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配線用遮断器MCCBの表示,例 20AF 15ATなどとありますが
このアンペアフレームとアンペアトリップの組み合わせは
どのようにして決めるのでしょうか。トリップはわかるのですが、特にフレームサイズに関してよくわかりません

A 回答 (2件)

こんにちは。



実際のところその点だけでも、設計者レベルでのお話をしますと、かなり膨大な情報量となり複雑ですので、難しい数式や理論はとりあえず置いた形での説明をさせて戴きます。

トリップ値はその名の通り、電流の限界値で選定します。
フレーム値はそれ以上の値で選定すれば、基本的には問題ありません。
※あくまで諸条件を無視、あるいは許容できる範囲とした上での話とします。

例えば、~30ATであれば30AF、~100ATであれば100AFということです。
しかし、30AF/20ATと50AF/20ATのように、同じトリップ値にも関わらず、異なるフレーム値のものもありますよね?
このフレーム値に大きく関わるものの一つが、定格遮断容量です。

定格遮断容量を簡単に言うと、「異常電流が流れた場合、どのくらいの電流まで遮断できるか?」ということです。
例えば、三菱製配線用遮断器汎用品の定格遮断容量の場合、30AFですとAC220Vで7.5kA、50AFですと15kAと、倍の遮断容量があります。
ですから、仮に最大12kAの異常電流が流れる恐れがある回路で、7.5kAのものを使用していた場合、事故時には異常電流が遮断しきれず、焼損、一次側電源設備への事故波及となるわけです。

但し、コスト面やカスケード遮断を用いた場合など、カタログスペックより小さく選定する場合も、多々あります。
実際のところ、カタログスペック通りの選定を行なうと、かなり豪勢な選定になります。
(保証や安全面では100点満点でしょうけど。(^^;)

もっと詳しく知りたいという事であれば、下記の三菱サイトの製品メニューから「低圧遮断器」を選択すると、技術資料のなかに選定に関するpdfファイルがありますので読んでみて下さい。
但し、結構難しい内容です。

参考URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/haisei/index …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました

お礼日時:2004/09/07 14:19

トリップ値はブレーカーの下位の機器を保護するものであることはご存知と思います。

フレーム値は上位の遮断器の容量で決まると考えてください。

もっとも単純化した例で説明しますと、100Aのブレーカーの上位に500Aのブレーカがあった場合に、もし100Aのブレーカーがトリップしない例を考えます。(接点が溶着したような場合)
上位の500Aのブレーカーが遮断するまでは下位の100Aのブレーカーは上位の500Aの電流に耐える必要があります。そこで500AF100ATというMCBを選定します。
現実には上位に変圧器があり、遮断機は変圧器の高圧側のことがあります。この場合は短絡容量計算を行い、フレーム値を決定します。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました

お礼日時:2004/09/07 14:19

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