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ショスタコーヴィチかバルトークのソナタを弾きたいと思っています。ベートーヴェンならヘンレがいいんじゃないという感じで、ショスタコーヴィチやバルトークを勉強する時に一番推奨されている楽譜ってどの版なのですか?
教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

こんにちは。

作曲家、ピアニストです。
お役にたてるかどうかわかりませんが、このサイトにはあまりこの手の質問に答えられる人が参加していない、というのが私の個人的な印象ですので、できる範囲の回答をさせていただきます。

ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンなどの時代は、自筆楽譜が紛失、散逸していたり、出版社の楽譜浄書が不正確だったり等の理由で、異版がたくさん存在し、長い年月をかけて校訂を重ねる必要がありました。現在、ベートーヴェンに関しては、ヘンレやペータース、モーツアルトに関しては新モーツアルト全集などに落ち着いていますが、ショパンなどは最近になってエキエル版などが出てきて、やはり複数の版を比較しながらやっています。しかし、時代が下ると、いろいろな意味でこういう問題は少なくなります。

ショスタコーヴィチのソナタに関しては、私は2種類の版しか知りません。インターネットの楽譜ネットやアマゾンでは簡単に見つかりません。そもそもショスタコーヴィチのソナタは、プロのピアニストもあまり手を出さないので、版の問題という話題は聞いたことがありません。私が所有する第1番の楽譜は、ANGLO-SOVIET MUSIC PRESS LTD.のものですが、これはイギリスのBoosey & Hawkesが販売を請け負っているので、Booseyのカタログに出ているものと同一だと思います。私の持っているものは、若干印刷の質は悪いですが、運指がしっかりついています。2番は持ち合わせていないので未確認です。他に、モスクワのショスタコーヴィチ出版社から、全作品の全集が出ていますが、1冊が厚く、装丁もしっかりしているので、かなり高価になるはずです。ただし、比較的演奏される第2番の方は、この全集と同じ版が独立して出ています。ショスタコーヴィチの作品を多く出しているSikorskyからはソナタは出ていないので、ほぼBooseyに絞られると思います。一応リンクを張っておきます。

http://www.boosey.com/cr/catalogue/ps/powersearc …

http://www.halleonard.com/product/viewproduct.do …

バルトークについては、とりあえずUniversal社かなと思います。こちらもあまり選択肢はありません。ただ、運指はついていませんし(最新の版のことはわかりませんが)、解説もありません。その意味では、日本の春秋社版の方が良いと思います。新たに校訂した版なので、Unuversal版等に残っているミスが修正されている個所もあると思われます。お財布に余裕があるなら、両方買うのがベストですが、春秋社版は、良書である分高価なようです。なおUniversal版の古いものは、無料で閲覧できるところがあります。誤植が残っている可能性があるので、参考程度にしてください。

http://imslp.org/wiki/Piano_Sonata,_Sz.80_(Bart% …

春秋社版と音楽之友社版の紹介文が出ているところもご参照ください。

http://www.musenet.co.jp/LPO/1/1-93.html

http://www.musenet.co.jp/lpo/1/1-51.htm

少しでもご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

お返事遅れて申し訳ありません。
詳しいご回答ありがとうございます!
リンクも拝見させて頂きました。
やはり現代だとバロックや古典期と比べたら資料も明確に残ってるわけですし、そこまで神経質になって楽譜を比較することもないんですかね?(^-^;)
そもそも出版されている版がすくないようですし...
音楽を勉強する立場にありながら、知識不足すぎてお恥ずかしいです。
ご回答してくださったことを参考にしつつ、楽器屋さんに行って楽譜を見てきます!
この2人の作曲家に手を着ける人が周りにいなかったので、ここでいろいろと聞けてよかったです!
ありがとうございました(^-^)

お礼日時:2014/08/10 13:49

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