても、
切断面の角度でさまざまに変化して見えます。

それが種別に違うサンゴの特徴として化石化したサンゴ断面に現れるのです。
その形状がご質問の花びらに見えたりするというわけです。
化石サンゴの研究者は、緻密な石灰岩の中に含まれているサンゴ体を、
完全な状態で全体を取り出すことは出来ません。
そのために、サンゴ体の正横断面と、縦断面の2種類の薄片標本を作ります。
この標本は専門的には『セクション』と呼んで重要な研究試料となります。
なぜ断面が、正が付く断面で無いといけないのかと言うと、
先述した様に、内部構造がその正確な特徴を示さないからです。

つまり、同じサンゴでも断面の角度で内部形状の見え方が変化するので、
研究資料としては厳密に正横断・正縦断のセクションを製作する事が要求され、
その2枚のセクションから、石灰岩に包含されたサンゴの形状を推測できるのです。

私の研究室のセクション数は、
「ポン」と答えるほどの数ではない為に、記憶していませんがたくさん保管しています。
それを実体顕微鏡で、内部構造を詳細に調べていくのです。
添付画像でお見せする事は可能なのですが、ここの添付画像では小さすぎて数が多く、
一度にお見せする事が出来るとしても1枚が限界です。

>(2) サンゴの化石は、どの色でどのようなものが希少価値が高いですか?

研究者の価値とは、学問的価値であり、一般の貨幣価値で評価する事はありません。
化石サンゴも時代が数億年前から現在まで存在していますので、
化石に生存時のサンゴ虫体の色彩は本来残っていませんが、
石灰質のサンゴ外殻の色彩は白が本来の色です。

多くの場合化石を包含する岩石の特徴の中に白いサンゴ外殻が残っているのです。
つまり、サンゴ自体の色彩より、包含する岩石によって色彩に変化が出てきます。
有機物の多い黒色の泥質もあれば、赤系の火山灰や石灰岩が変質した桃色、
場合によっては海外ではメノウ化した物もあります。

質問の希少価値については、『貨幣価値に換算』してと
考えて質問されているように受け止められます
その意味では研究者には、まったく適さない愚問であり回答できません。

研究者の私にとっての希少価値を強いて言えば、
化石が生存時の外殻の形状を崩さず、地熱などで変質変性されていない
研究試料として保存状態の良い化石が最も研究上価値が高いといっておきます。

>(3) サンゴの化石の花模様は、小さい物と、大きいもの、ギザギザの花、
>コスモスのような花模様など色々ありますが、サンゴの種類はそれぞれ何ですか?

ご指摘のサンゴを見ないで、研究者はお答えできません。
もし説明をする場合、広範囲から説明する必要につながり、教科書を書く事になるからです。

>(4) サンゴの化石は、どこで採取されますか?(国名・島名など)

サンゴ化石と言っても、先述した様にものすごく長い地史的な歴史があり、
その化石が生きていた時代の地層は、その地層がある特定の地域にあります。

失礼ですが、一般の方に研究者が化石採集する地点を教えると、
その後の盗掘やその土地の地主さんが迷惑する様な事が各地で報告されています。
この様な学問上重要な場所の公開について良識のある研究者であれば絶対にいたしません。

ただし、沖縄の島々に地質時代で第四紀といわれる隆起サンゴ礁が沢山見られます。
これらの中には割合新しい時代のサンゴ化石が含まれています。

>(5) サンゴの化石は、花模様も含めて、ピンク色の物はありますか?

先述した中でお答えしています。

また、ご質問ではサンゴと明言されていますが、
『梅花石』と呼称されているものが有りますが、
これはサンゴではありません、『ウミユリ』と言う別の『棘皮動物』の、
サンゴで説明した断面から「ある種のウミユリ」から花の形状が表面に現れた物です。

また、石灰岩の表面に、時には美しい模様を持った、
専門用語で『偽化石』というものが有ります。

有名な『菊花石』も『偽化石』の仲間です。
ただしこれは化石ではなく、火成岩の一部の岩石の隙間に別の鉱石が浸潤してできた
菊の花びらが放射状に開いたのかのような模様を持った観賞価値が高い石です。

この模様が生物遺骸の形状:すなわち化石にも見えるので、
時々「なんの化石か教えてください」ともってこられる方もいらっしゃいます。
菊花石以外にも多くの偽化石がありますが、
多くの場合観賞価値が低い為に流通していません。
持ち込んだ方には残念ですが、偽化石は研究者が詳細に観察すれば判明します。
そのできた過程は多くの場合、長期間にわたり雨水が流下して石の下部から滴下して、
その微水流の痕跡が残された物が多いです。石灰岩地帯では良く散見されます。

化石サンゴに興味をもたれて居るご質問者さまに、
私の製作したセクション標本を見せてあげたい気持ちでいっぱいです。

ここまで昨日の予定の作業を終え、
数日重ねた記述も時計を見ると既に午前6時を迎えようとしています。
仕事の合間に記述を重ねたので文脈に可笑しい部分があるやも知れませんが、
今日のの仕事に差し障る為に読み直す時間がありません。
冗長な回答になりましたが誤字脱字などある場合は、機知にてご判断いただきご笑納ください。

ご理解いただけたでしょうか。
この回答が、ご質問者様の問題解消につながり、
尚且つ知識の一端に納められ、回答の一部でもお役に立てて頂く機会があれば幸いです。

最後に『お願い』です。
貴重な時間を割いて回答をしています。
この回答でご質問に対する問題が解消できましたら、速やかにここのルールに従って、
「回答への補足」「回答へのお礼」などと共にポイントを付けて、
次回の質問でも多くの回答をいただけるように、
回答いただいた方々にも感謝を配慮して対処してください。
できれば読後のご意見など感想をいただけるとありがたいですね。

なお、ここに記述した個々の用語については、
詳細に説明を加える時間的余裕がありません。
これらの詳細をお望みであれば「お礼欄」「補足欄」に
『新規質問を投稿する旨』を書き込んでいただければ必ずお答えいたします。
その際は時間的に約束はできませんが、所蔵セクションの一部の画像をお見せできると思います。

【ご注意!】回答後の「お礼」「補足」での『再質問』には、お答えいたしておりません。
その場合は、再度の新規質問でおねがいします。

参考URL:http://bbs11.aimix-z.com/gbbs.cgi?room=tibiko
「花模様のサンゴのできる工程」の回答画像1

この回答への補足

サンゴの化石(インドネシア産出)のお写真を添付致しました。
このサンゴの化石について、サンゴの種類と、どのようにしてできたのか工程が知りたいです。もし、分かりましたら、新規での質問の回答で教えてください。
よろしくお願い致します。

補足日時:2012/02/15 11:33
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この回答へのお礼

サンゴの化石について、大変興味を持っています私にとって、本当に参考になりました。貴重なお時間の中御回答を下さり、ありがとうございます。サンゴの化石に似た、花模様の「梅花石」「菊花石」についても、以前から興味を持っていまして、どうしてできるのか工程を知りたいと思っています。また、新規「地学カテ」で質問を致しますので、御回答をいただけましたら、嬉しいです。この度、詳しい方に御回答をいただけまして、感謝しています。

お礼日時:2012/02/15 11:29

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