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なぜか最近「モナリザ」にハマりつつあります。以下の点について詳しい方いらっしゃいましたらご教示願います。
(1)数年前TVで、背景がまったく違うもう一つの「モナリザ」というものを見た気がするのですが、そのようなものは実際に存在するのでしょうか?記憶では模写とかではなく、メルヘンチックな広葉樹が描かれていた気がするのですが…。仮に存在するのであればその画像をみれる資料、サイト等が知りたいです。
(2)ラファエロが制作中の「モナリザ」の現物をスケッチしたものがあるそうなのですが、それは現存するのでしょうか?その作品もぜひ見て見たいのです。
(3)本来の「モナリザ」もう少し大きな絵だったそうで、画面の両角には円柱が描かれていたそうなのですが、フランスの皇帝ナポレオンが「額に収まらない」という理由でその部分を切り落としてしまったそうです。その辺について詳しく書かれている資料が知りたいです。また、切り落とされた部分はどうなってしまったのでしょうか…知りたいです(笑)

A 回答 (5件)

模写に関して、



前記の仏キュレーター、リベット氏によると、古い時代の模写からは「石の回廊を縁取る二つの円柱が描かれ、風景に奥行きを与えていたことは判明しているのだが、それもほとんど消失」とあります。

別の学者の記述では、

ルーブル所蔵の17世紀ごろの模写には画面両端の柱がはっきりと見え、作品の元の状態がわかる。当時は画家たちの修練として模写が盛んだったそうで、必ずしも背景を忠実に模写するというより、「画家の個性、地域性によって原作との齟齬も大きくなる傾向」ということです。

また、ラファエロに関して、前記キュレーターの一文によると、「ラファエロがモナリザにおいて発明されたポーズ、手の位置、縁取りなどの表現様式を、彼自身の「マッダレーナ・ドーニ」(1905-6)に制作のため取り入れたとするヴァザーリ以降従来の説を、美術史家シャステルはくつがえし、ラファエロのレオナルド趣味を完全に退けた、とあります。「ラファエロが利用した素描や構図メモが10点あるもののモナリザは当時完成していなくて制作途中だった」とシャステルは主張している、そうです。

モナリザに関してはモデル問題をはじめ諸説あり、奥が深いですね。

以上、「モナリザ100の微笑」を参考にしました。
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#3の続きですが、手元の資料を更に詳しく調べた結果、円柱のカットの理由について別の言説がありました。



それはフランス人キュレーターの文なのでこちらの方が真実のようです。

モナリザがフランソワ一世、ルイ14世、ナポレオンへと移る過程で、「劣悪な保存環境とぞんざいな修復により作品が損傷を受け、左右をそれぞれ6,7CMほど切り取られた結果」現在のサイズになった。「古い時代の模写からは、二つの円柱が描かれ、石の回廊があったが、今日ではそれもほとんど消失してしまっている。」ということです。

これによると切り取ったということと、円柱は別のことのように解釈できます。

別の文でも、盗難事件後、無傷でルーブルに帰還とあります。

盗難事件と関係していたという、さる美術雑誌の記述もあり、それを記したのですが、上記のほうが信憑性がありますので、訂正をお願いします。
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1911年8月かの有名なモナリザ盗難事件が起こります。

犯人はルーブルに出入りしていたイタリア人のガラス職人。彼はルーブルの休館日にモナリザを盗み出し、イタリアに運んだのです。2年後の1913年12月モナリザはフィレンツェのホテルの彼の部屋で発見され、ルーブルに戻されます。その盗難のときに、キャンバスの左右が切り落とされていたそうです。盗難事件以前の模写には円柱が描かれていることから、その部分には円柱があったことが確認されています。これが真相でしょう。モナリザほど模写され続けてきた作品はありませんが、模写の意外な効用ですね!

ナポレオンに関しては、そのイタリア人が「ナポレオンが奪ったイタリアの財産を取り戻すのだ!」という理由で盗んだというのが通説です。これは大きな誤解で、モナリザはフランソワ一世(1494~1547)に買い取られ、(ダヴィンチはフランスに招聘され、生涯モナリザを描き続ける)、ルイ14世によってベルサイユに、ナポレオンによってルーブルに移されたので、フランスのものになっていたのです。

実は、この盗難は単純なものではなく、後に盗難の背後にイタリア人を操った黒幕いたとされているのですが、それはここでは触れません。
とにかく、以後モナリザの謎と神秘は益々深まることになります。


この盗難事件のときに、ピカソが尋問を受けたり、詩人のアポリネールが容疑者として収監されたりしています。勿論彼らは無実と分かるのですが。



ラファエルはスケッチした「モナリザ」から次の2作品を制作したそうです。


「一角獣を抱く貴婦人」「マッダレーナ・ストロッツィの肖像」

2000年1月東京都美術館で「モナリザ 100の微笑」展が開催されました。そのカタログにモナリザの模写をはじめ、約500年間のモナリザを基にした主な絵画作品100点が掲載されています。それは入手可能だと思います。それ以外でもモナリザを元に描いた作品は無数にあります。円柱といえば、福田美蘭氏は円柱を背景に横たわるモナリザを描いています。

ルーブル美術館では2004年「レオナルド・ダ・ヴィンチ」展を大々的に開催(500年記念として)そのカタログもルーブルは発売しています。

ご参考になれば幸いです。
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【ラファエロ】


ラファエロ(Raffaello)が「モナリザ」の現物をスケッチしたものは、
ルーブルにあるようです。
そのスケッチを元に「一角獣と貴婦人(Doma com liccomo)」を描いたようですね。
下記のサイトをご覧下さい。
http://www.beniculturali.it/Liocorno/fortuna_3.h …

【ナポレオン】
また皇帝ナポレオンは自分の寝室に飾られていたという話はありますが、
カットしたという話はありませんでした。
http://www.monalisamania.com/faq.htm

参考URL:http://www.beniculturali.it/Liocorno/fortuna.html,http://www.beniculturali.it/Liocorno/fortuna_3.h …
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HP名がよく解りませんが・・・


「最後の晩餐」(レオナルド・ダ・ヴィンチ)・モナ・リザ となっています。
質問の2と3についての回答になるでしょうか?

参考URL:http://www.pcs.ne.jp/~yu/ticket/supper/monalisa. …

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。すごく参考になるHPを紹介いただきましてありがとうございました。ここを見たら「アラゴンのイザベラの肖像」がすごく見たくなってきました。ぜひカラーで見てみたいですね。

補足日時:2004/05/13 10:01
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