No.5ベストアンサー
- 回答日時:
例えば、ガンの末期で激痛に襲われている患者にとっては
「死」は「救い」そのものでしょうね。
ただ、シナトラが死ぬ時に「ああ。これで終わりか」と言ったそうですが
あれだけの成功者でも心残りはあったようですし
北斎も90才の頃に「後、10年生かしてくれたら本物の絵が描けるのに」と言ったそうですので
どうも欲望には切りが無いようですから
そう言う観点からは「死」は不本意な終わりでしょうね。
でも、生物学的には人類の多様性を保つ為の世代交代は必要ですし
個人的には、いつか終わりが来ることを自覚することによって
より充実した人生を送る要素にはなるでしょうね。
私としましては
子供の頃に「これで良し」と言って死んだどこかのおっちゃんの話を聞いて
「オレもそう生きよう」と決めましたし
ヴィトゲンシュタインが友人夫婦に看取られながら
「Good!!!」と言って死ねたのは、一生、哲学が出来たからだろうと思いますので
生きている間の成功、不成功に関わらず自分が本当にやりたい事を
やり抜いたかどうかが問われるのだと思っています。
No.11
- 回答日時:
釈迦が生きていた時代は、普通の人間が自然の中で生きることはすなわち様々な苦を味わい尽くすことだったようです。
ですからせめて来る死を(快適な)永眠とし、極楽を考え、皆仏になれるという平等感を教えて(庶民の死を)救いとしたのだと思います。人生80年とも100年ともなって、病気もかなり治せる様になり3食あたりまえに楽しめ、様々なレジャーを享受できる、日々快適に人生を過ごせるようになった現代ですが、仰るようにまだまだ全人類が等しく同じ平和と幸福を得られる時代になったとは思えません。そういった不可能性を追求するのももちろんありだとは思いますが、一方でそういった誰にでも幸福なものであり得る死を究極のツアー旅行として、一定の基準が満たされればゆきたいものが気楽に逝けるような自由な考え方が出来る時代が求められて居るのでしょう。こういう考え方は念入りにしつらえれば私には危険だとは思えません。No.9
- 回答日時:
全体としての生命は環境が永遠のとき、死はないと思います。
個としての命は、死があるので子孫を残すのでしょう。
個は全体の為にあり、と言いたいけどやはり個としては、死は理不尽なもの。
どうせいつかは死なすのに、なんで命を与えたんだと。
個としての死は理不尽そのものである、と言いたい。
No.8
- 回答日時:
こんにちは。
▲ (ヘーゲル:有限と無限) ~~~~~~~~~~~
無限なものと 有限なものとの一体性・・・この矛盾・・・は どんな自然的なものも自分のなかにこれを持ってはいない ないしはこれを 我慢できないであろうが この矛盾を持ちこたえることができるのが 人格(* もしくは《時間》)の高さである。
(『法の哲学』§35 追加)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆ 時空間としての――さらには 意志によって生きるという中軸の要素をも持つところの――存在は おそらくこのように《有限なる肉(身と心)および無限なる〈非思考の庭〉》との一体なる状態として 推移するものと考えられます。
時空間は ひとにあっては身と心とであり あくまで有限なものなのですが そこに無限をもやどすという矛盾 なる現実があるとも考えられます。これは 感覚としての言い分です。無根拠です。(無根拠にして言えるとも考えているわけです)。
しかるにこの時空間の動態も 死によって切断されざるを得ません。かなしいかな。いかんせん これをまぬかれる存在は ありません。
ところが もしサワーグレイプスなる戯れ言を言うとすれば いま取り上げている《矛盾》 これをわが自然本性なる時空間に摂り容れつつみこんでいる状態に成れたとするならば あたかもその略奪者たる死神をもわれらは飲み込んでいると言えるかも知れません。
おまえの棘は どこにあるか。
と。
No.7
- 回答日時:
平等なのは死だけではない。
生においても人は平等である。自己の社会生命性の自覚化(助け合いとしての労働)において、
人の生きる目的は社会全体の活性化(反エントロピー)となり、
目的の共有において、その成果(喜び)も全ての人に共有される。
(人は同じ「全体の繁栄」を目指して全力を尽くすという点で平等で
あり、その成果は「全体」のものゆえに、全員に平等なものとなる)
脳内に再構成された外界の中に暮らす「自我意識」にとって、
「死」による脳の破壊は、全宇宙の喪失を意味する。
ところが、その上に本能が「生きようとする意志」を与えるがゆえに、
死は絶対的敗北となって彼をとらえる。
だが、本能とそれを含む肉体は、遺伝子のプログラミングにその
本質を負うものであり、個体の死はその改変に直結しない。
遺伝子は本能によって「自我」の行動をあやつり、それによって生殖し
子孫に伝わり、その「種の繁栄を目指す」という目的を果たしているのだ。
即ち「死」による「自我意識」の敗北の上に我々の本質的存在は勝利し、
ゆえにこのシステムは、決して改変されないのだ。
その中で、矛盾を含まぬ真の幸福を求めるなら、個体ごとに独立して
発生する為に、近視的な誤った判断として生じる「自我意識」を超越し、
真の自己存在の本質に根差した意志(他我化=愛)によって、全ての
必然に同調せねばならない。
愛は、遺伝子と同様に、個体の死を超える意志を可能にする。
No.6
- 回答日時:
死と生(この場合の生は質問者様の言う生とはニュアンスが違います)とは同じで、この世の入り口と出口の関係です。
質問者様の『生』とは生きて『いる』事ですよね。
しかしやはり同じ事です。
確かに人生は平等には中々見えません。
では、どの人生が上でどの人生が下でしょう?
どうやってランク付けをするのでしょう?
また、仮に上下の決定が出来ても交換が利かない限り、外見だけのランク付けしか出来ません。
外見の価値はどれほどでしょう?
恐らく多くの人が『自分がこの世で一番不幸だ』というのではないでしょうか?
皆が一番不幸なら、皆が平等でしょう。
『あいつには成りたくない』相手は『貴方に成りたい』と思っているのでしょうか?また、その逆は?
死も生も平等であり、死は人生の終焉であります。それだけです。
No.4
- 回答日時:
問題の設定を誤っていませんか。
A=誕生の瞬間
B=たとえば80年の生活
C=死の瞬間
とすると
質問者はA+BとCを比較して差異があると云々していますが
比較すべきはAとCでしょう。
Cにも安らかな死もあれば末期がんの壮絶な死もあり、人によって大いに違います。
父の祥月命日に来た浄土真宗の僧が「死んだらおしまい、何もない、お祈りは生きているもののためにある。」といっていました。あっけにとられましたが、納得しました。死なんて勝手に来るもの、考えるだけで無駄です。
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