海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?

西武の松坂やヤクルトの五十嵐のように、150kmを超える球を投げる選手がいる一方で、元オリックスの星野はストレートは130kmも出ないのに、通算で170勝以上をあげています。

球が遅くてもバッターを抑えられることは、スポーツ学的にはどのように解明されているのですか?

A 回答 (5件)

星野のストレートは一応は130km出ましたよ。

最大136、7kmですから。でも確かにプロの世界ではボールが極端に遅いことに変わりはないです。

ではなぜ星野はボールが遅いのにバッターが抑えられるかということは、それはバッターの心理を読み、うまくタイミングをずらしているからです。確かに星野のストレートは数値上は遅いですが、対戦しているバッターからしてみると非常に速いのです。それはつまりボールの緩急の差や、ストライクゾーンの上下左右をうまく使い、打者にどんなボールがくるかを悟らせないのです。

バッターからしてみれば星野のストレートが速いというのは、さっきまでカーブなどゆるい球を投げていて、おそらく次も緩い変化球を投げてくるだろうとバッターが思っているところに星野はストレートをズバっと投げるわけです。さっきまで何度も緩い球を見せられていると、たとえ130kmしかないストレートでもバッターからしてみると非常に速く感じます。どんなに一流のバッターであっても、前の1、2球のボールのイメージが必ず残ってしまいます。ここが重要です。星野の変化球はだいたい100kmを切ったりもしますから、その球の次にストレートを投げられたりしたら、さっきとは球速差が30km以上もあるわけで、これはすごい差です。絶対に次はストレートが来る!とバッターに読まれていない以上はいくら130kmのストレートでもバッターはタイミングが合わずに、簡単には打てないわけです。つまり、それがピッチャーの投球術です。でもストレートがくると分かっていれば星野のストレートはホントに簡単に打てるへなちょこボールです(笑)。

星野選手がよく言っていたのは、「遅いストレートをいかにして速く見せるか」ということです。松坂や五十嵐がボールの威力で抑える「剛」のピッチャーであるのに対して、星野は相手の心理をつき、投げる球種やコースを決して読ませず、緩急でボールを速く見せる「技」のピッチャーであったということです。
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この回答へのお礼

非常に詳しい解説、ありがとうございます。

なるほど、星野投手はタイミングをずらしながら投げ続けていたんですね。そうすると星野はすごく頭脳派なピッチャーだったんですね。プロであんなに緩い変化球を投げるピッチャーなんて、ほとんどいませんもんね。

お礼日時:2004/11/17 23:35

バッターを抑えるということは、安打をさせないことにあるのでしょう。

ということは球が速い遅いに関係なく、打者にきちんとしたバッティングをさせなければ良いのです。
そのためには、タイミングとバットの芯をはずす、つまり打者のやりたいことをさせなければいいわけですよね。
球速の遅いピッチャーは速いピッチャーに比べ、ストレートは見やすいと思われがちですが、実はそうでもありません。星野は90Kmのスローカーブと130Kmのストレートでは40kmのスピード差があります。松坂は150kmと110Kmぐらいの差でも40kmの差です。バッターに慣れがあるので星野のストレートは思っている以上に速く感じるのです。いわゆる錯覚です。
 またストレートの切れによっても一味変わります。いくら速くても切れのない150kmと切れのある130kmでは後者のほうが打てないこともあります。プロの選手たちは150kmの球は、切れがなければしっかりと打てるそうですから。
 球の出所もありますよね。出所が見えにくい星野は、現シダックスの野村監督に、「いないいないばあ」と言われてましたよね。
 そういった意味でスピードの錯覚と、ストレートにもいくつか種類がありますので(2シーム・4シームなど)、そこも使い分ければ充分打者の芯とタイミングをはずすことはできるのではないでしょうか。
 ただやはり速いほうが有利に越したことはないと思いますが・・・。
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もう一つ星野投手について追加しますと、


投げる左手がトップ(頭の後ろ)に来た時、他の投手と違い肘を縮めてボールを頭の真後ろに隠して、極力バッターにボールを見せないようにしていたそうです。プロのピッチャーには「スピードガン表示は速いがボールは見やすい」人と「表示は遅くてもボールが見にくい」人がいるそうで、歴代名投手と言われる人たちは例外なく「ボールが見にくい」のだそうです。

星野投手は肘の使い方の工夫でボールの出所をぎりぎりまで隠し、さらに遅いカーブと組み合わせることで遅いタマを速く見せる技術を確立したそうです。

ですがあまりのカーブの遅さに、キャッチャーが素手で捕球した場面は大笑いでした。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

バッターに球種を見せないように、体でボールを隠していたなんて、星野は天才なのかもしれませんね。

>あまりのカーブの遅さに、キャッチャーが素手で捕球した
そのシーンは私も見たことあります。
その時の星野選手はすごく複雑な顔をしていましたね。
素手でボールを取られたのは生まれて初めてで、ちょっとショックだったとテレビで言っていました。

お礼日時:2004/11/18 14:36

星野のスローカーブは100キロをきります90弱のときもあったと思います。


野球をやってたらわかると思いますが早いのに慣れてたら遅い球を打つのはすごく難しいです。プロでも難しいでしょう・・・。何回か見なきゃ打てないと思いますよ。
でもプロは遅い球にもすぐなれると思います。
そこで遅い球に慣れたとこで130キロがきたらどう思います?その差はすごいですよ!簡単には打てませんよね?
130は確かに他のピッチャーと比べれば遅いです。でもそう簡単に打てる速さでもありませんからね。スローカーブと一緒だと打者には160キロくらいに感じるのだと思います。それを考えたら星野さんの記録も納得できるかと・・・。
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ボールのキレや、緩急などの使い方が上手いからだと思います。


いくら速い球でもタイミングが合えばすぐ打ち返せますし、
遅くても重い球だったら飛びませんしね。
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