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歌詞は1881年に発表されたようです。今から140年ぐらい前です。外国人の私が聴いて歌詞の意味が完全に分からないのでもなく、完全に理解できるのもなくて、調べてみました。意味は大体理解できましたが、ちょっと表記が気になりました。

おもふ、これは1881年当時こう書いて、[omo:]と読んだんですか? うたふは当時[uto:]と読んでいたんですか? 上のYouTubeでは[uto:]と言っているように聴こえます。もちろん、[hu]が[u]になり、[a] + [u]が[o:]なったのは聞いていますが、

(1)1881年当時、これは普通の言い方だったんですか? それとも、歌ですからわざとこんな言い方をしたのですか?
(2)では、思ふを文字のまま[omohu]と読んだのは大体いつの時代までの事ですか?
(3)「うたふ」は何故現在「うとう」ではなく、「うたう」なんですか? 例えば、「たふとい」は現在「とうとい」になっているのでしょうね。1881年当時に「うとう」に発音されていたら今なら「とうとい」と同じく「うとう」になっているべきではないですか? 何故うたうになったんですか?

質問者からの補足コメント

  • (4)この曲は高校などの卒業式でよく歌われているようですが、ネイティブの高校生が聞いたら調べなくても大体意味は分かりますか?

      補足日時:2018/02/25 13:36

A 回答 (11件中1~10件)

質問も多くの回答も、私にはとても勉強になりました。


これは、回答ではないですが、日本で生まれ大部分の期間を東京付近で生活してきた老人の感想も、外国育ちの方の参考になるかと考えて、蛇足を書きます。
東京にも、同じ単語を異なる音で発音する人はたくさんいます。大学に進学、企業に就職すると、それまでとは比較にならない多くの発音を聞くことになり、最初のうちは、こいつなんだ?と奇異に感じますが、そういう発音をする地方、家族もいるのだと慣れてきます。お互いにそうなのだと思います。大事なのは、発音は異なっても文字表記は同じだということです。漢字で表記すると隠れてしまいますが、発音表記を、平仮名、カタカナですると、基本は同じなのです。(助詞の、は・へ・を、問題にしないし、鼻濁音も問題にしないとしてです)
文字表記の種類が限られ、このときはこう表記すると教えられて育っているから、発音と表記が1対1に対応してなくとも、気にならないのです。そして、多くの発音は、言葉を実際に聞き覚え真似することで習得するから、家族、友、教師、地域、あるいはテレビ、ラジオなど、どこで聞き覚えたのかでその人の発音が決まることが普通です。勿論、習得後に是正させられたり、自分で努力して変更することもあります。
そして歌謡の場合は、自分の習得している言葉とは別物として、歌われている音を真似る仕方で覚え習うのが普通です。日常会話での自分の発音をベースに発音することの方が少ないです。

合唱曲・蛍の光は、ほぼ100%、手本を聴いて真似するように、合わせ歌うように指導されて、聞き覚えるし、そうではなくても、文字列表記の印刷物を読むより先に、歌声を聞いています。
表記と発音が異なることがあるのは日常生活でいつも経験していますから、強い疑念を持って「おかしい」と言い出す人は少ないです。仮にそう疑念を呈しても、これはこう歌うことになってるのでおしまいです。

今、文学作品を黙読しているほとんどの方は、いわゆる歴史的表記の語(平仮名部分)、熟語(漢字など)がどのように発音されたのかをほとんど気にせず、自分のイメージにあう音を黙読でも感じているのだと思います。 ということは、その方の日常発音にかなり引き寄せられていて、100年前、250年前の読者の発音とは違っても不思議ないでしょう。

今の高校生の多くは、自分が歌う側でも、送られ卒業し散り別れる側でも、個々の文意はわかっていないし、一応教えられたとしても教えられた内容のほとんどを忘れているでしょう。試験に出る可能性が高いことでも、何度か学習し直さないと理解し覚えることは難しいです。 また、歌詞はそれを文章として理解するものとは考えないのが普通です。
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No.3です。



質問者さんのご質問への補足&No.7&9さんのご質問、
>現代語でも「たう」は「とう」に変化するということですか

仮名表記「たふ」の発音が平安期からハ行転呼によって「タウ」となりました。
さらにその後、中世末期までに「アウ」の発音は「アゥ」を経て「オー」と変化します。No.3に書いた[utaΦu]→[utau]→[utɔ:](→[uto:]の変化です。従って、江戸時代頃には既に「たう」は「トウ」と発音されていました。
「うたう」と書いて「ウトオ(ウトー)」と発音するのは、「歴史的仮名遣いの発音」としては、そのようになっていました。

ただし、現代仮名遣いは違います。現代仮名遣いでは「たう」は「タウ」ですので、「うたう」は「ウタウ」と発音します。
「蛍の光」は歴史的仮名遣いが使われていた時代の歌詞ですから、「うたふ」を発音ベースで表記すると「うとう(ウトー)」となります。
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質問者へ


 途中で質問を入れたため、締め切れなくなっていたとしたら、申し訳ないことです。なお、同じことはこれも古い「一月一日」という歌に、
   年の初めの例しとて 松竹立てて門ごとに 祝う今日こそ楽しけれ
この歌詞の「祝う」は、楽譜の中で「いおう」となっていて、
   「歌うなり」を「うとおなり」となっているのと共通しています。
回答もないようですから、この便乗質問は無視して戴いてけっこうです。
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書き言葉。


和歌の時代もそうだけど、書き言葉は、知的なゲームをするように綴られます。遊び方を知らないと本当の意味は取り出せません。
書き言葉調と言ったほうが正しいのかもしれません。
高校生が聞いても勘違いするだけだと思います。蛍の光、窓の雪はイメージできるでしょう。だけどこのふたつが並ぶ理由と、それが書に続く理由はそこには書かれていません。元ネタを知っていることと、それを結びつける想像力が必要です。この曲が作られた当時は、共通認識としてその理解の助けになる土台があったものと思います。
こういう特徴は書き言葉ならではのものだと思います。
表記の揺れは、それが書き言葉だからです。
話し言葉でそんな「おもふ」のような発音をしたことはないと思います。ただ書き言葉では時代による基準によって、音が変化します。
1900年のパリ万博の日本語の録音などを聞いても、現代日本語からほぼ変化ありません。話し言葉は変わりません。
ですが日本語の表記はかなり変化しています。1905年「我が輩は猫である」という本がでるのですが、この表記は当時斬新なものでした。つまり、現在話している日本語をそのまま書くことが当時はできなかったのです。
言文一致と言って、書くための日本語と、話すための日本語が一致するのは近代になってからは話です。結構最近のことです。
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いろいろ説明されていて、それぞれが正しい説明だとは思うのですが、質問文にあった「歌うなり」がなぜ「うとおなり」と歌われるのかが、説明されていません。

「歌ふ」が平安期から「ハ行転呼音」によって、発音上の活用語尾が「わ・い・う・え・お」(ワ・ア行)に移っていました。「うたうなり」になるはずです。現代語でも「たう」は「とう」に変化するということですか。素朴な質問ですが、質問者の質問項目にもあったことなので。便乗質問です。
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戦後の国語改革を、何でもかでもGHQの占領政策で片付けてしまう人が少なからずいますが、


国語・国字の問題、漢字制限、字体整理、仮名遣い改革など、いずれも明治・大正時代から取り組みが行われてきたことです。
GHQの政策が大きな後押し(横やり?)になったとはいえるでしょうが、明治以来の国語政策の積み重ねがあってこその、現在の日本語なのです。
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戦前までは、古い時代の字音に基づく仮名遣いでした。

歴史的仮名遣いと言います。
戦後は、実際の発音に基づく仮名遣いに改められました。現代仮名遣いと言います。

文語と口語の違いもあります。戦前の文書は文語体が多く使われていました。
現代文は口語体が基本ですが、書きことばと話しことばの違いは残っています。

現代かなづかい (昭和21年内閣告示第33号) (下記は答申案)
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joh …

現代仮名遣い (昭和61年 内閣告示第1号)
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k1986070 …


>ネイティブの高校生が聞いたら調べなくても大体意味は分かりますか?

高校で古文を学ぶので、だいたいはの意味はわかると思います。
古文が苦手な人は細かいニュアンスまでは理解できない(歌詞を味わうことができない)かもしれません。
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No.3です。

1箇所、音声記号を修正します。失礼しました。※最初、「φ」は表示できないかと思って、便宜上「f」で書いていたのを、修正し忘れました。

(誤)つまり、平安時代には「うたふ」は[uhafu」と
(正)つまり、平安時代には「うたふ」は[uhaφu]と
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「おもふ(思ふ)」、「うたふ(歌ふ)」等は、「歴史的仮名遣い」と呼ばれる表記です。

何百年も前からの日本の伝統的な表記を、江戸時代の契沖(けいちゅう)という学者が修正したもので、明治時代になって公式な表記として採用され、昭和20年(1945年)まで使用されていました。

「歴史的仮名遣い」は、仮名が発生した当時、つまり平安時代(10~12世紀頃)の発音を復元したものです。
つまり、平安時代には「うたふ」は[uhafu」と発音されていたのです。それが、何百年も経つ間に、[utaΦu]→[utau]→[utɔ:]と変化し、江戸時代に入る頃には「utoo:」と発音するようになっていました。
発音は[uto:]でも、表記は「うたふ」、というのが明治時代、というか、昭和20年までの日本での状況です。

第二次世界大戦の敗戦後、GHQ主導で「国語改革」が勧められ、発音と表記が大きく異なっていた日本語の表記を、原則として発音通りにするという「現代かなづかい」(後に「現代仮名遣い」)が昭和21年から使われることになりました。ただし「現代かなづかい」は、一部に「歴史的仮名遣い」に基づく規則を残しており、すべてが現代の日本語の標準音どのままというわけではありません。

以上の内容は、大学の日本語学の概論の授業で取り上げる内容です。

ご質問への回答としては、

(1)歴史的仮名遣いの発音としては、当時はそれが普通の発音の仕方でした。
ただし、「歌ふ」については、語幹(ウタ)の保持の関係から、ウタウの発音もされたかもしれません。

(2)平安時代中頃から、語中のハ行音をワ行音で発音するようになりました(ハ行転呼)。なので平安時代中頃には「おもふ」は[omou]と発音されるようになっていました。
ちなみに平安時代のハ行音は[hu]ではなく[φu]だったと言われています。[omoΦu]と発音されていたのは平安時代中頃までかなと思います。

(3)「うたふ」をウトーと発音するのは、歴史的仮名遣いの発音の仕方によるものです。
一方、現代仮名遣いでは、「歌ふ(うたふ)」を「うたう」と表記するルールにしました。これは活用の語幹の関係でしょう。「歌う」の終止形を「うとう」にしてしまうと、語幹が「うと」になってしまい、他の活用形「うたわ・うたい・うたっ」の語幹「うた」との整合性に問題が出てきてしまうからです。一方の「たふとい」→「とうとい」は活用しない語なので、トートイの発音通りに「とうとい」と表記します。
現代仮名遣いの決まりでは、「たう」は「トー」と発音せず、そのまま「タウ」と発音することになっています。なので「うたう」は「ウタウ」と読みます。
基になっている仮名遣いとその規則が違うので、発音の決まりも違ってきていると考えれば良いと思います。

(4)卒業式の定番曲ですので、学校の音楽の授業で意味を習ったり、教科書に意味が載っていたりするかと思います。そこで教師がきちんと教えていれば、生徒もだいたいは理解していると思います。
細かい単語の意味はわかっていなかったり、誤解したりしている生徒もいるかもしれません。
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1986年の内閣府公示により、それまで仮名遣いを現代仮名遣いに統一とする事になりました


http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k1986070 …

それまで「思ふ(omohu)」と書いて「思う(omou)」と読むのが一般的でしたが
「思ふ(omohu)」のような旧仮名遣いは廃止して、「思う(omou)」現代仮名遣いに統一されました

1.当時は、これが普通でした、歌い方は「思う」と書いてありますが「思う」と歌っていました
2.omohuと読んだ時代はありません。
3.
>「うたふ」は何故現在「うとう」ではなく、「うたう」なんですか?
>「たふとい」は現在「とうとい」になっているのでしょうね。

そうです。

4.大まかにはわかるでしょうが、7割以上は判っていないでしょう(^_^;
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この回答へのお礼

>omohuと読んだ時代はありません。

おもふと書いても最初からおもう(またはおもー)と読んだという事ですか? ではなぜおもうではなくおもふと書いたんですか? もし「ふ」が[fu]だと思ってそう答えましたから質問の内容をomofuに変えます。今のローマ字表記ではfuですから、私にはどうしてもhuに聞こえますのでomohuと書きました。

お礼日時:2018/02/25 14:14

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