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学部レベルでの名著や評判のいい参考書、オススメの書籍などがありましたら是非お教え下さい。
化学の分野は問いません。
また、もし教科書ガイドやブックガイドのような化学の本のカタログをご存じでしたらお教え下さい。

A 回答 (5件)

物理化学に関して、


ムーアとアトキンスに関しては、
tango2568さんの書評が的を射ていると思います。
付け加えるなら、
あくまで私個人の見解ですけど、

ムーア
抽象的記述が多く、物理学の延長として現象を理解するように書かれている気がしました。そのためか、具体例や例題が少なく、内容が難解に成っている気がします。
逆にいえば、必要最低限の記述で本質を説明しているともとれれるので、数式や物理が得意な人や、一度物理化学を勉強した人にはいいかも。

アトキンス
具体例が多く一見わかり易いのが特徴。難しい数式の展開も無く、一度読んで例題を解くとわかった気になれる。物理化学を学ぶ上で自信をつけさせてくれます。図表を使った説明が多く視覚的直感的に納得させられます。
言い換えれば、数式を使った導出が曖昧(不完全と言う意味ではない)。よくよく考えるといまいち納得できない気がするとか、何かおかしい気がするんだけどおかしい所を指摘できないなど、上手く煙に巻かれたような説明が多い気もする。狐につままれたような感覚が残る。初学者や演習問題用の解説用には良いかも。
私の学部時代の授業で使った教科書。
概説はほんとに数式が少ないと言うかほとんど無いが、上下巻の方は必ずしもそうではない。

バーロー
上記二冊の中間のような位置付け。熱力学に関する記述が多い気がする。抽象的な記述と具体例、数式と図表は適度な量とバランスが保たれている。
言い換えれば、上記二冊が上級用と初学者用と明白な区別ができるのに対して、位置付け・説明など全てに於いて中途半端。どっちつかず。
私の学部時代の個人的な教科書。

マッカーリ・サイモン
分子論的な記述が多く、特に量子力学分野においてアトキンスで多かった煙に巻かれたような感覚に陥った部分をすっきりさせてくれる。
それだけに、この本から物理化学を始めると通常の物理化学と異なるような気もする。アトキンスで納得がいかないときに読む本だと個人的に理解した。

ちょっと変わるんだけど、
長沼伸一郎さんの
「物理数学の直感的方法/第2版」通商産業研究社
は、エントロピーなど物理化学を学ぶ上でいろいろ出てくる物理用語の本質の意味をわかりやすく説明してくれている一冊です。化学と言うか物理の分野の本ですが、副読書としてかなりお勧めです。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
的確な書評、大変参考になりました。
物理化学初学者については、
アトキンス→マッカーリ・サイモン
のように段階を経た方法が有効みたいですね。
やっぱり一つの書籍からでは学べることにも限りがあるものですね。
『物理数学の直感的方法』は以前から物理の勉強という点では目を付けておりましたが、
まさか化学の分野でも有用な書籍だとは思ってもいませんでした。
数学・物理・化学のように、ある分野が他の分野とも関係があるというのは、
それぞれの分野の知識をより固めてくれるのでいいですよね~。
そして、いくつもの分野を統一したいという夢を持たせてくれます。

お礼日時:2004/08/20 21:40

NO.3 の補足です。



ムーア物理化学は、私が学部時代のメインテキストでしたが、初めて物理化学を学ぶ私にはきつかったです。
・内容そのものが難解である
・日本語の言い回しが難しい
・数学的な記述が難解(例題などの具体例が少なく、式で押し通していくような印象でした)
・重要点がイマイチ分かりにくい

などなどの点で挫折したというのが真相です。
本当はいいテキストなのかもしれませんよ。でも、私にはハードルが高すぎたようでした。

結局アトキンスを購入しました。数式を追わない、というのは言い過ぎだと思いますよ。
ひとまず分かり易く、演習問題等が使いやすいので試験対策など実践的に役にたつテキストかもしれません。あとは、見た目が取っつき易いというのもポイントかもしれません。
何はともあれ、実物をぜひご覧になり、比較されることをオススメいたします。

♯『現代化学の基礎』買っていただいたようで嬉しいです。大学の学部の有機以外のかなり多くの講義で役にたつ本だと思います。うまくご利用くださいね。
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この回答へのお礼

他の回答者さんもそうですが、
本当に自分以外の方の書評は参考になりますね。
tangoさんも他の皆さんも有難うございます。

ムーアは訳がイケてないみたいですね~。
初心者の私には向いていない様子…。
ここは食わず嫌いを辞めて、
とりあえずアトキンスで物理化学を勉強しようと思います。
つまづいても後から他の書籍を参考にすればいいですしね。
教科書は高いので少々慎重になっていたのかも知れませんね。

お礼日時:2004/08/16 02:28

有機化学では、有名どころですが次の2冊ですね。


○モリソン・ボイド 
♯文章にややクセがあり、くどい感じもするがわかりやすく情報満載
○マクマリー
♯文章が読みやすい。概論だとすぐに読めます。

物理化学では、ムーアは私はダメでした。
○アトキンス
♯例題が多く、宿題などに役立つ

あとは初学者向けだとは思いますが、
『現代化学の基礎』(学術図書出版社)
♯その名のとおり、化学の基礎を広く扱っています。メインのテキストとしては不十分かもしれませんが、数式の導出が丁寧で非常にわかりやすかったです。今でも、ちょっと調べたいことがある時には愛用しています。価格もお手ごろでお勧めです。

参考URL:http://www.gakujutsu.co.jp/mybooks/ISBN4-87361-3 …
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この回答へのお礼

有機化学はメインのテキストをジョーンズ。
副読本をマクマリーの概論にしようと思います。
現代化学の基礎は中古で安いのを発見して即買いしました。
数式の導出が丁寧というところがいいですねぇ。

tangoさんは、ムーア駄目でしたかぁ。
ムーアは具体的にどういった書き方がされているんですか?
あとアトキンスはしっかりとは読んでいませんが、物理化学なのにあまり数式を追わないと聞きました。
なので食わず嫌いをしております。

お礼日時:2004/08/14 23:56

有機化学分野に関しては、過去に私を含めた回答があるので、そちらを参考にしてください。



生化学分野は、
化学や物理よりの数式や反応式を主体とした理解なら、
「ヴォート生化学 上下」東京化学同人
生物学としての生化学なら、
「リッター生化学」東京化学同人

物理化学分野なら大御所は、
「アトキンス物理化学 上下」東京化学同人
「バーロー物理化学 上下」東京化学同人
「ムーア物理化学 上下」東京化学同人
それぞれ一長一短があるけれども概して上から順にアトキンス<バーロー<ムーアの順に難易度がアップすると言われてます。
この他に、
「マッカーリ・サイモン物理化学 上下」 東京化学同人
が最近は注目されてます。

無機化学はちょっとわからないのでパス。

超分子化学なら
「レーン超分子化学」化学同人
がお勧め。というか超分子分野ならこの一冊。
ほかに、
「超分子化学への入門」岩波出版は学部1~2年生向き
「超分子化学の基礎」化学同人これも1~2年向き
「分子認識化学」三共
最近出版された本で
「超分子科学」化学同人
もかなり良いです。

今ざっと頭に浮かんだのはこんな所です。
勿論この他にも、分野を絞り込めばお勧めの本やこの分野に進むならこの本は絶対読めという本もまだまだありますよ。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=463310
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この回答へのお礼

お返事有り難うございます。
過去の回答も大変参考になりました。
有機化学はジョーンズがとても良さげですね。
物理化学は、大御所3人とマッカーリ・サイモンの中では、どれが一番数式の扱いが丁寧なんでしょうか。

お礼日時:2004/08/12 17:29

学部レベルで有名な化学の本は、 アトキンス 物理化学や シュライバー 無機化学、マクマリー 有機化学などがあります。

これらは、どうでしょうか?
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この回答へのお礼

お返事有り難うございます。
アトキンス・シュライバー・マクマリーは、読んだことはありませんが、聞いたことはあります。
やはり有名というだけあって良い本なのでしょうね~。
全部欲しいとも思うのですが類書が沢山あり、しかも1冊の値が高いので、及び腰になってしまいます。
アトキンスを買うんだったら改訂をあまり重ねていない時期の版が欲しいとも思いますし、
数式の展開や説明がもっと丁寧な方が好みですし、難しいですね。
とりあえず、マクマリーとシュライバーはチェックしてみようかと思います。
アドバイス有り難うございました。

問題は物化かぁ・・・。

お礼日時:2004/08/12 16:16

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