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お猿質問で申し訳ありません。
今朝の新聞で、
AM放送をすべてFM補完放送にしてほしいとの請願がなされたとの記事を読みました。
振幅変調と周波数変調の(上っ面の)違いは理解できていますが、
AMの周波数帯での周波数変調による放送はできないのですかね?
周波数そのものの持つ特性はいかんともしがたいですが、
放送設備のコストが安くできるのなら、
AM帯でのFM放送もありなんじゃないかとお猿さんは思ったわけです。
識者の方のご解説がいただけたら嬉しいです。

A 回答 (5件)

…コストがかかる要素が問題で。



 中波(AM)放送と超短波(FM)放送で一番コストが違うのが「アンテナ」なんですよ。中波だと波長が200~600mくらいあるのでアンテナの高さもその1/4程になります(正直に作ると大きすぎるので小細工して少し小さくなるようにはしています)。超短波だと波長は4m程で済むのでコンパクトに収めるなら携帯電話の基地局+αくらい(20mくらいの鉄塔に高さ数mのアンテナ、物置くらいの収容施設)で済みます。中波帯で放送を続けるなら変調方式を変えてもコストがほとんど下がりません。

 変調方式を変える事自体の技術的制約としては、帯域幅がFM放送で200kHzに対しAM放送15kHzなので、収容できる局数が大幅に減ってしまいます。もちろんFMでも通信用に使われている狭帯域のものならAM放送同等に収まりますが、音質も同等以下で受信回路も別にしなければならないのであまり意味がないかもしれません。ノイズ対策については、FMの方がAMより本質的にノイズに強いので特には必要ない筈です。

 人里離れた山の中なんかに行くと超短波のFM放送が入らなくなるので、全部移行されても困るんですけどねぇ…。携帯電話のエリア並みに中継局を置いたらコスト下がらないし。
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この回答へのお礼

(FM変調ではなく)超短波放送のほうが、
アンテナ設備を安くできるという明確な理由のご説明、
すっと頭に入りました。(^^)
この程度なら一般紙にこういう解説があっても良いと思うのですが、
何故書かないんでしょうかね?

「帯域幅」ググってちょっと調べてみました。
収容できる局数については、
AM 526.5~1606.5kHz に対しての15kHz
FM 76.1~94.9MHz に対しての200kHz
を言っているのですよね?

山奥に電波が届かない件については、
新聞にも「北海道などを除いて」といったことが書いてあったと思います。

話、飛んでしまいますが、
大学とかでは、中波帯でFM変調をする実験とかするんですかね?
「それをしてどうする」と言われそうですけど、
研究っぽくて楽しそうに思えるのは私だけでしょうか。(笑)

お礼日時:2019/03/24 10:49

FM補完の意味を取り違えています。



中波は巨大なアンテナが必要なため、放送局の立地が限られ
難視聴地域が生まれます。

そこで、小さな放送アンテナで、高台等に放送アンテナを設置できる、
VHFのFM局で補完するわけです。

中波でFM局作っても、何も解決しません。
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この回答へのお礼

中波で、周波数変調を行ってもアンテナは大きいままなので、
意味のないことは先の回答者さんの説明で理解できました。

現在の「FM補完」には、
難視聴対策が含まれているのですね。
これは知りませんでした。

ただ新聞に出ていたのは、
一部を除いてFM放送だけにするというものでした。
理由はAMとFMの両方を維持するのは経費がかかるためと書いてありました。

ですから、現在の「FM補完」と
新聞に出ていた当局へお願いした「FM補完」とは、
意味合いが違うと思います。

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/03/28 20:48

…#3です。



>この程度なら一般紙にこういう解説があっても良いと思うのですが、
>何故書かないんでしょうかね?

 理解してないか、疑問を持つに至らないか、まあそんなところでしょう。

>収容できる局数については、
>AM 526.5~1606.5kHz に対しての15kHz
>FM 76.1~94.9MHz に対しての200kHz
>を言っているのですよね?

 その通りです。日本の場合中波放送は9kHz間隔で120波、超短波放送は100kHz間隔で188波…だったかな。でも例えば東京で76.5MHzを割り当てたら数十kmくらいの範囲には隣の周波数76.4MHzや76.6MHzは干渉するので割り当てられませんし、実用上76.3MHzや76.7MHzは扱い辛い(アナログ調整式のチューナーだとちょっとつまみをいじっただけでずれちゃうとか、受信側の周波数安定度が低いと放置しただけでずれるとか)ので、実際に同じ地域で同時に使える周波数はぐっと減ります。これは中波でも同じですが。

>大学とかでは、中波帯でFM変調をする実験とかするんですかね?
>「それをしてどうする」と言われそうですけど、
>研究っぽくて楽しそうに思えるのは私だけでしょうか。(笑)

 周波数変調は帯域を食いすぎるのが分かっているのでやってないと思いますが、位相変調でしたらデジタル放送を前提に実験してたか一応実用まで持ち込んだかしていたと思います。確かデジタルの解読限界を割り込んでもアナログ(振幅変調)成分で今までのラジオでも聞ける…みたいな仕様を目指していた記憶が。あと、アマチュア無線では中波~短波で位相変調系のデジタル通信が流行してます。元々海外の大学の先生がS/N比がマイナスになるような悪条件で確実に通信できるシステムを手掛けていて、その実験にアマチュア無線がちょうどいいのでアマチュア無線向けに調整した(海外では理工系研究者がアマチュア無線をやっているのが珍しくない)みたいな流れですね。「他より遠くに飛ぶ」って事になると少々の苦労を厭わず自腹も切ってくれる人がゴロゴロしてるんで、ある意味フィールドテストにはちょうどいいのです。
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この回答へのお礼

#あれれ???、
#お礼を書いたはずなのに、消えてしまっている。。。

周波数の高いほうが、
受信周波数を安定させるのが難しいことは、感覚的にわかります。
ほんの少しの外乱でずれるんでしょうね。
理屈は説明できませんが。(笑)

振幅変調、周波数変調のほかに、位相変調もありましたね。
すっかり忘れていました。
私は、工学部を出たわけではなく、
大昔に何かの軽い科学系の雑誌か書物で読んだ程度なのですが、
振幅変調、周波数変調なら連続した波形でイメージもしやすいのですが、
位相変調となると、一周期(という言葉が合っているかどうかわかりませんが)ごとに、
波形が不連続になるような気がして、
そんな波形を作るのも読み取るのもどうやって実現するのだろう?
と悩んだ記憶があります。

あと、位相変調なのに、これを振幅変調として受信できるというお話も
興味深いですね。

そのうちに気が向いたらネットで調べてみようと思います。
私の頭で理解できるかどうかはわかりませんが。(笑)

再度のご回答ありがとうございました。

お礼日時:2019/03/30 09:52

> AM放送をすべてFM補完放送にしてほしいとの請願がなされたとの記事を読みました。



それはテレビがアナログ放送からデジタル放送になった事で空いた周波数を使おうと言う事ですね。
単純に現在のAM放送で使われて居る周波数帯をFM放送にする事は技術的には可能ですが、何処の周波数帯を使うにしても
AMとFMの性質の違いから送信設備の変更だけでは済まずに中継施設を新たに設けたり等の設備投資は大きい物になるでしょうね。
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この回答へのお礼

>現在のAM放送で使われて居る周波数帯をFM放送にする事は技術的には可能ですが
私には、本当に初耳の情報です。
これだけで、ここで質問をした意味があったような気がします。(笑)

一方、何をするのもお金がかかる。。
こちらは永遠の真理ですね。(笑)
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2019/03/24 10:31

技術的には可能ですが、AMの周波数帯はKHzオーダーと波長が広くノイズが乗りやすいため、ノイズ対策を追加で施す必要があります。


そのため、AMの周波数帯でのFM放送は、現状のFM放送よりも余分にコストがかかることになり、現実的ではないと考えられます。
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この回答へのお礼

AMはFMよりノイズが乗りやすいんですね。
変調方式をAM→FMとすることで、
現状よりコストが余分にかかるのでしたら、
確かに意味は無くなりますね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2019/03/24 10:28

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