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日本語を勉強中の中国人です。今夜のNHKニュースの最後に、キャスターが前述報道したニュースの中のある数字が間違えて、訂正したあと、「大変失礼いたしました」と言いました。

そこでお伺いしたいのですが、その場合なぜ「大変申し訳ありませんでした」と言わなかったのでしょうか。「大変失礼いたしました」は謝る言葉になるでしょうか。

また、ビジネスメールでも時々謝る言葉としての「大変申し訳ありませんでした」の代わりに、「大変失礼いたしました」を使うケースを目にしたことがあります。

人に謝らせないようにするのは一種の日本の心遣いと思いますが、もしかして、自分が謝ったら、相手にも負担をかけるという考え方もありますのでしょうか。

質問文に不自然な日本語の表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (7件)

「失礼しました」は、軽い謝罪の言葉です。


その場で謝れば済む程度の過ちの場合に使います。誰にも具体的な迷惑をかけていないような軽微な間違いの訂正にも使われます。
アナウンサーが数字を読み間違えてすぐ訂正したことで、視聴者が重大な迷惑や損害を蒙ったわけでなければ「失礼しました」で十分です。

逆に、ニュースの数字の読み間違い(というか誤報道)でどこかの株価が暴落したとか、誰かの名誉を著しく棄損したといった、重大な結果を招いた場合は「失礼しました」では済まされず、責任者が公式謝罪会見を開いて「誠に申し訳ございませんでした」と深く陳謝する事態になったりします。

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『日本語 語感の辞典』(中村明 著、岩波書店)
https://www.iwanami.co.jp/book/b256657.html

しつれい【失礼】
日常の謝罪表現の一つで、会話にも文章にも使われる。
〈これは失礼〉〈どうも失礼しました〉〈先日は失礼いたしました〉〈失礼にも程がある〉
自分の不注意で、その場にふさわしくない態度をとってしまったり、相手に対して礼を失する行為をしてしまったりした場合などに使われる。
例えば、部屋を間違えてうっかりドアを開けただけなら「失礼しました」で済むが、室内に入って会食の料理に手をつけてから気づいた場合の陳謝のことばとしては軽過ぎる。まして、自転車でぶつかって傷を負わせる程度になると、この表現は不当に軽過ぎてかえって相手を刺激する。
小沼丹の『犬の話』に「こら、犬っころなんて呼んでは飼い主に失礼ですよ。別に失礼とは思わなかったが」とある。「途中で失礼する」のように、退席する、別れるの意でも使う。

もうしわけない【申し訳ない】
日常の謝罪表現の一つで。会話にも文章にも使われる。
〈これはこれは申し訳ないことです〉
より丁寧に「何とも申し訳ありません」と言ったり、さらに丁寧に「このたびはまことに申し訳ございません」と言ったりする。
「申し訳ありません」の形は、申し開きのしようがない、弁解の余地がないという意味であり、「失礼しました」や「済みません」より謝罪の程度が大きい。そのため、あまり些細なことに連発すると、大げさ過ぎてかえって心のこもらない感じを与えかねない。
例えば、「ナカヤ・サチコ」を「ナカタニ・ユキコ」と単に読み違えただけの失敗の場合は「失礼しました」程度が適当であるが、読み違えたせいで中谷(なかたに・なかや)幸子(さちこ・ゆきこ)さんが年金を貰いそこねるといった事態に発展した場合には、そういう結果をもたらした重大な過失に対してこの表現が適切になる。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。おかげさまで、よくわかりました。

お礼日時:2018/12/22 22:31

No.3の方がおっしゃるように、たとえば事故や事件を起こした責任者が、「大変失礼いたしました」と言って謝罪することはあり得ません。


失礼しましたは軽く謝る感じです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。よくわかりました。

お礼日時:2018/12/22 22:26

その間違いが、即重大な事態に直結しないからです。


誰も実害をこうむっていないことが容易に推定可能。
また他人の信用・信頼を裏切る内容でもありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。いい勉強になりました。

お礼日時:2018/12/22 22:25

両者は同じです。

なお英米語ではアンカーが言い間違えたら「I should say ……」と言います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2018/12/22 22:24

「大変失礼いたしました」は、自分が相手に失礼なことをした、という「告白」です。


自分の間違いを告白することで謝罪の要素を満たしていると受け止められています。
ただ、厳密な意味では謝罪ではありません。
なので、たとえば事故や事件を起こした責任者が、「大変失礼いたしました」と言って謝罪することはあり得ません。
重大な間違いなので、正式に「大変申し訳ありませんでした」と謝罪します。

キャスターの場合、特に重大な間違いではないとの認識があったと思われます。
また、視聴者も、それで納得する場合がほとんどです。
「大変申し訳ありませんでした」と言わなかったのは、大げさな表現になるからです。

基本的には、

「大変申し訳ありませんでした」⇒悪いことをしたときの謝罪。

「大変失礼いたしました」⇒間違ったことをしたときの謝罪。

とお考えいただいて良いと思います。
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この回答へのお礼

ご親切に教えていただきありがとうございます。おかげさまで、理解できました。

お礼日時:2018/12/22 22:21

「失礼しました」というのは、相手に失礼なことをしたということで、


間接的に謝罪していることになります。「ご迷惑をおかけしました」も
同じです。
「申し訳ありませんでした」とダイレクトに謝るよりも、間接的に
遠回しに言う方が、上品だとか奥ゆかしいと日本人は思うのです
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2018/12/22 22:20

「失礼しました」は、字義通りには「礼を失しました」の意味ですが、日本語の使い方として、「軽い謝罪の意を表す」という意味が認められています。



可能であれば、きちんとした(日本語の)国語辞典を参照してみてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2018/12/22 22:19

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