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同期形ACサーボモータを用いた場合,直流モータと同様の考え方をして,下式を用いることは可能なのでしょうか.

T=K・I
I=(Ec-Eb)/R

T:トルク,K:トルク定数,I:電流,Ec:電源電圧,Eb:速度起電力,R:回路抵抗

宜しくお願いします.

A 回答 (1件)

ACの場合,振幅に加えて位相も絡むので,話は複雑です。


極座標の流儀もありますが,直角座標で説明します。

E0を無負荷誘導起電力(磁石が回転することで誘導される電圧)とします。
電機子電流=0のときに電機子端子に見える電圧で,回転速度に比例します。

E0と同相成分をq成分,
90゜遅れた成分をd成分
と呼ぶことにします。
電機子電流フェーザを,Iq-jId
電機子端子電圧フェーザを,Vd-jVd
と書きます。

[電圧方程式]
Vq-jVd=E0+(jXs+Ra)*(Iq-jId)
これを成分にばらして
Vq=E0+Ra*Iq+Xs*Id
Vd=Ra*Id-Xs*Iq
ただしXs:同期リアクタンス,Ra:電機子巻線抵抗で,
Ra<<XsのためRaはしばしば無視します。

Id>0は増磁作用,Id<0は減磁作用
Iq>0はモータ作用,Iq<0は発電機(回生ブレーキ)作用
を表します。

[電機子入力電力]
P=Vq*Iq+Vd*Id
=E0*Iq+Ra(Id^2+Iq^2)
第1項は電動機として機械出力に変換される電力,
第2項は巻線抵抗での銅損です。

[トルク]
T=E0*Iq/ωm
ωm: 同期角速度(機械角)
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