カタログによく動作条件として「約5km/h~約30km/hで走行中、前方車両を レーザーレーダーが検知している場合」と書いてあります。
停車状態から30km/hなんて数秒で過ぎてしまい殆どの走行はそれ以上の速度になりますが,これでは余り意味がないのではないですか。
また(原則として歩行者や二輪車は検知しませんが、状況によっては 作動する場合があります。)とも書いてあります。
つまり速度は範囲内でも道路上の歩行者が検知できないのですね。意味ありますか。
万一人間が見落とした場合,装置が働いてカックンブレーキになるのは自業自得だけど,装置が検知出来ないのは如何なものかと思います。
No.14
- 回答日時:
まあ、発展途上の技術ですからね・・・
実際、30km/hまでしか利用できない簡易型は「渋滞の中でののろのろ運転限定」だといっていいでしょう。
研究によると、渋滞時の損失は年間12兆円で、その中にはストレスによる疲れとか、渋滞中の追突事故などがかなり含まれています。
現実に、渋滞が起こるとその区間内での追突事故はスムーズに流れているときの5倍に以上になるそうです。目の前で追突されたことがあればご存知でしょうが、事故が起きると車線が一時的に減るのでさらに渋滞が伸び、また追突事故などを呼ぶことになります。
ですので、この機能は一定のニーズがあります。特にサンデードライバーのように土日だけ、それも道が分からないから高速中心に走る人たちにとって、ストレス低減につながり、それが追突事故そのものを防止することになりますので、この機能をもった車が増えれば渋滞そのものも減るかもしれません。
それともうひとつは、高齢者対策です。今、80歳以上の高齢ドライバーがものすごく増えています。彼らは原則的に安全運転ですが(というよりのろのろですが)、認知が遅くブレーキが遅くなる傾向があります。
田舎は自動車を使うしか移動手段がありませんから、このような補助機能は事故を減らすことに間違いなく寄与します。ですから普通車以上に軽自動車のほうが簡易型の普及が進んでいるんです。
phi様,皆様のお陰で少しずつ分かってきました。
PSSには検知した物体が何であるかは認識しない簡易型と認識できるタイプの二種類ある様です。
そして認識できない場合は自動ブレーキの動作条件を厳しく設定しておかないと車が走れなくなってしまうことが分かりました。
また簡易型でも無いよりはマシであることも理解できました。
どうもありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
簡易型でも、多少のリスク低減効果はありますよ
費用対効果として十分かどうかは、個人の主観なので、なんとも言えませんが
No.10
- 回答日時:
>そうであれば本当に必要な時には全く役に立たない装置ですね。
そうとは限りませんよ。
ニュースに出ない程度の小さい事故の多くは、信号停止時などのブレーキの踏みが甘い事や、低速時のわき見で多く起こって居る物で、それが減る事に対して、役に立たない。と言い切れるものではありませんからね。
>国交省は大型トラックには義務化するそうですが,その費用対効果は疑問ですね。死亡事故は30km/h以上で起きるでしょうから。
事故は死亡事故だけじゃないんですよ。
とくに大型車の場合は、低速でも重量が大きいために、事故時の被害は大きくなる傾向にありますからね。
乗用車なら前の車に追突程度で済むものでも、大型車の場合は、同じ速度でも3~4台を巻き込むような事故にもなりますからね。
これが防げることでも、効果はない。とはいいきれませんので。
まぁ、基本はきちんと運転していればいらない装置だと言う事で、ほしい人が付ければよいと言う所でしょう。
大型車への義務化は、会社が事業に使って居る物だから。と言う部分で言われるものですね。
運転手が買う物ではまずありませんので。
No.7
- 回答日時:
まあ、これは端的に言えば金を払って付けるか、付けないか、搭載車を買うか買わないかだけの話ですからね。
*レーダーブレーキサポートは、スズキの技術に対するブランド名です。一般呼称は、プリクラッシュセーフティシステム(Pre-crash Safety System/PSS)と呼ばれますので、以下PSSとします。
Q/停車状態から30km/hなんて数秒で過ぎてしまい殆どの走行はそれ以上の速度になりますが,これでは余り意味がないのではないですか。
A/あまり意味がないかもしれませんが、前者に標準で登載する時代が来ればそれは当たり前の装備となり、30km未満での事故発生率は例えば、駐車場に前から駐車してブレーキとアクセルを踏み間違えて、という事態は大幅に減るでしょう。
元々、登載されてこなかった技術ですから、要は金銭的に割に合うと思うかそうでないと思うかの問題です。
ちなみに、住宅街にある道の多くは、時速30キロメートルでの規制看板が、あることが多いはずですから、それをすぐに過ぎるという人は、住宅街での運転にはお気をつけ下さい。住宅街の車道と歩道が狭い細い道は、衝突時に死亡するリスクが急速に上がるとされる30~40km未満を制限とすることが多いです。
Q/つまり速度は範囲内でも道路上の歩行者が検知できないのですね。意味ありますか。
A/厳密には検知は出来ると思われます。ただ、停止操作を行わないか、または停止操作を行って停止するまでの時間が、衝突より遅い可能性があると考えられます。また、検知範囲は、人や自転車の場合は、狭い範囲に限定しているはずで、真正面などで相手が全く動いていないなどの状況でなければ検知しないでしょう。
これは、あまりセンサーの範囲を広げると先に述べたような30km未満の住宅街などで、過度な反応による停止などが多発する恐れがあるためです。
尚、PSSが何故速度を抑えているかというと、速度が上がるほど物理演算に膨大なデータ解析が必要になるためです。Googleの自動運転自動車などは、後にパソコン数台分のコンピュータを載せているのはご存じですか?
これらの解析は物理モデリングを行いそこから、正面の物体をレーダーや、映像情報から解析、それが移動する速度と、実際に衝突すると判断される場合の、衝突までの時間を割り出し、そこから停止を行うのに最適なブレーキの量を割り出します。
人の場合は、それを瞬時に頭の中で行いますが、コンピュータの場合は、それらをデータベース化して、何メートルでどうするといった分岐命令を与えて、結果の動作へと導くのです。
尚、高速走行では、一般にブレーキだけでは、回避はできません。最新のPSSでは外車の一部に、60km/h程度までサポートした車種もありますが、それでも止まれる保証はできないのですよ。
何故か?
例えば、軽自動車などに使われるPSSの場合、登載しているのはたいていカメラ型センサー1つか2つです。これらが、識別できる物体までの距離は、20mもあれば良いでしょう。20mは時速40kmで車両が走行しているときに止まるまでに必要な制動距離と合致します。
即ち、時速80kmで20m手前で発見し止まっても、36m先でようやく制動が可能になりますから、間違いなく自動ブレーキで踏み込まれると、相手をひき殺します。高速の場合は、実は現在開発中の次のステージが必要で、いわゆるハンドルの自動操作という制御によって、回避する必要が出てきます。
これが、PSSの欠点であり、時速制限がある理由です。ただ、商品化したのにも相応の理由があると言えます。条件はかなりシビアですが、いくつかの状況では、事故を抑制したり、事故が発生しても警備に留められるというのは、事実だからです。
ただし、それを前面に出してしまうと、本来は事故を抑制する技術(ABSやESC)の延長であるはずものを、それがあれば安全が保証されると勘違いする輩が現れ、運転支援が逆に無謀運転の原因になる可能性もあるためです。
本来、自動車運転は、教習所で運転技能を身につけたものが、運転するというものです。
だから、システムに頼らなくとも危険を回避でき、事故を起こさないだけの技量を備えた人が、運転者として認められているはずなのです。しかし、止まって当然だとか、回避して当然という技術を売りにすると、それを運転者の責任とせず、作った企業の責任と転嫁する人も出てきます。
そのため、人などに対する反応は、十分ではないことが明記されています。そもそも、正面に人がいると反応するようだと、例えば三叉路で正面が歩道の場合、道路の真ん中で立ち往生というアホなケースもありますし、急カーブのある道路で停止というケースもあり得ますから、正面のセンサーだけでは難しく、側面センサーやカーナビなどとの連動が必要となります。
最後に、この未完成な技術を商用化したのには、もう一つ意味が隠れているかもしれません。
簡単に言えば、フィードバックです。30km以下など低速域なら比較的、問題が発生しても渋滞などに繋がることは少ないでしょうし、事故でも人が死亡するリスクは比較的低いと言えます。機能として完成度を上げるには、実際の販売によって得られるフィードバックをもとに、物理解析の仕方や対象などを決める大きな足がかりとなると見ている面もあるのかもしれません。
結局,現時点では限られた条件でしか動作しない。余り役に立たない装置だけどないよりマシと考えれば良いのですね。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
>また(原則として歩行者や二輪車は検知しませんが、状況によっては 作動する場合があります。
)とも書いてあります。当然です。
レーダーという代物、「そこに何かがある」という情報しかありません。
また、「歩行者や二輪車は検知しません」は、対象物が小さすぎ、かつ、レーダーを反射しにくいので、検知確立が低いために「除外」されています。
検知できるのは、レーダーを反射する、ある程度大きさのあるものだけが、対象物です。
>つまり速度は範囲内でも道路上の歩行者が検知できないのですね。意味ありますか。
前車両を見落とした場合の急接近には、効果があります。
これのサポートが目的であり、「完全保証」ではありません。
現実に航空管制などでも、大まかな位置情報しか分かりません。
同高度にいる他の航空機は、直接目視で探して、位置確認するしか無いのです。
ただ、旅客機などは、高度・方位・速度などの位置情報を発信しながら飛行しているので、それらも合わせた管制が行われ、安全性が増しています。
歩行者,二輪車は検知しないのはわかりました。
カタログには更にこんなことが書いてあります。どんだけ~
(ワイパーブレードの劣化などによりフロントガラスの汚れを払拭できない時、著しく天候が悪い時は、作動しない場合があります。)
PL法の関係かもしれませんが,これでは無いのに等しいのでは。
技術の進歩を待つしかないのですね。
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