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以前は大学の山岳部の夏山合宿なども多く、活動が活発でしたね。(北アなどでもよく見ました)

この夏、めったに見ない(というか大学の山岳部ということを明示していない)山岳部の学生と山で会い話をしました。  そこは昔は新規登攀ルート開拓など輝かしい実績の大学山岳部です。

学生曰く、「最近はサークル的活動が主で ハードな「登山」をする人はいません。BCを設置して毎日の日帰り登山です(軽装)」と聞いて時代を感じます。

そこで質問ですが、 今相変わらず「ハード」な登山(新規ルート開拓・記録のあまりないエリア登山や重装備での長距離縦走、海外遠征他)をしている大学の山岳部はあるのでしょうか?
もう日本にはそのような山岳部は絶滅してしまったのでしょうか?

A 回答 (2件)

ほとんど絶滅したようですね。

名門山岳部だった明治や早稲田、京都でも部員は数少ないと言います。先日かって在籍した山岳部の部室に行きましたが、3年生が1人だけしかいませんでした。危うく廃部になるところだったと部員が嘆いていました。聞くと、今頃の学生は他にいくらでも楽しい遊びがあって、登山のようなきつくて辛いサークルには入らないのだそうです。おそらく後数年で大学山岳部は絶滅するでしょう。もう植村直己は出ません。若い人たちがきついこと、辛いことを避け、安易な遊びにふけるようになってから、日本の元気や国力が下がり始めたような気がするのは私だけでしょうか。
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この回答へのお礼

やはりハードな登山はほとんど絶滅状態なのですね。

今は登っても「楽」が前提のようで、きつい のは敬遠されてしまいますね。

それはそれで時代の流れなので仕方ないですが、少し寂しいです。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/09/10 21:57

登山歴35年ほどで、大学山岳部出身です。



「大学山岳部」でググってみてください。けっこう多くの山岳部がちゃんと活動してますよ。廃部になったところもたくさんありますし、活動中の部も部員数は少ないところが多いですが、それでも絶滅した、あるいは今後数年の間に絶滅する、といった状況ではないと思いますよ。

「若手」と言われる登山家でも、竹内洋岳や栗秋正寿など大学山岳部出身の人は大勢いますし、もっと若い人だと小松由佳も大学山岳部出身ですよね。
「登山家」とは少し違いますが、厳冬期のシベリアを自転車で横断した安東浩正も大学山岳部出身です。
そういう意味では、「植村直己」も既に出ている、とも言えると思います。

そもそも今は5大陸の最高峰に登頂したくらいでは「冒険」とは見なされない時代ですから(どの山も固定ロープが張られ公募ツアーで登れる山になっているので、100名山よりはうんとハードルは高いけれど金とヒマさえあれば達成できるようになっている)、何をもって植村直己と同等の成果とするの?という問題がありますけどね。

部員数は私の時代でも少なかったです。一番少ないときで3人、多いときでも7人くらいでしたし、他の大学でも一部を除いて似たようなものでした。

「 BCを設置して毎日の 日帰り登山です(軽装)」という文言も「ん?」と思うのですが、私たちの時代もそうだったのですが?
真砂沢にBCを置いて軽装(登攀具とカッパとその日の食料だけ)で毎日の日帰り登山(八峰やチンネ)、でしたよ。
八峰やチンネのクラシックルートをどれだけ登っても「ハードな登山」をしている、とは思ってませんでしたし、事実、真砂沢定着の後の縦走中に、縦走路で出会った人に本質問とほとんど同じセリフを言った記憶があります。その時は入山20日目くらいだったのですが、質問者さんは「どこでBCを張っているのか」とか日程とかまで聞きました?

剱岳で真砂沢BCで岩登り三昧、というのは大学山岳部の夏山合宿の「パターン」です。今ググった大学山岳部の夏山合宿も、多くがこのパターンなので、その答えだけでは別に意外でもないです。
詳しく聞いたら涸沢BCで北穂と奥穂の一般ルートを3泊4日で登っただけ、なんて話だったらちょっとがっくりきますけどね。

他に遊びがたくさんあるのでわざわざ辛いだけではなく死亡率まで高い山岳部に入る学生が少ない、なんてのは今に始まった話ではなく、数十年前から変わりません。
今の若い人が辛いことを嫌がるというのも本当にそうなのでしょうかね?だとしたら女子サッカーやソフトボール、水泳等に代表される今のスポーツ界の頑張りってどういうこと?って話でしょう。

山岳部の活動内容は変わらざるを得ないでしょう。
私たちの時代から既にそうでしたが、国内ではもう「開拓」ができるフィールドはほとんど残っていません。
重箱の隅をつつくように未開拓フィールドを見つけたとしても、それは今まで誰も興味を持たないから未開拓で残っているフィールドばかりなので、そういう意味では国内で「課題」を見つけることが非常に難しい状況です。

それと、大学山岳部がハードな活動を続けるにはOBの強力なバックアップが不可欠です。
「経験値」ひとつとっても、在学中の4年間で何が判る?という話です。
また、事故が起きたときの連絡~救助体制もOBが組織化されていないと話になりません。
さらに海外遠征ともなると、大学山岳部の遠征隊といっても大半はOBである場合がほとんどですから。

私の在籍時は、夏山合宿には全日程ではもちろんありませんが何人かのOBが入れ替わり参加してました。時にはOBのためにわざわざハイキングの日程を組むこともありましたが(とは言っても長次郎雪渓~劔岳~平蔵谷雪渓でバリエーションには違いないですが)、自分達だけでは手に負えない難ルートに付き合ってくれるOBもいたりしました。

今、活発に活動できている山岳部も、山行報告書などを読むと、OBがちゃんと機能している部がほとんどです。
OBのバックアップ体制が崩壊すれば、そりゃ山行のレベルを数段落とさざるを得ないです。

つまり、大学山岳部が衰退している原因は、私たちの世代に多くの責任がある、ということです。
私も部には何も返していないので私も含めて、ですが。

日本の元気や国力が低下しているのなんて、まさに私たちの世代に原因と責任の大半があるのであって、それを若い世代に転嫁するわけにはいかないでしょうよ。

国内に未開拓フィールドがほとんどなくなってモチベーションの源が失われ、さらにOBのバックアップ体制もどんどん弱体化している現状を思えば、今の大学山岳部はとても頑張っている、と私には思えますけどね。
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