プロが教えるわが家の防犯対策術!

マーチン・トロウの高学歴社会論によると、国民の50%以上が大学へ進学する社会はユニバーサル段階であると言っています。
その点で、現在の日本は大学進学率が50%を越えており、まさにトロウのいうユニバーサル状態の高学歴社会になっています。その結果生じる問題は、本来であれば大学を卒業した人間は高学歴者であり、ホワイトカラーの就職先へと就くのが自然だったはずですが、今では大卒者が増えすぎてそれに対応する就職先の受容が一致しておらず、大卒者がブルーカラーの就職先にも流れています。こうなると本来なら高学歴者であるはずの大卒の価値が低下し続け、大学に進学する価値自体が低下していくことになります。
今の日本は、特に文型がそうですが、大学4年間で学んだことと就職先の職種・分野が全く一致しておらず、これでは何のために大学で4年間学んだのかが全くわからない状態になっており、ただのモラトリアムと化しています。

以上のことを踏まえた上で疑問があるのですが、この状況は欧米ではどうなっているのでしょうか?

大卒者の価値が低下するという点においては、国民の多くが大卒者になることが直接の原因ですが、福祉が充実したヨーロッパ各国では大学進学は学費無料であるところが多いと聞いています。そうすると、学費が無料であるならばその国は日本以上に大卒者の割合が高いのではないでしょうか?
私は当初、大学進学が無料で誰もが大学に行けるのは素晴らしいことだと思っていたのですが、上記のように大卒者が増えても仕事の需要バランスが適切でない限り社会の改善には必ずしも有用に機能しているとは言い難い状況が発生しています。
この点、大学進学が無料である、あるいは日本以上に大学進学率が高い国は、学歴に見合う就職先需要というのはどうなっているのでしょうか?海外でも日本と同じ問題が発生しているのでしょうか?
この辺りの事情にお詳しい方、情報を提供して頂けるとありがたいです。よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

メキシコですが、大学は就職の世話は一切しません。

就活は大学を卒業してから、自分の力でします。

公立の大学では、無料ではないですが紙代もでない形式な授業料。娘は私立の大学、息子は公立の大学でしたが、入学時は一部屋30人の席に60人学生。半年すぎたところで45人、2年目に入ると30人、最後の年では8人だけで、それで卒業までたどり着けたのは5人だけでした。

大学に進学率は高くとも、卒業までできるのは1割にも満たないです。

イギリスとアメリカに留学していましたが、どこも同じような数字で、日本のように入学した90%が留年することに卒業していく、これが日本の大学の質なので、外国との比較は所詮ベースが違いすぎるので、比較できるものではありません。

要は、日本の大学は、大学という名の、就活予備校といってもいいくらいです。

私的になりますが、私の時は大学闘争の真っ最中。安田講堂が機動隊によって解放されるまで、大学では講義などありませんでした。当然、試験などもなし。2年間、大学には一度も行きませんでしたが、4年目で学士称号授与証(卒業証書)を受け取りました。欧米の大学では、このようなことは絶対にありえません。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!