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母親がリスク等を理解しないまま証券会社に勧められた通りに
外国債券の「ノルウェー地方金融公社ブラジルレアル建債券(円貨決済型)」
を購入してしまいました。
少し調べたら格付けは、AAAでよさそうでしたが、
この金融商品は、現時点で数十万円ほどの評価損になっております。
償還期限が2018年となっております。

この金融商品は、しばらくもち続けて頃合いを見て解約させた方がいいの
でしょうか?リスク等を考慮してアドバイスを頂きたいです。
お手数お掛け致しますが、ご回答頂けます様お願い致します。

A 回答 (5件)

>現時点で数十万円ほどの評価損



債券価格の下落、ブラジルレアルの下落が主因と思われます。NO3さんが書かれたとおり、為替手数料もお調べになった方が良いかと思います。商品の内容はわかりませんが、一般的に「債券の評価損」に、手数料は含まれません。「債券の評価」と手数料は別物だからです。

① 債券価格の下落

 格付け会社はどこかわかりませんが、発行体の信用状況は問題なさそうですね(保証はできません)。償還の2018年まで保有するのであれば、金利の上昇(債券価格の下落)もさほど気にする必要もないかと思います。発行体がつぶれない限り、購入時に提示されたレアル建ての利回りは保証されます。

② ブラジルレアルの下落

 これが一番厄介です。上に書いた「利回りの保証」は、あくまでレアル建てです。しかも「円貨決済型」ということは、想像の範囲ですが、クーポン受取時及び償還時に、強制的に円転(レアル→円)されてしまうのではないでしょうか? 証券会社等にしてみても、「客に(レアルのような)クソ通貨の口座を持たれてはかなわない」というところがあると思います。

 つまり、クーポンにしろ、償還金にしろ、その時の為替レートで強制的に円転されてしまえば、「レアル高になるまで待とう」ということができません。クーポン及び償還金を円転する際に、為替レートが悪ければ、運用利回りは低下するどころか、マイナスになることもあります(マイナスになるかは、償還時の為替レートに左右されます)。


ということで、以下の内容を確認された方が良いかと思います。

① 手数料

② 円転が強制的に行われるのか、レアルで保有することができるのか?

そして3つ目。

これまで受け取ったクーポンをお確かめください。最近購入したわけではないですよね。購入後、これまで受け取ったクーポンがあれば、当然に現在の評価損から差し引くことができます。つまり、「現時点で数十万円ほどの評価損」<「これまで受け取ったクーポンの総額」であれば、実は現在、プラスの運用益ということになります(手数料等を除く)。「これまで受け取ったクーポンの総額」がわからなければ、購入した証券会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか? 誠意のある担当者であれば、「めんどくせな~」と思いながらも、調べてくれるはずです。



>この金融商品は、しばらくもち続けて頃合いを見て解約させた方がいいのでしょうか?

繰り返しになりますが、まずは現在の本当の損益状況を知ることが大切です。細かな商品性はわかりませんが、具体的には、「これまで受け取ったクーポン総額」-「現在の評価損」-「これまで支払った手数料の総額」-「解約時に支払う手数料」という形になろうかと思います。その後も保有を続けるかは、相場観次第です。「実は、現在プラスだが、これからはレアル安が進み、償還金が大きく減価する」などと予想するのであれば、今すぐ解約するのも手でしょう(保証はできません)。要は、

① まずは現在の正確な損益状況を把握すること

② その後の相場観

などを材料に対応することになろうかと思います。
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この回答へのお礼

ご回答頂き有難うございました。
特に②の円転が強制的に行われるのか、
レアルで保有することができるのか?
という説明が大変勉強になりました。

お礼日時:2015/07/05 12:52

はじめまして。



まずは商品内容を正確に理解した上で、判断した方が良いと思います。
私からも簡単に商品説明をさせていただきます。
お役立ていただければ幸いです。

発行体:ノルウェー地方金融公社
格付:AAA
通貨:ブラジルレアル
償還日:2018年2月22日(期間4年間)
利率:9.75%(利払いは2月と8月)

上記は2014年2月25日発行の債券ですが、似ていますでしょうか?
(利率が低い割引債の可能性もありますので、違っていたら御免なさい。)

数十万円の評価損には、主に2つの原因があると思います。
一つは為替です。円高レアル安はマイナ要因(円安レアル高はプラス要因)となります。購入時の為替よりも現在の方が円高レアル安になっていて、さらに為替手数料も高いはずですので、為替差損が発生していると思われます。
もう一つは、債券価格です。償還(満期)の際には額面金額(債券価格100)ですが、途中(現在)の債券価格は変動します。発行価格(購入時)が100だとすれば、時価が100未満だと評価損になります。
評価額は、現在の債券価格×現在の為替レート で計算しているはずです。
それを購入金額である、購入時の債券価格(おそらく100)×購入時の為替レート と比較して評価損益を計算しています。
為替と債券価格がどちらもマイナスだと、当然ながら評価損は大きくなります。多くの数量を購入していたら、その金額も大きくなります。

上記の債券だとすれば、利率は極めて高いです。年2回(2月と8月)の利金を円で受け取っているはずです。(ブラジルレアルで出た利金をその時の為替レートで円に両替して受け取りますので、円での金額は一定ではありません。)
円貨決済型というのは、ブラジルレアルでは受け取ることができない、ということです。
つまり、売却代金も償還金も利金も、円で受け取るしか選択肢がないということです。

償還まで持ち続けても良いご資金でしたら、半年毎の利金を受け取りながら継続保有するのも一つの方法です。将来の為替がどうなるかを正確に予想することは難しいです。でも、年9.75%の利金は決まっていますし、償還時の債券価格が100(額面金額)であることも決まっています。(これは格付AAAのノルウェー地方金融公社がデフォルトしない前提でのお話です。)
最後は為替リスクだけが残ります。購入時の為替レートと償還時の為替レートが同じだったら…その間に受け取った利金分が利益と考えることもできます。

しかしながら、ブラジルレアルという通貨は変動幅も比較的大きい通貨です。短期間に暴落する可能性も考えられます。
リスクのある商品ですから、償還前でも為替で利益が出るようであれば、債券価格を確認して売却するのも一考です。それまでに受け取った利金も合計して損益を計算するという考え方もあります。

また、損益状況に限らず、お考えに合わない金融商品であれば、持ち続ける必要はないかもしれません。
金融商品を購入し資産運用をする際には、購入する理由・保有する理由が大切だと思っています。
つまりは、お母様の夢や目的や目標が1番大切です。老後資産づくり、教育資金準備、インフレ対策、その他色々…人それぞれの夢や目的や目標があるはずです。その目標・目的を達成するために、お考えに合った金融商品を選択する、という順番でお考えになるのが良いと思います。目的・目標・お考えによっては金融商品を購入しない方が良いケースもあります。

(私も以前は証券会社の営業マンでしたが、色々な担当者がいます。お母様の場合は担当者が酷いかな…と思います。お客様自身がどうしてこの金融商品を買ったのかわからない、ただ勧められたから買った…ということが悪いとは言いませんが、良くないです。証券に限らず保険等も含めて、このようなケースは少なくないとは思いますが…。)

長文、失礼致しました。
これが正解とは一概には言えませんので、meshi77様やお母様のお考えに合わせて、ご検討いただければと思います。
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この回答へのお礼

ご回答頂き有難うございました。
具体的で専門的なアドバイスで大変
わかりやすかったです。

お礼日時:2015/07/05 12:58

お尋ねの債券は円貨決済型ですので、購入時には為替手数料がかかりますが、利払い時や償還時には為替手数料はかからない契約になっていませんか。


ただし中途で売却すれば、もう一度為替手数料がかかる契約になっていると思います。
目論見書を確認して下さい。

※「解約」とお書きですが、解約はできません。中途で換金する手段は「売却」です。

「数十万円ほどの評価損」というのは、購入した額をお書きではありませんので、大きいとも小さいとも申し上げられません。
この「評価損」は、為替の変動や債券単価の下落だけではなく、すでに支払った為替手数料も含めての「評価損」ではないですか。

今後も持ち続けるかどうかは、償還まで待てば額面の100%受け取れるのに、中途で売却すると安く買い叩かれて損をすること、再度高額な為替手数料を負担する必要があること、を考慮しても売却するほうがよいかの判断が必要です。

購入時と償還時を比べて、レアルと円の為替レートに大きな変動がなければ、購入時に為替手数料を支払っても、それなりの利益がでます。(そうでなければ、この債券は売れません)
要は2018年の為替レートをどう予想するか、≒ 3年後にブラジルと日本の経済がどうなっているか ですが、「こうなる」と断言することはできません。将来の予想は、各投資家が各自の責任で行うことです。

今後3年間の、通貨レアルの下落による損失と、中途で売却することによる手数料などの負担のどちらが小さいかですが、為替レートを気にするのは精神衛生上よくないとお考えなら、思い切って売却・損失額を確定するのもひとつの選択肢です。
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この回答へのお礼

ご回答頂き有難うございました。
手数料のアドバイスの件、非常に
ためになりました。ここで聞いて
おいてよかったです。

お礼日時:2015/07/05 12:45

ブラジルの公定歩合


http://seisakukinri.nekokuro.jp/?p=531

 公定歩合より低い金利なので、もともと買ってはいけない債券なんです。買った瞬間に損がほぼ確定する金融商品です。

日本は、金利が低いので、高い金利に騙されてバカが買う商品なんです。


 利息の損(最終的為替差損になる)は、今後2年間で15%ほど損に成ります。この分は、すでに今の債券価格に折込済みです。

 今後、ブラジルの公定歩合が上がる可能が高いので、売却をお薦めします。
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この回答へのお礼

ご回答頂き有難うございました。
ブラジルの公定歩合の説明が、大変勉強に
なりました。

お礼日時:2015/07/05 12:38

ブラジルレアル建債券(円貨決済型)が


引っかかってますね。

要はブラジルの通貨レアルが、円より
通貨安となっているために為替差損が
出ているのは大きいのでないかと
推測されます。

ギリシャ危機とアメリカドルの利上げで
レアルをはじめとした新興国の通貨安は
しばらくはしばらく回復しません。

①ギリシャ危機が解消し、かつ
 来年オリンピックでブラジルの景気が
 回復するか?
②逆にアメリカの景気が思ったほどよく
 ならず、利上げが思ったほど進まない
といった要因を期待して来年前半ぐらい
まで見守ってみるかですね。

ブラジルはギリシャのようにはならない
とは思いますが、アメリカの利上げは
これからですので、レアルの通貨安は
まだまだ進んでしまい、含み損は
しばらく膨らみ、不安が募るとは
思いますが、そこは耐えるか、
一旦引き上げるかですが.........

ここは何とも言えませんし、
責任も持てませんので、
ご了承ください。
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この回答へのお礼

ご回答頂き有難うございました。
具体的説明で大変分かりやすかったです。

お礼日時:2015/07/05 12:36

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