A 回答 (2件)
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No.2
- 回答日時:
A No.2 HALTWO です。
御礼、有難うございます。
>
自衛隊が 70 機ほど装備する川崎重工製 VH-47JA Chinook の Video ですね。
この機体は 1961 年に開発されたもので、1980 年代頃までは着水して Dipping Sonar を降ろす対潜哨戒機が使われていた時代ですので、機体側面に設けられた燃料増量槽及び降着装置を格納する Bulge を Float 代わりにすることで一時的に着水もできるように設計されているものです。
ただし軽量化のために Aluminium 合金等が多用されている航空機ですので何時でも好きな時間着水していられるというものではなく、あくまでも緊急時の一時的な着水・・・着水と言うよりは接水訓練みたいな映像ですね。
>必要性がないのか・・・
Hovering 時の Down Wash (吹き下ろし風) が救難活動に支障をきたす場合には近傍に隊員が乗った救命 Boat を降ろして発進させる必要があることから、救命 Boat に搭載する機器を着水時の衝撃で傷めないためにも一時的な着水と呼べる接水訓練が必要なのだろうと思います。
V22 Osprey の場合は垂直降下して接水しようとすると翼端の Engine Nacelle が先に海水に浸かってしまいますのでこれを防止するための足の長い Float でも装着しない限りは着水できないものですが、側面にしか Door のない VH-47JA Chinook とは違って尾部に大きな Loading Hatch がありますので、ここから胴体内に設置した Sling (懸垂) 器材を使ってゆっくりと精密機器を積んだ救命 Boat を降ろすことができ、乗員も Sling を使って救命 Boat に降りることができます。
VH-47JA の搭載重量は同様の CH47D Chinook の資料によれば前後の Sling Hook で約 8t、中央の Sling Hook で約 12t、ただしこんなに搭載すると燃料を充分に搭載できなくなって航続距離が極めて短くなりますが、V22 Osprey の場合は Cabin 内に約 9t の貨物を搭載できますし、救難装備といった数 t (3~4t) 程度の積載量ならば短距離離陸して現場でしばらく Hovering する形態でも空荷の VH-47JA Chinook が飛べる 600km ほどを遥かに上回る 1300km から 1800km もの航続距離を得られますので、もはや着水して作業するよりも現場空域で Hovering して器材を界面に降ろしてから救難活動をする方が速いし便利でしょうね。
つまり「着水する必要性はない」と言えますね(^_^;)。
早くこんな機体の航空機が離島救急 System などに実用化されて欲しいものです(^_^)/。
No.1
- 回答日時:
前継機?・・・前には継げません。
前任機 (先行採用機) のことですか?
BELL/BOWING V22 Osprey は 4 軍共同の JVX (Joint-service Vertical take-off/landing eXperimental:統合垂直離着陸研究) 機として開発されたので、同様の前任機はありません。
強いて言えば米陸軍の UTTAS (Utility Tactical Transport Aircraft System:汎用戦術航空輸送機構) のために競作、採用されて、その後に海空軍及び沿岸警備隊にも採用された SIKORSKY UH60 Black Hawk Series (Sea Hawk、Night Hawk、White Hawk などの Version があります) のことですか?
UH60 は水面に着水することはできません。
着水できるようにするには Float と呼ばれる浮き袋を機体左右に装着する必要があり、Float を装着しない普段の UH60 は他の航空機や自動車等と同様に静かに着水したのであれば水が侵入して沈むまで暫らく浮いていられるものの離着水を繰り返すことはできません。
Float は大きく、重く、標準装備させるのは無駄ですので「離着水を繰り返すこと」を目的とした航空機以外には装備されていないものです。(機体左右に張り出させて燃料や降着装置を収めると共に高速時には翼のように揚力を生み出す Sponson と呼ばれる構造物を一時的な Float とする設計法もあります)
Helicopter の場合は着水しなくても Hovering で水面上空に停止できることから「離着水を繰り返す目的」で作られる Helicopter はありません。
唯一の例外は海上に着水して Dipping Sonar と呼ばれる聴音装置を海中にぶら下げて潜水艦音を探知する必要上、長時間海面に浮いていられるようにした昔の対潜哨戒機ぐらいで、現在の対潜哨戒機は使い捨ての Sonar を空中から投下する方式ですので着水はしません。
これも例外的な航空機ですが、日本は海難救助用に新明和工業 US-2 という飛行艇を開発運用しており、海外の飛行艇も目的は対潜哨戒機か水面に降りて水を汲んで火災域に水を撒く消火艇ですね。
V22 を海難救助に用いる場合も、下写真のように懸垂作業で行うでしょうから着水機構を持たせる必要はないでしょう。
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