日本文学館から自費出版しました。初版300部(実売230部)は売れ切れましたが、増刷した1,000部については、205部しか売れませんでした。売れ残った場合に買い取るという条件で1,000部の増刷が実現したのですが、契約期間(1年半)終了後に買取り部数について解釈が相違しました。
様々な経緯があって日本文学館は、私の解釈に基づく金額を請求するという方針に転じました。しかし、私は、その支払いを拒否しました。それは、日本文学館が私の解釈を否定(日本文学館は、私の解釈を認めていると主張)していることに加えて、私の解釈でも不合理なところが契約内容(覚書)にあるからです。
日本文学館の当初の請求金額 607,500円
私の解釈に基づく買取り金額 441,450円
日本文学館は、441,450円の支いを求める裁判を提訴しました。しかし、日本文学館は、その訴えを変更しました。 訴えの変更の申立書によると、私が支払わなくてはいけない金額は439,830円に減額されていました。
日本文学館は、増刷した1,000部には原告への贈呈分2部が含まれるとして計算をやり直しました。その結果として請求金額が減額となった訳です。支払うべき金額が減額された私としては喜ぶべきですが、どうにも腑に落ちません。
(変更前)441,450円=1,080円×75%×545部(750部-205部)
(変更後)439,830円=1,080円×75%×543部(750部-205部-2部)
果たして、どちらの解釈が正しいでしょうか。皆様のご意見をお聞かせください。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
#6です。
はっきり申し上げて、どちらでも同じです。
というのは、すでに、この3段論法(のつもりらしいもの)のロジックが破綻しているから。
3段論法の場合、たとえば、次のような展開になります。
大前提:全ての人間は死すべきものである。
小前提:(そして)ソクラテスは人間である。
結論:ゆえにソクラテスは死すべきものである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AE%B5 …
(「そして」はhakobulu追加分)
あるいは、次のような例もあるでしょう。
大前提:彼は酔うと必ずすぐに寝てしまう。
小前提:しかし、彼は今、起きている。
結論:ゆえに彼は、まだ酔っていない。
(hakobulu作なので間違ってたらごめんなさい)
しかし、お示しのケースの場合、小前提に該当する、
『そして、増刷した1,000部には、原告への贈呈分2部が含まれる(甲1)。』の部分は、
『(第1段落) 原告は、 ・・・・・・・・・・・・。』という大前提と何の関係もないことを述べている。
この大前提では、「売れた本と原告が買い取る本の合計が750部となる限度で」と言っており、つまり、「売れた本+著者買取分=750」というのが著者解釈である、と述べているにすぎないのだから、増刷した1,000部に贈呈分が何部含まれていようが、全く関係はない。
大前提と何の関係もないことを無理やり小前提として述べているわけであり、
「(第3段落) したがって、 ・・・・・・・・・・。」以下の内容が結論として導かれようがない。
意図は前に申し上げたとおりですから、この件に関して論理的に解釈しようとするのは無駄です。
hakobuluさん。回答ありがとうございます。
>(そして)ソクラテスは人間である。
>しかし、彼は今、起きている。
この「そして」も「しかし」も不必要ですよね。
ない方がすんなり理解できます。
日本文学館の「そして」も同様ですね。
No.7
- 回答日時:
回答No.4の「お礼コメント」の内容についてですが、
「採算ラインを下げる」という私の表現が紛らわしかったかもしれません。
採算ライン=損益分岐点 とするならば、
もう支出額は決まっているのに損益分岐点が上がったり下がったりするわけがない
と言えます。
なので、「採算ラインを750から748に下げる」という言い方は紛らわしいのでやめます。
じゃあ748というのはなんなのかと言うと、言い方が難しいですが、
「日本文学館が満足すべき受取金の額」ということになります。部数に換算されていますが。
つまりお金で説明すると、
日本文学館は始めに、750部売り上げたのに相当するお金を出して、1000部の本を印刷しました。
ここで財布は750部分の赤字になりました。
しかし最終的には赤字は解消されることになっていました。
契約で、売り上げが750に届かなければあなたが残りを買取ってくれるからです。
日本文学館には、将来「最低でも750部分のお金が入ることが確定」していて、財布の赤字はゼロまたは黒字になる予定でした。
ここで日本文学館はあなたに2部贈呈しました。
普通、プレゼントというのは財布の金を払って買って贈るものですが、
日本文学館には手元に1000部の本があるので、そこから2部出しただけで、財布からお金を出す必要がありませんでした。だから分かりにくくなっていますが、支出ゼロでプレゼントというものはできません。必ず日本文学館は、どこかの時点でこの2部のお金を自腹で出さなければいけません。
この場合、将来入ってくるお金から引くしかありません。つまり、「最低でも750部分のお金が入ることが確定」と先述した、そのお金からプレゼント代を払ったんです。だから将来入ってくる確定額は748部分に下がりました。
結局、本はあまり売れなかったので、日本文学館が受け取るお金は最低額で確定しました。つまり748部分のお金を受け取って終了と決まりました。
財布は2部分の赤字になりますが、人にプレゼントしたならそれで満足しないといけません。支出ゼロでプレゼントはできないので。
回答No.4の「お礼コメント」で、あなたは
「仮に、贈呈部数が100部であった場合、日本文学館が損をしないためには、残りの900部のうちの750部が売れる必要があるということです。」
と書かれていますが、私の意見では、
「贈呈100部分のお金はだれが払うんだ」ということを考えなければならないと思います。
さらに「100部も贈呈したのに損は出したくないと言うのは虫が良すぎるんじゃないか?」と考えると、
贈呈が2部でも100部でも500部でも、その負担は贈呈側である日本文学館がすべて持つのが妥当だと分かると思います。
私の言いたいのは結局、「贈呈したならその分の赤字は覚悟しろ」ということです。
hadoooさん。度々の回答ありがとうございます。
日本文学館は、1,000部増刷したうちの750部を売り上げることによって損失を回避できる訳です。利益は、残りの250部が売れた場合に発生します。
750部売れて、さらに250部が売れた場合、1,080円(税込)×250部×67%(書店と取次のマージンが33%)≒180,750円の収益(売り上げ)を得ます。既に1,000部を増刷するのに掛かった経費は回収していますので、250部の収益(売り上げ)はそのまま利益となります。
しかし、実際には2部を贈呈していますので、販売対象は248部となります。すべて売れたとしても248部の収益(売り上げ)の分しか利益にはなりません。贈呈分は利益を見込んでいないのです。そもそも、売れ残ることが確実であれば、売れ残ると見込まれる部数の中から何部贈呈しても利益には影響しません。ですので、贈呈部数は、最大で250部となるはずです。
赤字(損失)は、100部しか売れなかった場合、残りの650部について発生します。日本文学館が最初から100部も売れないと見込んでいれば、250部贈呈しても損益に何の影響もありません。この場合、日本文学館は、650部を私に買い取らせればいい訳です。そのことによって、利益は発生しませんが、損失は回避できる訳です。
No.6
- 回答日時:
#3です。
>もしかしたら、日本文学館は、請求金額を減額することによって損をすることになっても、正当な金額を請求しているということを主張したいのかもしれません。
:
そんなところでしょう。
正当か不当かはさておき、要するに、あなたに40万円余りを支払わせたいために、おもねる振りを見せて機嫌を取ろう、という戦略。
まあ、せこいというか、あざといというか・・・。
はっきり言って、あなたにとっても、向こうにとっても、どうでもいい問題でしょう。
実質的な意味は皆無です。
hakobuluさん。再度の回答ありがとうございます。
>おもねる振りを見せて機嫌を取ろう、という戦略。
>まあ、せこいというか、あざといというか・・・。
本当にそうだと思います。
No.5
- 回答日時:
補足コメントの契約書には、贈呈2部の扱いについて厳密に書かれていないので、
あなたの言うように「贈呈2部は採算ライン750には含まれない」と考えることもできるでしょう。
ただ契約書を見てみると、
「著作権使用料」の項で「贈呈分2部を除いた998部」という数字を出しているにもかかわらず、
「残部の買取り」の項では「増刷部数1,000部のうち750部について」とまた1000に戻しています。
ここで「998部のうち」と書いてあったら、「贈呈2部は採算ライン750には含まれない」ことが明らかだったはずなのに、
1000に戻されていることから、
「贈呈2部は特別扱いされず、採算ライン750に含まれる可能性もあるじゃないか」という主張も十分妥当性があります。
そう主張するならば、
贈呈2部を採算ライン750に含めるか、残りの250に含めるか選ぶことになります。
どちらに含まれるのが妥当か考えると、
前者750とは「売れなかったらあなたが買い取る可能性のある数」で、これが少ないほどあなたの得になります。
後者250は少ないほど日本文学館の得になります。
だから贈呈2部は前者の採算ライン750の方に含めようという考え方は、「贈呈」という言葉のニュアンスにも合います。
つまりあなたへなるたけ丁寧な解釈を予めするならば、買取対象は543部になると思います。
hadoooさん。回答ありがとうございます。
採算ライン750部から贈呈部数2部を差し引くということは、2部が売れたということと同じです。
しかし、実際に売れたのは205部です。売れた訳でもないのに2部が売れたと見なすことは、2部分の利益を放棄することになります。
545部を請求できる権利があるのに、543部しか請求しない。これは、やはりおかしくはないでしょうか。
No.4
- 回答日時:
2部贈呈してくれとあなたが要求したのか、
2部贈呈してあげますと向こうが言ったのかが問題なんじゃないですか。
あなたが要求したなら、何十部要求しようが、
向こうの採算ラインはきっちり750部で動かないことになります。
極端な話、1000部すべてをあなたがもらったとしても、向こうは当初見込んでいたお金を全額受け取る権利がある。
逆に、2部贈呈してあげますと向こうが言ったなら、
向こうの意思で勝手に販売対象から外された分は、採算ラインからも引かれるべきです。
つまり向こうが2部贈呈しますと言った時点で、採算ラインは748部になったと考えられます。
向こうが勝手に販売対象から外したという意味では、汚損とか紛失と同じです。
1000部刷って750部を採算ラインとするって言ってたのに
2部汚損してしまって販売対象が998部に減ったなら、
採算ラインも748部に下げないとおかしいでしょう。
300部をうっかり汚損したので残りが完売したとしても買取りお願いしますと言われたら怒るでしょう。
ということで、2部贈呈はどちらが言い出したのかで、どちらが負担するかが決まると思います。
贈呈というとどちらの合意もある感じですが、普通は向こうが負担し、買取対象は543部というのが正解なんじゃないですか。
きっと改めて請求額を計算してるうちに、見落としていた贈呈分に気づいたんでしょう。
hadoooさん。回答ありがとうございます。
>2部贈呈しますと言った時点で、採算ラインは748部になったと考えられます。
「採算ラインが750部」ということは、750部売れることによって1,000部を増刷するのに要した経費を回収できるということです。仮に、贈呈部数が100部であった場合、日本文学館が損をしないためには、残りの900部のうちの750部が売れる必要があるということです。
ですので、採算ラインから贈呈部数を差し引くというのはおかしいと、私は思うのです。
No.3
- 回答日時:
>日本文学館は、増刷した1,000部には原告への贈呈分2部が含まれるとして計算をやり直しました。
その結果として請求金額が減額となった訳です。:
贈呈分の2冊は販売対象ではありませんから、買取対象は、本質的には545です。
「採算ラインの考え方」の違いでしょう。
(ア)「750部売れて採算ライン」という考え方の場合⇒【買取対象=750-205=545】となる。
(イ)「250部売れ残って採算ライン」という考え方の場合⇒750部の中に贈呈分の2冊が含まれている点を見落としがちになるため、(ア)と同様に545を買取対象と勘違いしやすい。
しかし、「750部売れて採算ライン」ではなく「250部売れ残って採算ライン」なのであるから、「実質的採算ライン=748部」である。
よって、【買取対象=748-205=543】となる。
この場合、当初、「750部売れて採算ライン」という説明があったとすれば、それを虚偽と判断するのか、単なる勘違いと判断するのか。当事者の感覚に委ねられるでしょうね。
いずれにせよ、この程度の差異であれば、解釈の違いを法的に検証する実質的意味はほとんど無いと思われます。
hakobuluさん。回答ありがとうございます。
私が疑問に思うのは、僅か2部の違いなのに、どうして金額の変更をしてきたのかということです。しかも、それは、請求金額の減額です。日本文学館にとって損となることです。
もしかしたら、日本文学館は、請求金額を減額することによって損をすることになっても、正当な金額を請求しているということを主張したいのかもしれません。
No.2
- 回答日時:
贈呈とはプレゼントということで、
プレゼントは普通自腹で買って贈るものである。
だから贈呈の2部は日本文学館とやらが自腹で買ってあなたに贈ったということで、
売れた本の数は207部と見なせるんじゃないですか。
ありがとうございます。
増刷については、日本文学館がすべて費用を負担します。ですので、増刷した1,000部は、日本文学館の所有物です(著作権は著者のものですが)。
売れた部数が205部であることは、日本文学館が認めています。そのことについて争いはありません。私としては、もっと売れたはずだと主張する根拠は持ち合わせていません。
No.1
- 回答日時:
国語のカテゴリとは無関係ではないかと。
法律関係などのカテゴリのほうが適切な回答が得られると思います。
ありがとうございます。
以前にもこのカテゴリーで質問しています。ですので、このカテゴリーで質問しました。
以前の質問
訳のわからない覚書。どう解釈すればいいでしょうか?
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8639606.html
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750部が採算ライン(損益分岐点)です。700部しか売れなかった場合、売れなかった50部について損失が出ます。そのために、その損失を補填するために私がその50部を買い取るという訳です。
実際に売れたのは205部でした。ですので、750部-205部=545部が買取り部数となるはずです。
しかし、日本文学館は、1,000部のうちの2部は著者に贈呈するとして、買取り部数を543部に変更しました。買取り部数が2部減少したことによって買取り金額もその分だけ減少します。
以前よりも少ない金額を請求された訳ですので私としては喜ばしいことなのですが、どうにも買取り部数の変更は腑に落ちません。
>2部贈呈してくれとあなたが要求したのか、
>2部贈呈してあげますと向こうが言ったのかが問題なんじゃないですか。
増刷の契約時に著者へ2部贈呈するという取り決めになっていました。
以下、その内容です。(甲が著者で、乙が日本文学館)
第2刷の部数
1,000部
費用の負担
第2刷に要する費用は乙の負担とする。
著作権使用料
乙は、甲に対して、第2刷について次のとおり本件書籍に関する著作権使用料を第2刷刊行月から6ヶ月後の5日に支払う(土日祝日の場合は翌営業日)。
発行部数1,000部のうち甲への贈呈分2部を除いた998部について本体価格の2%に相当する金額。
残部の買取り
甲は、本件書籍の増刷部数1,000部のうち750部について、契約終了時点(平成26年2月28日)で残部があった場合、甲は残部すべてを定価の75%で買取ることとする。
750部は採算ライン(損益分岐点)です。すなわち、750部売れた時点で1,000部を増刷するのに要した経費(印刷費、管理費、その他)を回収できるということです。利益は、750部を超えて売れた場合に発生します。998部が販売対象ですので、998部-750部=248部が売れて最高の利益が発生します。贈呈部数が0部であれば、1,000部-0部-750部=250部が売れて最高の利益が発生します。
日本文学館の解釈は次のようになります。
750部(採算ライン)-205部(売れた部数)-2部(贈呈部数)=543部(買取り部数)
仮に750部売れた場合、この計算でいくと、
750部-750部-2部=-2部となります。明らかにこれはおかしいのではないでしょうか。
私の解釈では、750部売れれば買取り部数は0部となり、買取りは必要ありません。
図解するとこうなります。
>日本文学館には、将来「最低でも750部分のお金が入ることが確定」していて、財布の赤字はゼロまたは黒字になる予定でした。
確かにそうです。採算ラインを算出するに当たって、日本文学館が最低でもこれだけの利益は必要としてそれを経費の中に紛れ込ませていたとすれば、採算ラインの750部が売れた時点で最低限の利益は確保できる訳です。
>日本文学館は、どこかの時点でこの2部のお金を自腹で出さなければいけません。
それは、1,000部増刷するのに要した経費の中に含まれています。750部売れさえすれば損はしない(実際には利益が出る?)のです。どうせ売れないだろうと見込んだ部数をどれだけ贈呈しようとも、それは利益を圧縮しません。それは、当初から織り込み済みなのです。
日本文学館は、請求金額を変更した理由を次のように主張しています(訴えの変更の申立書、平成27年9月17日付)。
第2 請求の原因の追加事項
原告は、「増刷した1,000部の本が750部以上売れなかった場合には、売れた本と原告が買い取る本の合計が750部となる限度で、原告は売れ残った本(残部)を定価の75%で買い取る。」と解釈した(甲7-第4段落)
そして、増刷した1,000部には、原告への贈呈分2部が含まれる(甲1)。
したがって、原告の解釈に基づけば、原告が買い取るべき本は、合計543冊(750部-205部(売れた冊数)-2(贈呈分))となり、その金額は、43万9,830円となる(1,080円×75%×543冊)。
(第1段落) 原告は、 ・・・・・・・・・・・・。
(第2段落) そして、 ・・・・・・・・・・・・。
(第3段落) したがって、 ・・・・・・・・・・。
第2段落の「そして」は、「しかし」がふさわしいのではないでしょうか。
日本文学館は、原告への贈呈分2部のことを失念して原告に買取り金額を算出していました。そのことに気付いて訴えの変更(請求金額の変更)を申し出ました。
訴えの変更の申出書には、日本文学館が原告への贈呈分2部のことを失念していたことに触れていません。失念していたからこそ、訴えの変更の申立書を提出することになったのです。
第2段落は、次のように記述すべきではないでしょうか。
(第2段落) しかし、 増刷した1,000部には、著者への贈呈分2部が含まれていた。被告は、訴状の請求の趣旨でその2部を考慮していなかった。
採算ラインは750部です。750部売れないと損失が発生します。私が買取るのはその損失に相当する部数です。205部売れた場合、750部-205部=545部が売れ残った訳です。私が買取らなければならないのは、売れ残った545部です。
日本文学館は、この545部から増刷分の2部を差し引いて、買取り部数は543部だとして買取り金額を計算しています。545部から増刷分の2部を差し引くということは、205部+2部=207部が売れたことと同じことになります。
しかし、売れたのは205部です。207部ではありません。贈呈分の2部は、売れた場合に利益が発生する250部の中の2部です。売れなければ利益は発生しませんが、損失も発生しません。そもそも、750部を超えて売れる見込みのない250部の中から何部贈呈しても利益を圧縮しません。
hakobuluさんの回答(№8)にもあるように、日本文学館の主張は、ロジックが破綻しています。日本文学館が提示した事実(大前提と小前提)から買取り部数を543部にすることは導き出されません。「したがって、」云々は、あり得ません。
日本文学館は、私の主張を「くつがえすに足る根拠」があると言い張っているのですが、私が「根拠」の開示を求めても、方針を変更したことを理由として「根拠」の開示を拒否しています。そして、「根拠を示すことは、その立場を変えることになりますので必要性はないものと存じます」と、回答しています。
「根拠」を示すことがどうして立場を変えることになるのか。立場を変えることになることがどうして「根拠」を示す必要がないとなるのか。まったくその主張は論理的に破綻しています。日本文学館が方針を変更したのは、日本文学館の都合によるものです。私としては元の方針に戻って貰いたいです。
日本文学館は、当初、売れる見込みがないとして増刷しようとしませんでした。売れる(採算ラインを超えて売れて利益が出る)見込みがない以上、増刷しようとしないのは営利企業として当然の判断です。しかし、著者が執拗に増刷の検討を依頼したことによって、採算ラインに満たない売れ行きの場合にその満たない部数を著者が買い取るということで1,000部の増刷が実現しました。
採算ラインは750部です。残りの250部は、売れた場合に利益が発生します。しかし、それが売れる見込みがない場合、250部すべてを贈呈しても収益に変動はありません。日本文学館としては、750部のうち売れるのは何部かということが意味を持ちます。売れなかった部数を著者に買い取って貰わなければならないからです。
贈呈する部数によって採算ラインが変動するのは、土台おかしな理屈です。
日本文学館は、私の提訴(平成27年4月21日)に対して「答弁書」を1回、「準備書面」を2回、その他の書面を1回、証拠書類を2通しか提出していません。
これに対して、私は、日本文学館の反訴(平成27年7月7日)に対して「答弁書」を1回、「準備書面」を7回、その他の書面を2回、証拠書類を28通提出しています。
民事裁判における主張は、裁判官に訴えかけるものです。裁判官がどちらの主張に理があるかを判断して判決を出します。私は、言いたいことはほぼ主張しました。しかし、日本文学館は、あやふやな主張に終始しています。判決を冷静に待ちたいと思います。
平成27年(ワ) 第11006号 増刷に関わる出版契約無効確認事件
同 第18906号 増刷費用反訴請求事件
判決言い渡し 平成27年10月29日(木)東京地裁 630号法廷 13:10