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ゴリラやチンパンジーやオラウータンなど猿系の動物が、自ら火を起こせるようになったらどうなりますか?人間の文明も危うくなりますか?

A 回答 (1件)

 ぞうきんを水につけて絞って窓などをふきふき掃除をするオランウータンはすでにいますし、タバコを吸うチンパンジーもいますし、手話で話をするゴリラもいました。



 日本ではピグミーチンパンジーと呼ばれる「ボノボ」に至っては、米語(アメリカ英語)を理解しますし、文字を理解します。「昨日、今日、明日」という時間の概念も理解しますし、「ウソをつく」こともできます。

 くわえて、ボノボは自分で考えて工夫し、作業にあった石器をつくります。皮を切り裂く課題を与えると、ナイフ状の打製石器を作ります。

 それだけの知恵があるのですから、方法を教えれば火をおこせると思いますよ、簡単に。

 ネアンデルタール人は、今、その辺の公園でイスに座っていても誰も気がつかないだろうと言われるくらい、我々と似ていまたそうです。当然ですが、火をおこす能力はあっただろうと言われています。

 しかし滅びました。

 オランウータンやボノボ、ネアンデルタール人に共通していて、現生人類と決定的な違いは、「言葉を話せる」ことだそうです。

 のど、舌の構造が違いすぎて、声を出せないのです。したがって、個々の個体が獲得した能力、例えば火をおこす知恵をほかの仲間に伝えることが非常に難しいのだそうです。

 前述の通り、ゴリラは手話ですし、ボノボは人間が話した米語を理解しますが、返事は言葉を発する音声ボードを押すことで行います。「あなたは明日、海と山、どっちに行きたいですか」と研究者が尋ねると、ボノボは●△■×などを押す。ボードが、「私、明日、山、行く」と鳴るわけです。

 そんな具合にしゃべれない結果、ネアンデルタール人は、競争に負けて絶滅しました。

 簡単に言うと、例えば獲物と仲間の間に樹木や岩があると手話で話せませんから獲物を逃がしてしまい、クロマニヨン人などに出し抜かれたわけです。

 したがって、しゃべる能力を獲得しないと、個体が火をおこす知恵を身につけても種族の文化にはならないので、人間に取って代わることはできないものと思います。
 
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