No.3ベストアンサー
- 回答日時:
成長率がゼロの社会これには大まかに分けて3通りのケースが考えられると重います。
1.全く変化のない社会
祖父・親・子・孫の間でやっていることが何も変わらない社会。
例えば、少し前のアフリカの土人やアマゾンの少数民族なんかがその典型例です。
何千年もの間ずーーーと同じ事を続けている社会です。
もっと言えば、人間以外の生物の営みは大抵ゼロ成長ですね。
2.ゼロサム社会
どこかが成長した代わりにどこかが後退する社会。
例えば、10人のパン職人がパンを10個、10人のおにぎり職人がおにぎりを10個作っていた社会が、
15人のパン職人がパンを15個、5人のおにぎり職人がおにぎりを5個作るようになるようなのはゼロサム社会です。(パンとおにぎりは同じ価値とします)
なお戦後の日本は5人の工場員が自動車を1台、10人の農民が米を1000kg作っていた社会から、
10人の工場員が自動車を20台、5人の農民が米を1500kg作る社会に成長したわけです。
3.成長分失業者が増える社会
仕事が効率化した分、仕事が足りなくなる社会。
例えば、10人のパン職人がパンを10個作っていた社会で、新技術によって5人のパン職人でパンを10個作って残り5人は何もせずぼーっとしている社会。
(なおこの5人が新しい経済活動を始めればその分は経済成長になる)
No.5
- 回答日時:
経済成長0の内容にもよるでしょうか?現在の経済活動の評価(GDPの計算)においては、医療費や環境対策の費用がプラス評価されています。
病人が増えて、医療部門が成長する、あるいは環境問題が深刻になり、それに対応するために環境ビジネスが発展するというのがプラス評価されてしまうわけです。環境問題がなくなり、国民が病気にかからなり、それでGDPが一緒というなら、現在より随分恵まれた社会が実現するでしょう(医者しかできない、という人は転職に難儀するかもしれませんが)。あと、そういうことがない成長0状態でも、生産設備は老朽化しますし、企業組織は構成員の変化により絶えず変化します。設備や人員の新陳代謝に失敗した企業は消滅し、その間を埋めるように新しい企業が出てくる、この流れは変化しないでしょうし、設備更新や新しく出来た企業の成長を助けると言う点で金融システムは貢献していくのでは、と思います(一般的な資産の減耗割合に連動する形で金利が決まると考えたら分り易いかもしれませんね)。
日本の過去20年の経済成長率は1%を切っていて、数年という区切りで見ると経済成長0という時期もあります。あんまり景気がいい話は聞きませんが、0成長となった瞬間に時間が制止するように経済活動がストップしたというわけではありませんし、長期にわたって0成長が続いても似たような状況が続くとイメージしてよいのではないでしょうか。
No.4
- 回答日時:
素人ですが、、、、
今後の人間の社会で経済成長率ゼロというのは、悲劇的な状況になると思います。
1.全く変化のない社会になることはあり得ません。
地域経済、グローバル経済がすでに成立しています。生産性の低いところ、品質の良くないところ、レスポンスの遅いところは選好されず、生産性が高い、品質が良い、レスポンスが良いところを選好する基本が続く中ですから、全体の経済成長(規模の拡大)が止まれば、急速に社会が変化し、格差が拡大し、社会は破綻に向かいます。
経済成長率がゼロでなくても、現状では、格差が拡大し、社会は破綻に向かうのを避けるのは困難です。既に大手企業が持つ生産供給能力はとても大きく、中小レベルを生産性や品質でも圧倒しています。経済成長が2%程度であれば、大手企業が事業を拡大するだけで十分に需要をまかなえるので、中小レベルは市場から排除され、閉鎖に追い込まれることは必至です。大手企業が事業を拡大するだけでは需要をカバーできないほど、需要が高成長である場合にのみ中小企業や競争力の弱い国や地域がなんとか事業や産業を維持でき、大衆が就業の機会を得ることが出来ます。そうした需要の大きな増大が続かなければ、社会は破綻に急接近します。
人類は科学文明を積み上げてきたので、それを最高度に利用することが出来る者や企業、地域、国家は、少数の従業者で高品質で安価な需要にフィットする商品やサービスを、世界中に短時間で安価に供給できます。それ以外の者は消費者から選好されず、事業を止めるしかなくなります。
2.非自由経済・規制経済・統制経済に切り替えることが出来れば、経済成長率がゼロでもやれます。
自給自足や地産地消に戻らなくても、現状の大企業、中小企業などに事業の拡大を認めない規制をすると、現状の需要規模であっても、生産性の低い国や地域、企業や個人も現状の販売を続けることが可能になります。良質で安全性もデザインも良いものの供給量が限られているので、良い品質のものを作れない、安全確保やデザイン改良に手間やコストを懸けることが事業者や生産者も、事業を同じように続けられます。労働者も現状程度の能力や働き方で就業を続けることが可能になります。情報通信技術が高度化しても、優良企業の端末機器の生産販売数が限定されるので、(優良品だけでは需要を満たすことが出来ないので)従来機種を生産することしか出来ない事業者も事業を続けられます。飲食店も流通業も、大手に負けて店を閉めることはなくなるので、社会は安定します。大手や優良事業者、生産性の高い地域や国々も、現状以上には富を増やすことが出来なくなれば、開発や改良に意欲を失います。色々な方面で、格差の拡大速度が低下していきます。ただし、全体として、意欲が減退し、経済や生活の向上とは無関係に努力できる一部の人と、そうした報酬やペナルティがあるから努力できる人との二分化は進むでしょう。
2はちょっと簡単には実現しそうもないので、経済成長が低下すれば(ゼロにはならなくても)、1の社会の破綻はすぐにやってくるでしょうね。
文明や科学技術は幾何級数的に進む傾向があり、人類の持っている文明や科学技術のレベルはもう1社の一つの動きで世界に影響できる状態になっているので、17世紀、18世紀までのようなゆっくりした状態は望みようがないと思います。
No.1
- 回答日時:
ゼロ・サム社会 (1981年) [古書] [-]
レスター C.サロー (著)
30年前にすでに著書でやっている
http://kotobank.jp/word/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%82 …
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