

No.2ベストアンサー
- 回答日時:
コメント拝見しました。
私は音楽の仕事をしているので、多少イタリア語との付き合いはあるものの、それほど詳しいわけではありません。しかし、ドイツのLangenscheidt社から出ているイタリア語の教科書の発音の項には、母音に挟まれたsが濁るか濁らないかについては、はっきりした法則はないとあります。アクセントのあるなしとは関係がないのではないでしょうか。私の使っている伊和辞典にも、sを含む単語のすべてに、濁るか濁らないかの記号が個別についており、アクセントがあってsが濁る単語はほかにもあります。ただ、イタリア人でも、地方によって、個人によって、濁ったり濁らなかったりはするようです。
オペラや演劇などでは標準の発音に従いますし、Isideのsが濁っているのは録音でも分かります。ただ、イタリア語の濁るsの発音は、たとえばドイツ語の子音の発音などと比べると、もともと柔らかめのようです。とはいっても、舞台の場合は、客席との距離や音響の関係で言葉が聞き取りにくくなるので、日常会話よりははっきり発音されるのが普通だと思います。
ラテン語に関しては、発想が逆ではないでしょうか。ラテン語はもう使われていない言語で、もとの発音がどうであったかがはっきり分かっておらず、国際的に統一されているわけでもありません。発音は、むしろ現代ヨーロッパ語の発音をもとにしていることが多く、合唱における子音の発音などもイタリア語の発音をもとに決めているところがあります。「'S'が二つの母音に挟まれているときは軽く濁っても可」というのは、ラテン語のもとの発音が確定できないので、イタリア語の原則を適度に反映させているだけだと思います。ですから、ラテン語にもともと強い濁りと軽い濁りがあって、イタリア語にもそういう場合があるのではないかという推測は、順序が逆ではないかと考えるのですが、いかがでしょうか。

No.1
- 回答日時:
「イズィデ」と発音します。
イタリア語の辞書にも濁る記号が付いていますが、録音でも確認できます。凱旋行進曲の部分は合唱なので発音が聞き取りにくいですが、Isideはほかの個所で独唱パートにも出てくるので、そちらの方ではっきりわかります。Youtubeにマリア・カラスがアイーダを歌った録音が出ています。画面下の「もっと見る」をクリックするとトラックごとのリンク(青字の演奏時間の数字)が出るので、それを利用してください。
凱旋行進曲の部分;
19. Aida, Act II, Scene 2: Gloria all'Egitto, ad Iside (Popolo, Sacerdoti) 55:12
第3幕の冒頭で、イタリア人歌手、ジュゼッペ・モデスティが歌うラムフィスのパートにIsideという語が2回出てきます。その部分:
28. Aida, Act III: Vieni d'Iside al tempio (Coro, Ramfis, Amneris) 1:22:29
この部分の歌詞:
Vieni d'Iside al tempio: alla vigilia
Delle tue nozze, invoca
Della Diva il favore. Iside legge
De' mortali nel core; ogni mistero
Degli umani a lei è noto.
第1幕冒頭のラダメスのパートでも確認できます。この録音でラダメスを歌っているのはアメリカ人歌手のリチャード・タッカーですが、周りは全員イタリア人歌手ですし、ミラノ・スカラ座の録音なので、発音に間違いはないはずです。下のトラックです:
2. Aida, Act I, Scene 1: Si, corre voce che l'Etiope ardisca (Ramfis, Radames) 3:47
この部分の歌詞:
(Ramfis:)
Sì: corre voce che l'Etiope ardisca
Sfidarci ancora, e del Nilo la valle
E Tebe minacciar. Fra breve un messo
Recherà il ver.
(Radames:)
La sacra
Iside consultasti?
早速に懇切丁寧なご回答をいただきありがとうございます。
ただ、なんとなくひっかることがあります。'festosialziam'のように綴りの中に埋没(変な表現ですが)している場合は、自然に濁って発音できるというより、濁らないと発音しにくいのですが、’Iside'のようにアクセントを付けるような場合は濁る発音にやや抵抗があり、濁らない方が自然に発音できるのです(イタリア人ではないので当然でしょうが・・・)。
ラテン語では「'S'が二つの母音に挟まれているときは軽く濁っても可」と、ある合唱団で教えられました。そのようなことがイタリア語の場合にもあるのではないかと思う次第です。つまり同じ濁り音でも、はっきりとした濁りと軽く表現する場合があるのかなと・・・。
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