No.2ベストアンサー
- 回答日時:
t検定は、2つのグループ(データ(数値)の集まり)間で、統計上差があるかどうかを検定するために用います。
しかし、本検定方法を適用できるかどうかは、そのデータ分布が正規分布(例えば身長の分布などのような釣鐘型の分布)する前提ですので、正規分布かどうか不明な場合、適用できません。
また、どちらか一方のグループのデータの分散値が大きい場合、統計上有意な差を検出できません。
データの分布が正規分布であることが仮定できる場合には、分散値が小さい場合ならば7~8個のデータ数でも、t検定を用いて検定することは可能です。できれば20~30個のデータが揃えば、信頼性が高まります。
正規分布が仮定できない分布の場合には、t検定よりノンパラメトリック検定の中のウィルコクソンの符号和順位検定か、Mann-Whitney検定など、条件により適用できる検定手法を選択することになります。正規分布でない分布の検定を行う場合には、これらノンパラメトリック検定を用いたほうが検出力が高くなります。なお、この検定は、検定手法によりグループの最低データ数がそれぞれあります。
データ数については、ひとつのグループに、データが2個しかないと、標準偏差を出せませんので検定できません。3個でも、取り出したデータはそのグループの飛びぬけて離れた値を取り出している可能性があるので、あまり信頼性がないと判断されるでしょう。いくつあればいいのかは、データの分布により異なりますので、一概に言えません。
t検定の精度という言い方は間違った言い方です。有意な差を検出できるかという意味かと思いますので、そのつもりで述べますが、差の検定は、取り出すデータの元のグループから、いかにまんべんなくデータを取り出せたかにかかっていますので、まんべんなく取り出せていれば少ないデータでも検定して有意な差が得られることもありますし、偏ったとり方をしてしまえば、間違った結果を導きかねませんので、いかにデータを抽出するか、その手法にかかっています。
また、データをどのような目的で調べるかによっても必要なデータ数が変わります。5%の有意差で調べるのか、1%の有意差で調べるのかで変わりますので、まずは、予備調査を行い、それにより必要なデータサンプル数をそろえて本調査を行ってみてください。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
統計学のP検定とt検定につい...
-
効果量のマイナス表示に関して
-
統計のt検定について
-
shirley-williamsの方法とsteel...
-
官能検査の統計処理について
-
p値の計算式
-
カイ2乗検定って何??;;
-
調査結果は、標準誤差率が何%...
-
統計学的に信頼できるサンプル...
-
SPSSを使ったカイ2乗検定につい...
-
エクセルを使いABCDの中で...
-
統計処理の方法について
-
なぜ億ションのバスルームはガ...
-
2つのサイコロの目の合計が偶数...
-
4つのサイコロを同時に振る時 ...
-
重複順列
-
統計学の問題なんですが・・・
-
数学の問題です。 A.B.C.D.E.F...
-
00~99、AA~ZZの組み合わせっ...
-
円順列の問題です! 男子2人、...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
効果量のマイナス表示に関して
-
統計学のP検定とt検定につい...
-
p値の計算式
-
調査結果は、標準誤差率が何%...
-
2群間平均の差の検定 差が“な...
-
統計学的に信頼できるサンプル...
-
T検定とMann-WhitneyのU検定の...
-
統計学・仮説検定について
-
統計のt検定について
-
サンプルサイズの大きく違うF検定
-
回帰直線の傾きの比較
-
検定の仕方教えて
-
統計におけるF値について
-
母集団の違う2つの平均値の優...
-
Mann-WhitneyのU検定をspss統計...
-
統計手法の選び方
-
少ないサンプルを使った統計解...
-
スミルノフ・グラブス検定の有...
-
最小有意差とは?
-
官能検査の統計処理について
おすすめ情報