わたしは音楽は殆どしておらず、拍手も打てないくらい極度の音痴です(なので音楽は敬遠している)。
クラシックを一般人・人並みに聴く程度です。
音楽は音、音楽というより、聴くオンリーで1つの舞台や小説・絵画観賞のように全体の作曲者や演奏する人たちの表現や世界観楽しんでいます。作曲者、演奏者の心や癖や人となりが出ていて、音だけで全部表現されてて面白いな、と思い聴いています。
あと、演奏に、声紋のようなその人の癖をみつけたり、同じ演奏者が別の曲を弾いててもその人だと気付いたりそれだけで、楽器ひとつひとつはそれを表現してる一部・歯車という認識で、曲全体、全体の構成しか漠然に注目してません。
音楽(吹奏楽やピアノ)をやっている友達が周りに多いのですが、一緒に曲を聴いていても、楽器の演奏がカッコいいい、ここのこの楽器のソロすごい、この人の演奏がどうのこうの、ここのパートクソ難しい、ここすごい下手・・・と、楽器を瞬時に聞き分けたり、楽譜がどうのと話したり、演奏や楽器に注目して聴いていますが、音楽やる人はみんなそこまで切り込んで曲を聴いていているんでしょうか?
わたしは技術も知識もありません。楽器もよくわからないです。友達たちの会話を聞いてても無知なのでちんぷんかんぷん。なので、そこまで深くわからないので、すごいです。
でも、友達は曲を聴いていても、わたしのように曲の世界観とか作曲者の気持ちなどわからないと言っていました。よく、そこを、演奏していて部の指導の顧問に怒られるそうです。
「音楽をやっていると色々知識が無駄についていろんなとこに意識がいっちゃう、音楽に集中して聴けないからわからなくなるんだ。(わたし)は素人で知識がないので気が散らずに集中して素直に曲が聴けるんだ。。クラシックはイメージし難いから嫌い。先生は作曲者の気持ちも考えなさい、歴史などを勉強するのも大事だと言うけど、楽譜通りに弾くのは誰にでもできるし心がこもっていない、いくら技術が巧くなっても薄っぺらい音楽になる。」
と、友達は言っていました。
音楽を勉強してる演奏者と、音楽をしていない聴くオンリーの観客側だと、音楽の聞き方、感じ方も変わってくるんでしょうか?
素人が口を挟むことじゃないですが、作曲者の気持ちも大事ではないですか?作った原作者だし・・・。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
すみません、質問者様は文中に、重要ないくつもの質問を重ねてしていらっしゃるように思います。
ですから、十分こたえられるかはわかりませんが、私の答えられる範囲で。私はよく、音楽を、「食文化」にたとえます。乱暴で、合致しない部分があることは承知の上ですが、妙に納得のいくところもあるからです。
音楽は、おいしいか、おいしくないか、が究極のところです。
演奏をしている人は、当然音楽を聴いても自分の楽器や、演奏の技術を想起して、そのフィルターを通して聴き直すことがあります。
そこから見えてくる世界観もあります。その楽器や演奏経験を通してこそわかる部分もあり、そういう側面から音楽を味わうこともできます。
これはいわば、料理人が他の人の作った料理を食べる時の味わい方のようなものです。
でも、料理人でなくても、豊かな味覚を育てながらおいしいものを味わってきた人ならば、かなりのところまで、「すばらしい料理」を堪能することはできるでしょう。すてきな料理を、偏食なく食べ、その美味しさがわかっていくうちに、良いものと、大したことないものの違いもわかってきます。隠し味を見つける舌も育つかもしれません。学んでいくうちに、調理者の意図や、そのメニューの歴史なども学ぶかもしれません。それらの学びは、美味しさをさらに深いところへといざなってくれます。
で、一方調理人だって、いつもそんなことばかり考えて食べているわけではありません。修行中はできるだけ味覚を研ぎ澄ませ、全ての「食」を学びに変えていく努力も必要でしょうが、いつもそんなことばかり考えて食べていたのでは、純粋に楽しむこともできません。
まずは食べる。いろいろと神経を研ぎ澄ませず、心のハードルも作らずに食べる。美味しいか、美味しくないか。
すばらしく美味しいと感じたら、必要に応じて感覚を研ぎ澄ませ、美味しさの秘密を探る。
それが、食生活を幸せに、豊かにしてくれるものです。
音楽も、よく似ていると思います。
作曲者の意図を想像することも大切です。世界観を探って深めることも、音楽生活を豊かにしてくれることでしょう。
どれもよいことなのです。演奏技術があっても、味わいを深める聴き方に至っていない段階の人だって、いくらでもいると思います。でも多くの場合、演奏を重ねていくうちに、同時に鑑賞者として、徐々に気づいていくものです。
ただ気になることは
学生さんならば仕方ないかもしれませんが、ある程度の年齢になったら、音楽を、高尚なもの、深く味わうべきものと、構えて生活するばかりなのはいかがなものか、と思います。深みなどなくても名曲は多い。「きらきらぼし」ほどの簡潔明瞭な名曲は、後の時代のいかなる大作曲家をもってしても作れなかったのです。やたらこねくり回してある割にはつまらない交響曲だってあります。
一流シェフが作るフランス料理のフルコースも、適当にお茶をかけただけのお茶漬けも、美味しくいただいてしまうのが一番幸せです。
回答ありがとうございます。
とてもわかりやすい説明ありがとうございます。
きらきらぼし、モーツァルトの曲ですね。
子供の頃から親しんできた単純な曲がモーツァルト作曲だと聴いて驚きました。
他も 回文みたいな変わった曲もありますね、クラシックで、
あまり選び好みしないで楽しみたいです。
No.8
- 回答日時:
「楽譜通りに弾くのは誰にでもできるし心がこもっていない、いくら技術が巧くなっても薄っぺらい音楽になる」
→確かに、そうですね。
私もギターを長年楽しんでいて、ジャズアドリブが好きです。
以前、ネットにとても面白いことが載っていました。
それはバイオリンとフィドルの比較についてです。
ご存知のようにバイオリンはクラシック音楽、フィドルはカントリーなどの民族音楽での呼び名です。
どちらも同じ楽器です。
面白かったのは、これらの演奏家の違いについてでした。
演奏会での演奏前の演奏家の過し方です。
そこには
「バイオリストは楽譜を一生懸命に見ている。フィドラーはみんなと談笑している」
でした。
これには笑いました。
この言葉に、いろんな違いが含まれているからです。
No.6
- 回答日時:
クラシックのピアノを勉強している者です。
感じ方は勿論変わって来るものだと思います。
まず、友人の言葉に対して意見させて下さい。
「楽譜通り演奏する」のはとても難しい事です。楽譜を額面通り捉えることは少しかじれば誰だって出来ることです。しかし、例えば「f(フォルテ)」の記号一つ取っても、なぜそこに書かれているのか、それがどんな意味なのか、どんな効果を狙っているのか…考えます。それを、記号一つ一つ、一音一音考えます。つまり「楽譜通り演奏する」と言うことは大変に難しい事です。この事をまず訂正したいです。
そこに通じることですが、プロはその楽譜を読み込む作業を通して、その曲の内面性を表現する事を目指します。それを裏付けるために作曲者の歴史や、その人となりを学びます。どのように弾けば、どのような速さで弾けば、どのような思いで弾けばその曲の良さ伝わるのかを考え続けます。
それを聞き、楽しんで頂ける貴方のようなお客様がいらっしゃる事はとても光栄な事ですし、その内面性や物語を感じ取って貰える事を目指します。
ただ、この技術が凄い!という楽しみ方もまたそれぞれです。そこを楽しんで貰えるようなプログラムを組み込む事は多々あります。技術面を見せる事を意識された曲と言うのも多数存在します。
結局何が言いたいかと言うと、音楽の楽しみ方は人それぞれだと言うことです。
変に褒めるようであれですが、感覚や内面を感じてそれを楽しんで頂けるお客様はとても少ないです。その感覚を是非大事にして頂きたいです。
もし貴方が専門的な知識を得れば、また違った楽しみ方ができるかもしれません。専門的な聞き方と、感覚的な聴き方は共存できます。音楽家は出来る限り広いお客様に楽しんでいただけるよう努力しています。
回答ありがとうございます。
実際、『楽譜をちゃんと読め』?とか、『曲のバックグラウンド、作曲者について知りなさい』とその友達は、指導の先生に注意されたそうです。
素人なので楽譜は読めないですが、難しそうですね。
ちょっと勉強してみたくなりました。
いろいろな楽しみ方があるんですね。
No.5
- 回答日時:
素人のものです。
音楽の「鑑賞力」というものを仮定したいと思います。「鑑賞力」とは音楽(演奏)の良さを味わうことができる能力のことです。
音楽を研究したり演奏テクニックを磨いたりすれば鑑賞力は上がると思います。
一方、譜面が読めず、楽器の演奏ができなくても、たくさんの音楽を聴くことによって鑑賞力を上げることができると思います。質問者さんのように、作曲者のバックグラウンドなどを知ることも役に立つことでしょう。
そして、楽器が弾けない人が、弾ける人よりも、鑑賞力が上ということは十分あることと確信しています。
ついでですが、「名演」とは、鑑賞力の高い多くの人を感動させ満足させることができた演奏。
更についでを重ねると、「批評家」とは、高い鑑賞力とコメント能力(文字を使っての表現能力)がある人だと思います。
余談ですが、私はかつて、世界の色々なピアニストのインタビュー記事を読んだことがあるのですが、いいピアノ演奏をするためには、音楽だけではなく、歴史、哲学、等々の幅広い教養が必要と言うピアニストが少なからずいた記憶があります。
同じことが、鑑賞力についても言えるのではないかと思います。
No.4
- 回答日時:
「音楽を聴くのに知識は必要か?」究極的にはこういうことだと思います。
たとえば、絵画を鑑賞するときのことを考えてみると、まったく知識がない状態で美術館に行ったとして、どういう風に鑑賞したらいいでしょう?フランスの小説でエミール・ゾラの『居酒屋』には、庶民がルーブル美術館を訪れる場面がありますが、知識ゼロの人が絵を見る場面が滑稽に描かれています。なので、知識はある程度必要です。また、オペラ鑑賞などでもストーリーを全然知らないと、楽しめないと思います。
友人の方は吹奏楽をやっているということで、楽器のテクニックに目が行くということですが、ここで吹奏楽という音楽?は特殊なジャンルであると申し上げておきましょう。それは限られた調性の音楽で、クラシックのアレンジ曲も平気で演奏しやすい調に直します。また学校教育の現場では先生の音楽観が生徒に反映されますから、いい先生にあたらないと間違った音楽感を植え付けられかねません。いわゆる支配された音楽が吹奏楽です。コンクールで全国大会に行くような学校はほとんどマインドコントロールされていると思います。
話がそれましたが、そもそも吹奏楽ではベートーヴェンのハ短調やモーツァルトのイ長調の曲に感動するということがありません。単に楽器を吹くのが楽しいだけです。またそういうことを経験できる曲もありません。
クラシックでは作曲家の伝記や当時の交友関係を読むと、どういう心境で作曲したのかが分かります。なぜ作曲するのかそれぞれの人に内なる動機があると思います。結構クラシックの作曲家は病気の人が多いです。それが曲を書く動機になっているのかもしれません。
音楽評論家のように、なにかコメントするのが仕事の人は、一般の人とは音楽の見方が違うと思いますので楽しむような聴き方はしていないと思います。ですから、知識だけあっても底の浅い聴き方になってしまいますから、作曲家がどういう思いで曲を書いたのかまで思いを巡らせると、曲の聴き方も実のあるものになるのではないでしょうか。
回答ありがとうございます。
吹いて奏でて楽しいが、吹奏楽ですね。
吹奏楽もクラシックも同じ音楽だと思っていました。
クラシック好きのわたしと、吹奏楽が好きな友人たち、語り合えないわけですね。
わたしは音楽じゃなくて歴史が好きなのですが、作曲家の歴史を勉強したからか確かに曲に入り込みやすいです。
No.3
- 回答日時:
「音楽」を「楽器の演奏」としか捉えれない人って実際いますし、やはりアマチュア奏者に多いです。
本人からすれば「そういう聴き方になっていても、私は一楽器奏者なんだから別に構わない」程度で、そんなこと疑問にすら思っていないのかもしれませんが。勿論音楽をどういう使い方をするかは自由ですが、自分はそれはスポーツや大道芸と同じ「運動(技)」であって、「音楽」ではないと思います。
(一応言っておきますが、自分は楽器経験者です。若い頃8年程やってました。)
「クラシックはイメージし難いから嫌い」・・・これは何よりの理由になっていますが、「音楽をやっていると色々知識が無駄についていろんなとこに意識がいっちゃう、音楽に集中して聴けないからわからなくなる」・・・これはどうなんでしょうね。プロの音楽家はみんな「音楽をやってる人」ですが、音楽を「1つの音楽」として受け取れなくなったら、「本物のプロ」として終わりなんですけどね。
そのお友達も、音楽そのものの話をしているのに結局楽譜や演奏技術の話に終始しているのにも、どこか「今いる場所(奏者としての視点?)から抜け出せない」頭の硬さは否めません。
「音楽を追求している演奏者」と「演奏を勉強している演奏者」、これも意味としてかなり違うのかもしれません。ピアノのお稽古事をしている子供や、楽団をやってる子供は数あれど、例えば「音楽は、長調・短調、無調だけではない」という初歩的なことすら知らない人なんて殆どのような気がします。
実際、音楽のことなんて何も知らなくても、演奏は出来ます。「楽器演奏」とは「ハイソの嗜み」や「お稽古事」等ではなく大衆の生活の中で生まれてきたものですから本来そういうものなんですけどね。
理屈ではなく経験上ですが、楽器経験者やクラシック愛好者が、それ以外の人よりも「音楽理解者」として上・・・等ということは決してありませんから、あまりコンプレックスみたいなものを持つべきではないです。「一音楽愛好者」としてもっと堂々とすべきです。
ただ1つ言えるのは、音楽が「創造物」である限り「作者の気持ち」というのは避けられない「音楽の楽しみ」の1つだと思います。それは感情的・感覚的なもののみならず、音楽的意図や作曲技法といった側面も全て含めて、「作者がこの作品で何をしたかったのか」。(勿論、そこから何も読み取れないならそれがその「受け手」にとっての真実だと思います。それでも構いません。)「演奏」も「音楽」の1つに違いはありませんが、一番悲劇なのは、せっかく音楽という素晴らしい機会に触れながら、「演奏の評価」にしか目が行かずその他のことに興味すら及ばない状態かもしれません。
回答ありがとうございます。
わたしはクラシックが好きなのですが、音楽(吹奏楽)やってる友人たちはみんなクラシックが嫌い興味がないと言います。吹奏楽命らしいです。
吹奏楽の話をすると、楽器がすごい、ここの演奏が〜、ここの楽譜が〜という話しかしないので、無知で素人のわたしには吹奏楽はちんぷんかんぷんです。
なんで、曲全体を味わないんだろ?と疑問でした。
その友達は、顧問の先生にまんま同じこと指摘されたそうです。
でも、なぜ指摘されたのかいまいち理解できないそうです。
No.2
- 回答日時:
音楽の勉強ってそこが難しいんですよ。
音楽の歴史って、楽譜出版の歴史で、文学と同じだけど、絵画と違うから。
紙と印刷機が普及せず、楽譜が流通しない時代の音楽って、作者の生演奏以外で金を稼ぐ方法がなかったのです。
音楽家が学者や宗教家じゃなく、芸術家として職業になれるようになったのは、楽譜を出版流通して、演奏者、聴者から著作権料を徴集できるようになったから。
楽譜出版社がレコード出版社になってCDへiTunesへとつながっています。
そこで、音楽のすべてがコピーであって、
どこまで原作者のものか、どこから演者のものか、どこまで所有者や観客者のものか、
権利者ごとに全員の主張が違うのです。
>素人が口を挟むことじゃないですが、作曲者の気持ちも大事ではないですか?作った原作者だし・・・。
作曲者の気持ちが音楽作品の評価として大事ですけど、
原作者の手を離れた、演者の奏でる音に対価が発生するのであって、楽譜に印刷された情報以上の作曲者の気持ちは憶測でしかなく、
コンサートに金を払ったり、CDを購入所有する人は、ほとんどが素人で、音楽は素人相手の評価商売なので、素人にも口を挟む権利がある。
人気になる曲が名曲。マニアだけしか聞かない曲では作曲者は喰えないし、音に埋もれて後世に残らない。
素人でも、音楽の勉強や演奏やカラオケをする人(カラオケの練習する人)はごまんとおり、プロなのに音楽だけで喰えない人、作曲や演奏のプロじゃなくても、音楽を興行したり販売するプロ職業の人もたくさんいて、
>音楽を勉強してる演奏者と、音楽をしていない聴くオンリーの観客側だと
立場が二つだけじゃないんだよね。
音楽の聞き方、感じ方は、全員が権利者なので、無数にあり、
どこを聞くかで、作曲家、演奏家、観客になるかどうかが決まります。
回答ありがとうございます。
そんな歴史もあるんですね、音楽をやってる友達が多いので、素人がとやかく言うことじゃないなといつも思っていました。
詳しくありがとうございます。
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