No.2
- 回答日時:
思っておられるより、少し込み入った本かもしれませんが、勉強になる本です。
カソリックの修道女であったカレン・アームストロングさんが、キリスト教徒からの脱皮を目指して、ユダヤ教・イスラム教を含めた一神教の歴史について、彼女なりの見解を展開しています。常に宗教的に公平であるように,パシフィストであるよう心がけておられます。
三大宗教の複雑な係わり合いを解きほぐそうと努力されたように見えます。一読すると、中近東を通して、西洋世界が見えてきます。(中世ヨーロッパでのユダヤ人の扱いについて、など)
http://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E3%81%AE%E6%AD …
911の後、彼女のイスラム教についての著述はアメリカでひそかなブームになりました。イスラム教徒が大規模に排斥されずにすんだ、功績があると思います。
No.3
- 回答日時:
キリスト教について、いちばん教わったのが山本七平の「聖書の常識」(講談社)と言う本です。
ひじょうにコンパクトにまとまった聖書のエンサイクロペディアみたいな本で、興味津々、何度も繰り返し読みました。
そのほか、山本の本では「旧約聖書物語」と言う本も面白かった。
あと、バートン・L・マックの「失われた福音書」(青土社)も良かった。
聖書の成立過程に関してひじょうに教えてくれる。
四福音書は.失われたQ資料という原典があって、みんなそれに基づいて書かれたというもの、中にはイエスの言行録もあったと言う。
そのイエスが肉声で語ったとされる資料も載っている。
イエスの言行録があるなんて知らなかったから、びっくりしました。
それとこれはトンデモ本ですが、マイケル・ページェントの「レンヌ・ル・シャトーの謎」(柏書房)も興味津々。
マグダラのマリアがイエスの妻であったこと、聖書の中の「カナの婚姻」と言うエピソードがイエスの結婚式であったこと、イエスは10代でマリアと結婚して、男の子どもがあったこと。
イエスが十字架で処刑された時、イエスの弟子はみんな逃亡してしまったが、母のマリアと妻のマグダラのマリアだけが処刑現場に立ち会ったこと、イエスの死体を二人がクムランと言う洞窟に葬ったこと、そしてイエスが復活した時、マグダラのマリアの前にただ一人復活した姿を見せたこと、そしてイエスの死後母マリアと妻のマリアが男の子を伴って、フランスのマルセイユに逃れ、そこで死んだこと、・・・・・・・みんな知らないことばっかりだったので勉強になりました。
あと、学術的ですが、キリスト教の思想を知りたければ田川健三の「キリスト教思想への招待」(勁草書房)がいい。
田川は新訳聖書学の専門家、他に「書物としての新約聖書」(勁草書房)と言う浩瀚な専門書もあります。
また、「イエスと言う男」(三一書房)と言う本もある。
イエスに対するそれまでの神話的解釈を排し、歴史的イエスの肖像を描いたもので、イエスを革命家だと言っている。
この本も若い時に読んでショックを受けました。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 哲学 アルケーとは何か? 8 2022/04/20 08:34
- 超常現象・オカルト 私に向いているお仕事は何かありますでしょうか。 簡単に自己紹介をすると、私は高卒のオカルト好きで、趣 7 2023/01/10 14:16
- 哲学 哲学について優しく説明している本などを教えて頂きたいです 3 2022/10/19 06:06
- 生物学 生物学に興味 私は物理などをお勉強していますけど、私は最近、生物の進化論などをよみ、科学哲学の図書で 3 2022/08/10 17:56
- 文学・小説 ドフトエフスキーの貧しき人々と罪と罰を読み終わり、次にカラマーゾフの兄弟を読んでみようと思うのですが 2 2022/10/22 23:34
- 歴史学 大きな影響力を持ちうる思想が、中東で研究されていた可能性はあるんでしょうか? 4 2022/11/30 13:20
- 哲学 哲学好きは単なる暗記好き? 5 2023/03/19 17:30
- 哲学 哲学の歴史、分野について体系的に知りたいです。良いサイトや良い本を教えて下さい。 2 2023/02/24 00:36
- 経済 キリスト教最強説? キリスト教の国の所得が高い(韓国も労働者一人当たりのGDPで日本を抜いた、これか 1 2022/09/17 21:33
- 歴史学 ディープステートの世界支配はキリスト教支配?ユダヤ教支配? 1 2022/06/01 12:50
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
水による洗礼は必要不可欠なこ...
-
イキリストの話は本当ですか
-
慈しみ深きの歌詞の意味
-
論理学 自己言及のパラドクス
-
ユダがイエスを売り渡した銀貨...
-
新約聖書;イエス・キリスト
-
プラトンのエロスとイエスのア...
-
釈迦、ソクラテス、イエスは自...
-
創世記38章のタマルの行動について
-
聖書(キリスト教)に詳しい方...
-
本当にイエスは子供のころイン...
-
宗教学「善いサマリア人」について
-
これはキリスト教が言った言葉...
-
潜在的機能について 社会学
-
キリスト教の「父と子と精霊」...
-
モラロジーは宗教?
-
大学でキリスト教の学問を学ぶ...
-
これ難しいけど・・。
-
神輿、って日本独特のものですか?
-
修道院に入るには処女でなくて...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
聖書の記述 イエス・キリスト...
-
洗礼・バプテスマは一種の集団...
-
慈しみ深きの歌詞の意味
-
160センチ56キロはデブですか?
-
同性愛者と近親相姦って・・・
-
嘘ではないが本当でもない話
-
ベルゼブル論争が理解できません。
-
イエス・キリストが三日目によ...
-
2人のユダについて
-
旧約聖書ヨシュアと新約聖書イ...
-
備えよ 神はおられる
-
イエスは光 イエスは光 イエ...
-
イエス・キリストを英語読みで...
-
私は死なない
-
イエスの生涯について・・・
-
ユダがイエスを売り渡した銀貨...
-
アガペーとフィリアはそんなに...
-
キリスト様の復活後の人生は?
-
どうしてイエスは「インマヌエ...
-
イエスの偽物
おすすめ情報