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昨晩、夜の12時に、飼い猫が庭からバッタを捕まえてきました。
全く動かないので、ご臨終と思っていたのですが、

今朝9時に、鶏(烏骨鶏)にいただいてもらいましょうと、近くでみたところ、触覚が動いていました。それ以外は硬直して見えましたが、

まだ生きていたということなのでしょうか、それとも、やや時間が長く経過していますが、脊髄反射のようなものだったのでしょうか?

もしわずかに生きていたとしたら、残酷で可哀想なことしたなと思うのですが、バッタなどの昆虫(で良かったでしょうか?)は、どのくらい痛みを感じているものなのでしょうか?

また、毛虫などプニョプニョした種は、バッタなどの種より、痛みを感じて死ぬ気がします。

虫の痛覚が哺乳類と比べてどのくらいあるか、ご存知の方教えてください。

A 回答 (2件)

● 痛覚の研究は、脊椎動物のものでさえ難しいので (現在は、魚類以上は痛覚がある とされているようですが)、昆虫 (節足動物) を含む無脊椎動物についての痛覚の研究 (痛覚の有無・ 〔有る場合の〕 程度) については、相当に難しいだろうと思います。



痛覚の研究は、解剖学的 (神経系の構造・進化 など)、生理学・行動学的 (刺激を与えた際の反応性 など) なアプローチが主であると思いますが、蛇足ながら、この 「難しさ」 の一つには、下等な動物では、この行動学的な研究が難しい (「その反応が、本当に痛みを表しているのか」 の判断・解釈が難しい。「痛い!」 と自己申告しては くれませんので) という側面もあるようです。

ですので、先に結論を申し上げれば、「バッタなどの昆虫(で良かったでしょうか?)は、どのくらい痛みを感じているものなのでしょうか?」 「虫の痛覚が哺乳類と比べてどのくらいあるか、ご存知の方教えてください」 に対しては、少なくとも 現時点では、痛覚の有無・程度 共に、残念ながら 回答に窮するところです (仮に 痛覚があったとしても、哺乳類と比べれば、軽い 〔?〕 のではないか とは、推測致しますが)。m(_ _)m

仮に 昆虫に痛覚があったとしても、それがヒトの痛覚と同義のものと言えるかか否かは、議論の余地があると思います。ですが、"痛覚" の質・定義がどうであれ、昆虫が 自らが不快である刺激に対して、忌避的な反応を示すことは事実です。実際に、大学で実験動物を取り扱う際の手引きでも、「無脊椎動物も神経系を持っており、刺激に反応する.従って無脊椎動物も人道的に扱われなければならない」 (原文ママ。下記引用) とされています。

倫埋基準による医学生物学実験法に関する分類 (秋田大学バイオサイエンス教育・研究センター 動物実験部門)
↑ 「カテゴリーA」 の項目をご覧下さい。
http://www.med.akita-u.ac.jp/~doubutu/gijutubu/c …

また、無脊椎動物の痛覚についての1例として、甲殻類 (節足動物) で痛覚があるらしいことが示されています (下記引用)。ですので、同じ節足動物である昆虫においても、何らかの "痛覚" があってもおかしくはない と、私個人的には推測致しますが、如何でしょうか?

Crabs do feel pain AND they remember it afterwards, claim scientists (Mail Online)
↑ 英語サイトです。
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1 …

カニ・エビなどの甲殻類にも痛点があることが判明、またその痛みを覚えていて回避しようとする本能も (カラパイア 不思議と謎の大冒険)
↑ 上記サイトの記事を取り上げた、日本語版です。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51388556.h …


● > まだ生きていたということなのでしょうか、それとも、やや時間が長く経過していますが、脊髄反射のようなものだったのでしょうか?

昆虫の神経系は、脳以外にも、発達した神経節が複数存在していて、脳の活動を補助しています (下記引用)。ですので、今回の反応が何だったのかは、残念ながら m(_ _)m 特定しかねます (まだ生きていたのだろう とは、推測致します) が、昆虫において、ある神経節を中枢とする "脊髄反射" 様の反応が起こっても、不思議では無いと思います。

昆虫の神経系 (カイコガ(Bombyx mori ))
http://invbrain.neuroinf.jp/static/moth/insect_n …

今回引用のサイトは、全てよそさまのサイトです。ありがとうございます。m(_ _)m

質問者さまの先程のご質問への回答に対しても、早速の 【お礼】 をありがとうございました (大豆に限らず、生の豆類は厳禁ですよ~)。ウコッケイさん側の立場で考えれば、昆虫 (無毒なもの限定で) は、非常に良い餌だと思います (養鶏場でも、卵の品質が段違いになるとか。イナゴを与えたりしますね)。

長文失礼致しました。
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この回答へのお礼

参考URL、大変に参考になりました。よくわかりました、ありがとうございました。

やっぱり足もげたら痛いですよね。
それが感覚的なものかはわかりませんが、生存本能に結びつくのはわかりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/18 02:24

 昆虫ですと、「痛い」という「判断」はしていません。

また、哺乳類と何か質的に違うわけでもありません。

 一応、痛覚という分類はします。後は、「熱い(冷たい)」や、「明るい(暗い)」化学物質に対する感覚もあります。空腹もあるでしょう。

 全部まとめて、外界からの「刺激」です。

 そういう感覚器官があって、反応するのは生物が生きていくのに必要だからです。外界の刺激に反応できるほうが生存率が上がるのです。

 痛覚は逃げるために必要です。別に辛いと思うために痛覚があるのではないです。「痛い」ということは、まずは、そこから逃げる必要があるということです。

 外敵に捕まったりして、逃げられないとなると、別の行動をとります。暴れたり、鳴き声が出せる動物なら、最大限の「相手に不快な」鳴き声をあげます。外敵をひるませて、逃げるチャンスを作るためです。

 本能のみの昆虫は無理ですが、ある程度以上に脳が発達した哺乳類などですと、「痛い」を経験すれば、学習して、そういうことが起こらないように行動します。これも生存率を上げるためです。

 痛かったら辛いのは、人間と限られた類人猿くらいでしょう。

 その類人猿でも、仲間が怪我をしたなどの痛さによる辛さには共感を持ちません(行動観察などから、そう推測されている)。

 人間は、仲間はもちろん、見知らぬ他人でも、痛がっている人を見たら、心が痛むし、心配します。人間以外であっても、生き物が傷つくのも、本来は辛いと感じます(逆に残酷なこともしてしまえたりもしますが)。

 昆虫は、別にどうなっても辛いとは感じません。そういうことは前提の生物で、そのため生まれてくる数で生き残っています。眼に見えるサイズの生物としては、地球で最も数が、しかも圧倒的に多いくらいです。

 そうなんだと思っても、見ている人間は、やっぱり辛いと思うのを止めることはできません。これは、もう仕方ありません。基本的に、それでいいわけです。人間が、そう思えなくなったら、人類はいなくなってしまうでしょう。虫が死んでも辛いから、他人を大事にできるわけなので。

P.S.

 触角が動いている程度だと、完全に死んでいます。おそらく猫に捕まった時点で死んだのでしょう。猫は狩りの上手な肉食動物です。小型生物なら一撃で止めを刺します。

 昆虫に脳死があるかどうかは分かりませんが、触角や脚が動いたとしても、死後の反射的な反応です。
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この回答へのお礼

大変に参考になりました。ありがとうございました!
昆虫が死後12時間経過しても、何らかの死後反応が(腐敗以外で)ありうると、興味深いものです。
また、たしかに、猫が咥えてきたときに不快な大音量をだしてジー!!と羽をこすっていました。

ありがとうございました!

お礼日時:2012/08/18 02:18

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