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ホッブズのリヴァイアサンは、かなりいろんなことを書いてあるので、全てをまとめようと思うと大変なことになりますが、政治思想史的に最もポイントとなるのは社会契約論の部分です。
ホッブズ以前の理論では、社会における権威(人々を支配する権利と言っても良いかも知れません。)は神に由来することになっていました。(王権神授説等)
イギリスは、ピューリタン革命・権利章典などの時代で、社会の権威としての神への素朴な信仰は人々の心をとらえることが困難になってきました。
そこで、ホッブズが王や国家の権威を基礎付ける論理を考えたわけです。
まず、ホッブズは王や国家などの権威の無い、世界を考えました。
これをホッブズは自然状態といいます。
ホッブズは、自然状態の人間は欲望のままに行動する結果、「万人の万人に対する闘争」と呼ばれる混乱状態へと移行すると考えました。
そこで、彼は「他人と共に平和に暮らすためには個人の権利を放棄する必要がある」と考えたわけです。
その個人が放棄した権利の集合体をホッブズは「リヴァイアサン」(元々は旧約聖書に登場する海の怪物)と呼びました。(添付してある絵を参考にしてください。)
その人々が放棄した権利の集合体(リヴァイアサン)を1人にあずけたら君主制(=王政)、少数にあずけたら貴族性、全員に預けたら民主制になるわけです。
ちなみに、後の思想家、ロック・ルソーなどは自然状態をより理想的な状態と考え、国家が介入する結果、差別や不平等が生じると考え、人民の抵抗権・革命権などを論理付けしています。
まとめるポイントとしては、
1.王権神授説等のホッブズ以前
2.ホッブズの考える自然状態
3.幸福な社会を作るための個人の権利の放棄
4.個人の権利の集合体(リヴァイアサン)をゆだねられる主権者
5.ロック・ルソーなどのホッブズ以後の思想
といったことになりそうです。
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