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あちこちで聞きますし、先日もNHKでセンモンの先生が仰っていましたが、判り難いの質問hします。
人間も本来放射能を持っている(3000ベクレル~4000ベクレル、時には6000ベクレルの場合も)とのことです。これは人肉1kgあたりにすると100ベクレル近くになりますがこういう認識でいいのでしょうか。
最近変更された食品の許容放射能は、牛肉などで50ベクレル/Kg だったと記憶しています。
牛などは人間の持つ自然放射能よりも格段に低いことになりそうです。こういう認識でいいのでしょうか。必要がないといえばそうかもしれませんが、松阪牛やら鹿児島県産黒毛和牛などの(自然)放射能汚染度は計られているのでしょうか?
TVで出てきた放射能汚染におびえる主婦のかたたちは、食品からは限りなく0(ベクレル)になるようにしてほしいといっておられます。
ハンバーガーを正直に6ベクレルありますと書いたら返品が相次いだそうです。
私も食品から放射能が出るのは気持ちが悪いですが、本来 それらは0ベクレルのものなのでしょうか。なら人間が6000ベクレルもあるのは不自然な気もします。
外国からの食品は国内基準よりもっと多いのが普通だとも聞きましたが、日本人の感覚は世界標準なのでしょうか。
フクシマの反動だから仕方がないということならそうかも知れないと思いますが、それなら新基準は福島県の食品関係者の方を意味なく苦しめているような気もします。

A 回答 (5件)

今問題になっている「食品の許容放射能」は、原発事故で急増したセシウム134と137の汚染のことです。



一方で、ご質問の、「人間が6000ベクレルもある」というのは、事故による汚染と無関係に、もともと地球上に自然に存在する放射能のこと(カリウム40や炭素14ほか)です。

「食品の許容放射能」は、自然の放射能を別に分けて測定しますから、食品の値が自然放射能の値より小さくても、何も不思議なことはありません。(核実験や原発事故以前は、セシウム134、137は、全く“ゼロ”でした。)

自然放射能が「人肉1kgあたりにすると100ベクレル近く」あるのはまぎれもない事実です。
ずーっと昔から、野生の動物も含めて、ほぼすべての動物に当てはまります。

自然放射能が「人肉1kgあたりにすると100ベクレル近く」あるのに、汚染におびえた主婦たちがゼロベクレルを求めるのが、腑に落ちないのでしょうか。

しかし、「放射性物質は、自然由来のものも含めて、人間にとって望ましいものではない」という考え方を基本にすれば、出来る限りゼロに近くして欲しいという要求もありうると言えるでしょう。

まあ、私は、100ベクレル程度は避けられないものとしてあるのだから、それと比べてほんのわずかにしかならない量であれば、食品中の放射性セシウムのことを、過剰に気にするのは、馬鹿なことと思いますよ。(もちろん、ちゃんと、低いレベルに規制されているという前提で、ですがね)
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この回答へのお礼

ご丁寧なご回答ありがとうございました。
私の質問の趣旨をよく理解いただけたご回答のように思います。


>、「放射性物質は、自然由来のものも含めて、人間にとって望ましいものではない」という考え方を基本にすれば、出来る限りゼロに近くして欲しいという要求もありうると

そうかもしれませんが、その要求に答えるには様々コストがかかり、しかも道が遠いという現実もあると思います。

カリウム40 を100ベクレル それに対してセシウム137 40ベクレル は体内被曝という意味では前者のほうがより深刻だと思いますが、これを考えに入れずセシウムを0にする努力がどれほどコストをかけても意味があるとは私には思えないのです。たぶん両方とも100ベクレルのレベルなら無視していいというのが正解なのだろうとは思いますが。

極端な言い方だとは思いますが、私の思いとしては
「松阪牛100ベクレル/Kg、鹿児島黒毛和牛90ベクレル/Kg」「福島県産78ベクレル/Kg」(カリウム40の場合)と書き並べても専門家は意味を見出しませんが、ゼロ志望の主婦はひょっとして蒙を開くのではと思った次第です。実際は(幸か不幸か)フクシマ由来のセシウムだけを測定できるので、そういった「意味のないデータ」は公表されないということなのでしょう。

確かにコストのかかることだろうとは思いますが、フクシマ産の食品が他のものと比べて全方位的にどれほどの差異があるのか、そしてそれは危険性においてどれほどの有意差があるのかを一度なり厳密に、しっかりと示すことも重要なことだと私は思います。でもゼロ志望のひとたちは感覚つーか感情で納得しないのでしょうね。

お礼日時:2012/04/14 15:29

理解に大きな間違いがあります。

現在食品で問題になっているものは、セシウム137(137Cs)から放出されますγ線です。137Csはβ線を放出してバリウム137(137Ba)となりますが、137mBaはγ線を放出します。このγ線を測定しているわけです。

カリウム40(40K)はβ崩壊ですからβ線を出します。β線は透過力が弱いですから体外に出ることはほとんどありません。しかし、40Kは率は低いですがγ線も少し出しますからゼロではないと思いますが…数千ベクレルとは、β線とγ線を合わせたもので、ご質問者さんが数千ベクレルもγ線を放出しているわけではありません。ですから牛肉の自然放射線のγ線量を測定しても検出限界に近いものと思います。

基準値が高いか低いかは、その地域が汚染されているか否かも関係することと思います。非汚染地域ならば規制値が多少高くとも絶えず食べ続けるわけではありませんから影響は小さいでしょうが、日本のように汚染地域ですと今後数十年間?汚染された食品を食べ続けるわけですからより厳しい基準が必要と思います。
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この回答へのお礼

詳しい学術的説明をいただき、納得しました。ありがとうございました。
放射性カリウムの放射線は威力としては低いのですね。でも崩壊して放射線を出すことは疑いなく、その数のベクレル値が人間の体内にあるということは、体内被曝の可能性として、決して無視できるものではないのでは、とも思います。線量としては限界に近くても、食べれば体内被曝の可能性もありますし。

福島由来の放射能がセシウム137という強いγ線を出す元素だということも今回の問題を(自然放射能と異なって)より深刻なのだといわれることも理解できました。たぶん、ベクレル値を測定する場合もカリウムは線の威力が弱い分セシウムよりも困難なのだろうと思います。

基準値を下げることが意味がないとは思いませんが、人間の感じ方はそれぞれです。ムード重視のそれよりは、やはり一度は社会的にも理づめで説明して納得させることが肝心だと私は思います。

お礼日時:2012/04/14 14:54

下の引用から分かるように、1ミリシーベルトが新たなより厳しい上限としても、それの1.93%が福島の食事、東京の食事が1.93%の8分の1と言うことです。

これは誤差とはいえないにしても、福島の食事は基準よりも50分の一以下と言うことで、おそらくまったく問題ありません。どれくらいが許容範囲の上限なのかをちゃんと知っておく必要があります。よって、牛肉で、50ベクレル/Kg、人肉で100ベクレル/Kg、もあまり意味がありません。換算の係数でも変わってきます。誤差範囲と言うことです。

たとえば、自分のウチのドアノブにばい菌が、10匹いようが、20匹いようが、誤差範囲ということです。0匹には特殊な処理をしない限りできないのですから。(5000匹が許容範囲と言う前提です)

放射能汚染におびえる主婦のかたたちは、その辺のバランスの科学的判断ができていないと言うことです。

>ハンバーガーを正直に6ベクレルありますと書いたら返品が相次いだそうです。
それは、上限と平均を書き添えておけば良かったでしょうね。

http://www.asahi.com/special/10005/TKY2011122202 …
平均的な1日の食生活から摂取される放射性セシウムの量が、福島県では東京都の約8倍とする調査結果を厚生労働省の研究班がまとめた。ただ福島県で1年間 食べ続けた場合の人体への被曝(ひばく)線量は0.0193ミリシーベルトと推計され、食品の新基準をつくる際に設定している年間の許容線量1ミリシーベ ルトを大幅に下回っている。
自然から取り込まれる放射性カリウムは東京都78.92ベクレル、福島県83.77ベクレル、宮城県92.04ベクレル。放射性ヨウ素は3都県とも約0.1ベクレルでほぼ同じだった。(沢伸也)
http://d.hatena.ne.jp/hundun2/20110623/1308901577
同位体の割合がこれと大きく違うカリウムが自然にあるかというと、基本的に無いと考えていいはずです。
こんなにあって大丈夫なのかというと、大丈夫もなにも、これがベースラインでみんな生活しているわけです。上に書いたように、体内のカリウムの量は大きく変動しませんし、カリウム40の割合が低い摂取源があるわけでもありません。要するに、カリウム40による被曝は、何をしても大きく増えたり減ったりしないものなので、心配してもしょうがないのです。ちなみに、カリウムからの年間の被曝量は、0.1-0.2mSvになるようです。…
基準値も、核種ごとに定められていて、カリウムの放射能は考慮に入っていません。入れてもしょうがないからです。
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この回答へのお礼

詳しく説明居頂き、ありがとうございます。

>こんなにあって大丈夫なのかというと、大丈夫もなにも、これがベースラインでみんな生活しているわけです

おおよその私の理解が間違っていなかったようであんしんいたしました。

>放射能汚染におびえる主婦のかたたちは、その辺のバランスの科学的判断ができていないと言うことです。

ただね、私が非常に奇妙に思うのは、そういった非科学的な主婦のおおおおきな顔と意見が、全国のTVで今でもしっかり報道されることです。これは何か!?何らかの意図的なものがあるのか?と私などは疑うのです。

はっきりいって、反啓蒙的な、なくさねばならないものだと思うのですが、これは生物学の範疇ではありませんので、このへんで。

お礼日時:2012/04/14 14:35

松坂牛だろうと黒豚だろうと人間と極端には変わらないと思いますよ。


放射性同位体はそうでない普通の原子と化学的な振る舞いはほとんど同じなので自然界に同位体が存在しているのなら人間だけが吸収し、動物は吸収しないなんてことはありえませんから。
カリウムはあらゆる動物にとって必須成分ですので各動物の体内のカリウム濃度は厳密に維持されています。だから生物濃縮も起きないと思いますし。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>カリウムはあらゆる動物にとって必須成分ですので各動物の体内のカリウム濃度は厳密に維持されています。

つまり人間が3000~6000ベクレルあるのなら、松阪牛もそれくらいの自然放射能は持っているという推定ですね。体重比でいっしょなら 100ベクレル/Kgくらいあっても不思議ではないのですね。
牛肉の許容値はたしか50ベクレル/Kg だったと思いますが、こういったデータは隠されているのでしょうか。少なくとも 0ベクレル/Kg は原理的に無理ですよね。

お礼日時:2012/04/13 21:06

カリウムという物質がありますが、これは生物にとって必須の元素です。


で、実はこのカリウムの同位体であるカリウム40(K40)が放射性物質です。

体重60キログラムの成人男性の場合、
カリウム40の形で約4000ベクレルを体内に保持しているそうですよ。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.ph …

参考urlは「原子力百科事典・アトミカ」内「人体中の放射能」のページです。
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この回答へのお礼

ご丁寧に関係サイトの紹介付のご回答ありがとうございました。

人間はそういうことなのですね。では
松阪牛など食肉はどうなのか?人間とはおおきく異なるのか?というのが質問の趣旨です。

お礼日時:2012/04/13 18:55

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