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功利主義とプラグマティズムの違いがいまいちはっきりしません。

プラグマティズムは功利主義と違い何が新しかったのか?功利主義は「最大多数の最大幸福」という標語にもあるように、経験論に立ちながらもヒュームのような懐疑論を拒否し、多数決により民主的に真理を探ろうとしているように思えます。一方、プラグマティズムは、功利主義と同じく結果を重視しますが、相対論を受け入れて各個人が便利だったとするならそれが真理でいいではないかと割り切っているように思えます。つまり、功利主義は民主的で、プラグマティズムは個人主義的な点に違いがあるのかなと理解しているところですが、浅学なため確信が持てません。

みなさんはどのように理解していらっしゃいますか?ご回答いただけると幸いです。

A 回答 (3件)

功利主義はプラグマティズムの一側面であると解釈したほうがわかりやすいと思います。

この回答への補足

ご回答有難うございます。

プラグマティズムがもつ功利主義と違った新しさは何か?。プラグマティズムは功利主義の考え方の適用範囲を拡大したものにすぎないのではないか?何か画期的な新しさや転回があるのか?その辺が見えてこないのです。

補足日時:2012/03/25 19:29
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民主的か個人主義的かという切り口はあまり関係ないと思います。

例えば功利主義では、多数派の行動よりも少数派の行動のほうが全体の最大幸福を生む場合に多数派の行動を採用しません。
功利主義は、効用が計算できるという考え方を示しているだけであって、例えば目に見えにくい精神的なもの(=プラグマティズムで対象とならないもの)も計算に含むことができると思います。プラグマティズムは、価値や真理はアウトプットされて目に見えるものだけだという考え方を示すだけで、効用を足し引きして最大幸福を計算できるかどうかについては言及していないと思います。
両者の相違点を述べるとすると、対象とする領域が異なっている、つまり異なった概念ということです。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
なるほど「最大多数の最大幸福」という考え方を功利主義の核として理解するのは間違っている。むしろ「効用が計算できる」という考え方を核として捉えるべきですね!

でも、プラグマティズムはどんな基準をもってその有用性を判断しているのか?功利主義と違って新しい基準を打ち立てているのか?基準を打ち立てていないのだとしたら相対主義と何が違うのか?分からないのです。

補足日時:2012/03/25 19:29
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rearerugenさんが質問回答履歴も非公開にしているため、質問の関心のポイントが想像できません。


 
功利主義、プラグマティズムの新しさとか違いに関心がある場合、その時代状況や提唱者のスタンス、関心事を見て論じるのが普通だと思います。
功利主義は「最大多数の最大幸福」という標語という提示をしたのは、18世紀の英国の法曹界で支配的だった理性に基づく整合的な思弁を嫌ったのではないですか。既存の用語が持つ意味や価値観から離れて、また思弁や宗教的正当倫理から離れて、「多数が良いとするのが良い」という無定見さを是とし、それを思考する方法を思弁としてでなく「手続き」「社会的な相互作用の基本的枠組み」に求めたものなのでしょう。
プラグマティズムは、19世紀後半の米国で始まった、思考混乱の原因となっている要素を排して、「行動に影響を与えた概念の、行動への影響の与え型・役割・意味」で思考や議論をしようとした活動のことだと思います。 提唱者によってプラグマティズムの意味や範囲は様々であっても、社会的な決定原理についての論説とは限らないのではないですか。
両者に共通しているのは、正当な真から出発する演繹論理を嫌うこと、「それでどうなった」というような「経験的、実感的な因果理解の仕方」を重視していることのように思います。
 
プラグマティズムは、正当性の裏付けを社会の多数という擬制に求めることはしないので、適用範囲も広く、社会思想のようなことではなくても適用が可能です。
功利主義は、正当性の裏付けを社会の多数という擬制に求めるので、もともと適用範囲は経済学、政治学、哲学の一部、倫理関連の一部に限定されるのですが、私の知っている範囲では、次のような用語の使い方をする人も多数います。
功利主義=自分の利益、我が家の安全、会社の利益、自分の地域の得、自国の利益であれば、全体のことは考えないこと
功利主義=その人にとって一番快いことを追求することが、全体を考えて自分を抑えるよりも良いことになるという考えのこと
功利主義=多数決原理のこと
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>> みなさんはどのように理解していらっしゃいますか <<
webで検索すると、臓器移植と功利主義を関連づけているものや犯罪行為と功利主義を論じているものが結構出てきます。 相当数の人の功利主義のイメージは、正当性の裏付けを社会の多数という擬制に求める功利主義ではなくて、個人の損得判断でやって良いかどうかとい功利主義になっているようです。
また私が見聞きする範囲では、教育分野、医療分野、企業経営では、プラグマティズムが全盛のようです。 
 
このように見ると、『功利主義は民主的で、プラグマティズムは個人主義的』という状況は、私の見聞きする範囲では、現在の日本ではあまりないように思います。
 
この回答は、rearerugenさんの関心ポイント、問題認識からずれているかもしれません。 できれば、補足をしていただくか、質問歴などを公開に変更していただけると、よりよい回答が寄せられるのではないかと思います。

この回答への補足

ご回答とご指摘有難うございます。
ご指摘に従い、質問歴や回答歴を公開しました。

質問は思想史的関心から生じたものです。
プラグマティズムは功利主義と違って何が新しかったのか?ウィキには「功利主義的(倫理面)・実証主義的(論理面)・自然主義的(心理面)の3つの傾向を持ち」とある。ただ功利主義的考え方の適用範囲を拡大しただけじゃないのか?「プラグマティズム!」なんて新しいカテゴリーとして主張するほど真新しい思想なのか?という疑問です。アメリカに良く見られるイギリスとは違うぜ!欧州と違って新しいんだ!的な自意識から新思想と主張しているだけで、思想史的に一つの主義として括るほど価値ある画期的な考え方ではないんじゃないかという疑いが消えないのです。功利主義(アメリカ実証派)といった程度にすぎないのではないかと…。

『功利主義は民主的で、プラグマティズムは個人主義的』というのは、自分なりにプラグマティズムの新しさを位置づけようとアホな頭を捻ってだしたものです。よく分からず頭がごちゃごちゃになっているのであります。

補足日時:2012/03/25 19:05
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