罪を犯す意思はあっても、達成できなかった場合は未遂？

質問です。
① 覚醒剤を買う。という人に、これ覚醒剤だよ。とグラニュー糖を売った。
　 この場合、売った方と買った方は、逮捕、また裁判でも有罪になりますか？
　 罪を犯す意思はあっても、達成できなかったことになりますよね？
② 民事裁判で、お金を払った方は、「返せ！」と主張しても認められますか？
（民法では、不法の原因が利得者だけにある場合を除き、その返還請求を認めていない？）

http://news.livedoor.com/article/detail/14036133/
覚醒剤に見せかけた砂糖をわざと落として逃げたとされるYouTuberの男
15日、初公判では「覚せい剤撲滅の啓発のため」などと無罪を主張した
警察官の業務を妨害した偽計業務妨害の罪に問われている

No.1 回答者： るーしん 回答日時： 2018/06/01 19:08

売った方は詐欺罪に当たるんじゃないんですかね？

No.2 回答者： tanzou2 回答日時： 2018/06/02 05:51

① 覚醒剤を買う。

という人に、これ覚醒剤だよ。とグラニュー糖を売った。
　 この場合、売った方と買った方は、逮捕、また裁判でも有罪になりますか？
　 罪を犯す意思はあっても、達成できなかったことになりますよね？
　　　　　↑
覚醒剤販売の罪は成立しませんが
詐欺が成立する可能性があります。
判例も、こうした不法原因給付に対しても
詐欺を認めています。



② 民事裁判で、お金を払った方は、「返せ！」と主張しても認められますか？
（民法では、不法の原因が利得者だけにある場合を除き、
その返還請求を認めていない？）
　　　↑
これは不法原因給付の問題になり、原則上
認められないことになっています。
（民法７０８条）
返還が認められないのに、詐欺は成立するのか、
という問題がありますが、判例は認めています。

なお、給付者、受益者、双方に不法原因がある場合でも、
受益者の不法性が著しく大きい場合は、
給付者が返還を請求できる
とした判例もありますので、
給付者に不法原因がある場合、
絶対に返還請求できないというわけでは
ありません。

この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございました。

お礼日時：2018/06/02 22:30