DGW201M新ダイワDIESEL溶接機使ってる人教えて下さい
現在仕事で使用しているのですが出力ダイヤルを3.5以上位にしないとかなり溶接時に溶棒がくっついてしまいます。しかし、このままだと1.6mmや2.3mm厚の鉄を連続溶接すると穴を開けてしまいす。仮に取付ける物がもっと厚さがあったとしても下地である角パイに穴を開けてしまうのです。
溶接が下手なのもありますが、もっと出力を弱くしてやれば出来ると思うのですがどうすればいいと思いますか??
またバッテリー溶接機で弱くしてやった際にはうまくいきました
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
No3です。
電流を下げる棒が母材にくっついてしまうとのこと。
かなり使い込んだウェルダーだと出力が不安定になり、それが原因になることもありますが、多くは技術的な問題だと思います。
溶接の最初の段階でショートしてくっついてしまうのであれば・・・
アークスタートを棒をコンコン母材につつくのではなく(プロでさえそうする人が多い)ブラッシングで始める。母材に対する溶接棒の角度を立てすぎないこと。ブラッシングでアークが起きたら速やかに適正な間隔まで溶接棒を近づけるのです。
ウェルダーのスローダウンを使用しているなら、当面は切って作業すること。
ウェルダーに問題がなく、電流値が適正範囲なのに溶接中に棒がくっついてしまうのなら、アークを安定させられていないのですからほぼ100%技術の問題。
多くの場合、母材と棒の間隔が不安定(いわゆる手ブレですね)なことが原因です。
面は手持ち面ですか?それともヘルメット装着のかぶり面とか自動遮光面?
下向きの場合ならしゃがんでホルダーを持つ利き手の前腕部などを自分の膝につけ、半分固定した状態が良いんじゃないかな。
立向きの場合、手持ち面なら面を持つ手でホルダーを持つ側の手首近くを固定するとか、かぶり面ならホルダーの両手持ち、材に片手をつきその腕でホルダーを持つ手の前腕を固定するなどの方法があります。場合によっては品物に寄りかかって体の振れそのものを固定することも考えます。
大抵のひとはプールと顔が離れすぎてます。面を持つ手でホルダー側の手を固定する場合なんかだとプールと顔の間は40cmくらいしか(場合によってはもっと近い)ないのが普通です。このくらい近くないとプールの状態なんか見えないです。
アークを安定させる(手振れ・体揺れの防止)ためには何でもやる、やってみることです。溶接の職人さんはプロとして、失敗したら切腹覚悟(大げさだけど)くらい真剣にむきあっているものです。
Z44はけっこう扱いやすい溶接棒です。これで苦労して仕事が進まないくらいなら、先にあげた品種に変更して下進溶接にしてはどうでしょう。練習はこの仕事が終わってからでもよろしいのでは?
No.3
- 回答日時:
質問の内容から察するに溶接棒に対する適正な電流値を自力で決められない。
でも仕事で使う、ということのようですから素人でもない、ということでしょうか。質問者様が誤解のないように先に書いておきますが天井をつけるのが上向きで、壁をつけるのが立向き、横向きです。床をつけるのが下向きね。
現在使っている溶接棒の品種と角パイプのサイズが書いていないのでわかりませんが、棒径は2.6で角パイプの連続立向き溶接で穴があく、ということでよろしいですか。
角パイプの板厚が2.3くらいで考えると、電流値120Aはあまりに強すぎます。
3.2mmの棒で立向き85~100A棒程度ですから、2.6だと70から上げても90A程度までです。ウェルダーには電流計がついていないようですから、一旦、下向きで適正な電流を決定し、そこから2割程度下げます。(感覚的にはかなり物足りない感じの強さですが・・・これが難しいのかも?)
ただ、通常、板厚が3.2mm以下になると立向きの連続溶接はしません、と言うか、技術的にかなり難しくなるし、その程度の板厚で連続でなければいけない、というような状態を要求される場面はほとんどないでしょう。高圧容器などを溶接するのであれば、それはJisの技術検定を通ったちゃんとした職人さんにまかされるべきものです。
溶接棒は何を使ってますか。一般的につかわれているE4303(Z44などのラムチタニヤ系)、E4319(B-10などのイルミナイト系)は立向きの連続溶接にはほとんどつかわれません。立向き上進溶接では通常はLB26などの低水素系をつかいますが、これは4303や4319に比べるとはるかにアークの安定を得るのが難しいのです(機械的な特性は良いですが)「低電流でアークを短く安定させる」それだけでも充分技術なのです。
また、薄板といえど立向き上進溶接ではシングルビードで進むことはめったに無く、大抵は狭いウィービングで進みます。
E4319で立向き連続溶接をしようとしているのなら、それは本職でも相当に難しい仕事ですから、根本的に違っていますね。
対策ですが、他の回答者様が指摘するように断続で溶接するか、どうしても連続でやりたい場合はE4313(高酸化チタン系)か、E4316(低水素系)のうちの下進専用棒を使い、立向下進溶接としたほうが良いと思います。下進溶接は溶け込みが浅くなりますが、いまは深い溶け込みが必要な場面ではおそらくないでしょう。
要領は上進溶接よりは少し電流を上げ(棒径2.6なら多分85A位か?スラグを巻き込まないように溶接棒を倒し(垂直の板に対して30度くらい、つまり上向き60度位)、アークを極力短くたもつことです(棒もぶれないのでコンタクトの方が良いかも)。
もうひとつ、対策としては逆極溶接とすることです。溶接機はエンジンウェルダーなのですから溶接電流は直流だと思います。通常の正極溶接ではホルダー+、アース-ですが、ホルダー-、アース+で溶接するのです。私は下向きの厚板溶接以外は開先と併用してたいてい逆極でやってます。低合金も逆極です。溶け込みは浅くなりますがスパッタは少なくなります。正極では立向きはうまく溶接できないでしょう。
蛇足になりますが、溶接は常にどうしたら上手くなるか、なぜ失敗したかを考えながら場数を踏むことが重要です。プール(溶池)の状態が良く見えるよう顔を近づけ、プールがきれいな楕円形を維持するよう心がけること。裏波溶接の練習は技術の上達にとても有効だと思いますね、溶接は技術だということが良く分かると思いますよ。
溶接はこれで結構奥が深く一言で説明するのは難しいです。冶金の知識や道具に対する理解も必要ですしね、健闘を祈ります。
こんなに詳しい回答ありがとうございます。とても為になります。
立ち向き上進溶接で各パイは2、3mmで
z44を使用してます。やはり電流が強すぎたのですね。しかしこれ以上弱くすると溶接母材に溶接棒が、かなりくっつきやすくなってしまいます。技術の問題ですか??どうすればいいでしょうか??
No.2
- 回答日時:
溶接の基本はどこ向きでも連続ですが、実際は、厚板以外は連続での溶接で穴をあけないのはプロでも難しい技です。
縦向きは、けっこうしつこく(ゆっくり)しないとできませんので、相手が薄板なら穴が開くのが普通です。
穴が開かないように電流をさげると、溶け込まないのできちんとくっつきませんし、手を早くしてもうまくつきません。
やりかたの一つとして・・
点付けの連続・・みたいにしてする方法があります。
1点、完全に溶け込む(穴があく)直前くらいまでやって、棒を放します(腕を引く?)
溶接ヶ所が少し冷えます、すかさず次の点溶接を半分重ねた位置にします。
間隔があきすぎれば冷えて再アークがでなかったりしますし、早すぎれば穴が開きます。
その連続でやっていきます。
tig溶接機などに搭載される、薄板をしっかりつけるための、パルス機能、を手動で行うようなものです。
また、さっさと1回連続でやって(うまく付かなくてもいいから、穴があく直前くらいの状態で、とにかくやる)、スラグを完全に除去して2回目はゆっくり、1回目の上にかぶせるように付けていく、という方法もあります。
1回目のに肉が板厚の代り、みたいになって、穴が開きにくい、という技です。
いずれも、言葉ではうまく説明できません。
経験による技のレベルアップしかありません。
絶対ではないですが、多くのウエルダの電流ダイアルは、だいたい、12時(ダイアルを時計にたとえます)で120Aくらいになっていると思います。
3.2ミリ棒がそこでちょうどいい感じでできるようになっています。
その場合、2.6ミリ棒なら9時~10時くらいになると思います。
電流調整の目安として、下向きでちゃんとキレイに溶接できる電流を探します。
縦はそれより1目盛くらい下げるのがとりあえずの適正値です。
実際は、ケースバイケースなので、そのへんから調整していくことになります。
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