戦闘機の編隊飛行が危険に見えます。 私の住居は自衛隊や米軍機が飛び交う地域ですが、たまに見かける2機編隊の距離の近さが怖いです。 上空の機体を観察すると、全幅程度の距離を保って並走しているように見えます。 大丈夫なのでしょうか?
併走する一機のパイロットが(例えばクシャミをするなどして)操縦桿をほんの少しずらしただけで衝突してしまうのではないかと心配です。
質問1) 編隊飛行は危険ではないのでしょうか? 編隊によるメリットと危険性についてご教授ください。
質問2) 通常航行で(2機編隊の場合)どのくらいの距離を保って飛行するのでしょうか?
質問3) ブルーインパルスなどのアクロバットショーでは上記距離はどのくらい確保しているのでしょうか?
質問4) パイロットはどのようにして機体間距離を保つことができるのでしょうか?
質問5) 不幸にして衝突してしまった場合、機体に生じるダメージはどの程度が予想されるでしょうか?
質問5) 同様にパイロットや乗務員は衝突後、何らかの方法で非難することができるのでしょうか?
以上です。 詳しい方、教えてください。
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
>質問1) 編隊飛行は危険ではないのでしょうか? 編隊によるメリットと危険性についてご教授ください。
危険です。もちろん、戦域では異常に離れて単機状態になると、相互支援がなくなるので別の意味で危険です。
>質問2) 通常航行で(2機編隊の場合)どのくらいの距離を保って飛行するのでしょうか?
数十m以上。相対速度はほとんどないにせよ、その程度ではすぐに接触する距離。100mでも、200mでもさほど違わない。
>質問3) ブルーインパルスなどのアクロバットショーでは上記距離はどのくらい確保しているのでしょうか?
数十mから数m。場合によっては1m未満。
>質問4) パイロットはどのようにして機体間距離を保つことができるのでしょうか?
曲技飛行ではミラーや視界に映る機影の大きさ。影の具合。極論すれば勘所、信頼関係。通常の編隊飛行では、見えたり見えなかったりで見えない場合は、勘所、信頼関係。
>質問5) 不幸にして衝突してしまった場合、機体に生じるダメージはどの程度が予想されるでしょうか?
接触具合によるけど、軽微なら互いの部品の破損。重大であるなら操縦系統への傷害。
>質問5) 同様にパイロットや乗務員は衝突後、何らかの方法で非難することができるのでしょうか?
最悪の場合は、射出座席での脱出。しかしながら、そういう状態だと僚機への影響、地上の参観者への影響もあるので、自機を問題のないところに移動させることを先ず考える。もちろん、人それぞれだけど、十分な技量がある人、責任感が強い人ほどそういうことを考える。
みなさん、お詳しい。 質問3)と4)の回答は私の理解を超えるものですが、これも皆さんの回答が共通しており信じる以外なさそうです。 信じるしかありませんが、人間技とは思えません。
子供の夢、パイロットは遠くになりにけりなのでしょうか?
No.8
- 回答日時:
No.5さんの事故の時は、サンダーバーズ解散説も出ました。
No.4さんの宙返りのエピソードで後に敵機が落としていったのは「次に来るときは緑のマフラーを
着けてこい(そうしたら撃墜してやる)」と言う通信文だった…のですが、事実かどうかは不明。
あと、おまけで。
各国の軍隊がアクロバットチームを持つのは、国産の軍用機が高い性能を持つこととパイロットの技能が
高いことをデモンストレーションすることも目的。
もちろん格好いい所を見せて、軍に志願する人を増やすという目的もある。
>各国の軍隊がアクロバットチームを持つのは、国産の軍用機が高い性能を持つこととパイロットの技能が
高いことをデモンストレーションすることも目的。
もちろん格好いい所を見せて、軍に志願する人を増やすという目的もある。
デモンストレーションは重要な役割でしょう。 重要ですが、あまりに凄すぎて(現実味が遠ざかって)志願者減りませんか?
No.5
- 回答日時:
ブルーエンジェルス(他のアクロバットチームもですが)は人の技術です。
アクロバットチームのパイロットはエリート中のエリート、達人中の達人でパイロット同士の信頼関係も半端ではないそうです。
その為不幸な事故も起こっています。
1981年、米空軍のアクロバットチーム”サンダーバーズ”のT-38が4機で訓練飛行をしていた時に、
リーダー機が故障してしまい機体を引き起こすところで引き起こし上昇できずそのまま地上に激突、僚機の3機も編隊を崩すことなく激突してしまいました。
当時の航空雑誌に事故現場の写真が載っていたのを記憶しているのですが、リーダーに付いていく覚悟というか…今でも事故現場の写真を思い出すと言葉が出ません。
おやっ? 電子制御でアシストしている訳ではない? 1982年(36年前(機体製造年月日はそれ以上前))はそうかもしれませんが、現在もパイロットのスキルが基本なのですか? それで数十cmなのですか? 神業というより、やり過ぎという気がします。
No.4
- 回答日時:
編隊飛行は危険ですが、軍用機、特に戦闘機パイロットにとっては必須の技量です。
僚機(最小で2機ひと組)と死角をカバーしながら行動したり、数機で攻撃をかける機体と防衛する任務とを分けていたりします。
軍事作戦で編隊を組むのは多くが同じ機種同士で、性能も一応同じですから訓練を積んで練度を上げて息を合わせるような感じになるそうです。
また、少し古いですがバビロン作戦ではイスラエルの戦闘機が密集編隊を組んで、レーダー上は大型の旅客機に見えるように偽装しレーダー網を突破、
イスラエルの戦闘機だと気づいたときにはイラクは対応できずに、イスラエル機がイラクの原子炉を爆撃したことがあります。
編隊訓練中の事故も多いのですが、戦闘機乗りには必須の技術です。
戦闘機と攻撃機の境目が曖昧な現代ですが、爆撃をする際にも編隊を組むことで集中的に爆撃を加えられる、色々な投弾方法が取れるなどオプションの幅が広がります。
編隊の機体の距離は数メートルが普通ですが、バビロン作戦ではもっと密集と言われています。
米海軍のブルーエンジェルスでは数十cm間隔で飛ぶこともあるそうです。
機体の位置は電子機器によって制御しているのですが、データの入力間違で接触事故が日本でも起こっています。確か墜落機は無かったです
衝突の程度により損傷は異なり、墜落することもありますが軽微な損傷で住む場合もあります
現代の戦闘機は射出座席によって脱出可能ですが、パイロットが完全に助かるかどうかは判らないです。
脱出しても不幸にして…ということがありますね。
編隊の話では、太平洋戦争中に海軍の零戦が敵基地を攻撃して反撃がなくなり、たまたま残った機体が3機で敵基地の上空で編隊を組んで宙返りを足跡でやったら、
敵基地から零戦の基地に敵の機体が来て感謝状を落としていったという話が残っています。
「大空のさむらい」か何かに載っていたと思います。
「何もあんなに近づかなくても」と思ってしまいますが、編隊飛行は戦闘機パイロットの必須技能なのですね。
バビロン作戦という事例は面白かったです。 ステルス機がなかった時代の逆転の発想の目くらましですね。
現在、機体の位置は電子機器で制御しているのですか? それなら、ブルーエンジェルスが数十cm間隔で飛行するというのも(それなりに)納得します。 しかし、そんなに近づいたらメリットよりも危険性の方が上回ってしまいませんか?
No.3
- 回答日時:
1)危険です。
なので単体飛行→二機→四機→・・・と段階があります。編隊長機になるのはさらなる難関です。
危険性は機体接触、後方乱気流、等
メリットは複数機ならではの監視能力、戦闘能力(戦闘機は戦闘が前提である)
2)10メートル前後~数十メートル
3)2)と同じ
4)1)に述べた訓練段階の中で養われ、その成績と適性を評価されて選抜されます
5)全く損傷なく飛行も可能な状態から全損まで、様々なケースが考えられます
6)№1に譲ります
まんべんなくご回答いただき、ありがとうございます。
とても詳しいようなので、もしご存知でしたら再度回答いただけると光栄です。 質問は3機編隊の先頭(真ん中)の衝突回避方法についてです。
追加質問1) 仮に、左後ろの機体が自分の方に寄ってきた場合、先頭機は衝突回避のためにどのような動きをするのが適当でしょうか?
右に避ければ、右後方の機体に自ら接近することになります。 危険ですよね? 上下いずれかの方向に逃げるのでしょうか?
追加質問2) また、左右後方の2機が同時に寄ってきてしまった場合の対応はいかがでしょうか?
博識に甘えて再質問しました。 失礼と感じられましたらご容赦ください。
No.2
- 回答日時:
>>編隊飛行は危険ではないのでしょうか? 編隊によるメリットと危険性についてご教授ください。
危険ですよ。だから高い操縦技術と高度の集中力が必要とされます。
なので、海外では、ショーをやっていたジェット機同士が空中衝突して墜落したこともあります。
パイロットは両機とも脱出して生還したそうですが。
まあ、サーカスの綱渡りなどを見るのと同じで、多くの観客が楽しめるし、パイロットは技量アップの目標になっているのではないでしょうか?
やはり、危険ですよね。 どんなに訓練を積んでいたとしても、人間には必ずミスがありますがら。 子供のころに憧れた職業のひとつにパイロットがあったけれども、少なくとも戦闘機のパイロットなんかにはなれるもんではないな。 技量も度胸も神経も持ち合わせていない。
戦闘機乗りっていうのは、一体どんな神経の持ち主なんだろう。
No.1
- 回答日時:
同じ機体で編隊を組むのであれば、飛行特性が同じなので問題はありません。
アクロバットチームも基本的に同じ機種なので、タイミングを間違わなければ問題ありません。
今の戦闘機ならイジェクションシートは当たり前の装備です。ゼロゼロ射出も可能です。
(ゼロゼロ=速度ゼロ、高度ゼロ)
機種が同じ、錬度が一定の水準を超えていれば問題ないという意味と理解しました。 それであっても緊張感を強いる航法なのではないかと想像します。
逆立ちしても、私じゃ無理だ。 神経が持たない。
インジェクション(脱出)シートについては了解しました。 一応の避難機能は用意されているということですね。
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みなさんありがとうございます。 とても勉強になりました。 パイロットは素敵な職業です。 しかし、戦闘機パイロットは一般人向けの職業でないことが分かりました。