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 大相撲春場所千秋楽(24日、エディオンアリーナ大阪、観衆=7242人)横綱白鵬(34)が、平成最後の取組となる結びの一番で横綱鶴竜(33)を下手投げで破り、3場所ぶり42度目の優勝を15戦全勝で飾り、自身が持つ最多記録を更新した。白鵬はこの相撲で、右上腕部に激しい痛みを訴え、表彰式では一人で天皇賜杯を抱えることができず、介添えされる極めて異例の事態となった。負傷の状態によっては深刻な事態に発展する可能性もある。関脇貴景勝(22)は場所後の昇進が事実上、決定した。

 時代を締めくくる、結びの一番で衝撃の結末が待っていた。平成最後の取組。右から下手投げを打った白鵬が、勢いのまま土俵下へ落下した。立ち上がれない。ようやく土俵へ戻った横綱は左手で自身の右上腕二頭筋を強く握り、腕は「く」に曲げたまま。硬い表情が異常事態を伝えていた。

 支度部屋へ戻った白鵬は開口一番、「(筋肉が)切れてる。駄目だね」。すぐさま付け人に氷を持ってこさせ、患部の右腕上腕部に当てさせると、痛みにこらえきれずに何度も「アー!!」と大声を発した。

 鶴竜と左四つ、巻き替えて右四つに。がっぷり四つになって寄って、寄られて残す1分2秒5の力相撲を制した。表彰式。腕は曲げたまま動かせない白鵬は、土俵下で待機していた朝日山審判(元関脇琴錦)に声を掛けて土俵へ上がった。八角理事長(元横綱北勝海)から渡された天皇賜杯には左腕を絡めただけで、朝日山親方が介添えとして抱えた。

 平成元年春場所。横綱千代の富士が14日目、大乃国との結びの一番で勝ち27度目の優勝を決めたが、負傷して千秋楽は不戦敗。表彰式では左手首にテープを巻いて腹に固定して登場。賜杯を受け取る際に土俵上の審判が手を貸した光景があったが、それ以上に深刻なシーンだった。

 平成13年春場所で大相撲の土俵へ立ち「平成に育てられた」。2場所連続休場明けの場所で42度目、自身の最多記録を更新する15度目の全勝優勝を飾ったが、その代償は大きいものになるかもしれない。

 左大胸筋とともに左上腕部を痛めた横綱稀勢の里は出場、休場を繰り返しながら結局、この負傷が完治せず横綱として最多となる8場所連続休場という不名誉な記録を残して引退へ追い込まれた。この教訓に照らせば、長期休場の危機も浮上する。

 白鵬が強いこだわりをみせる「平成最後の場所で優勝して、新しい元号の最初の場所で優勝したい」という特別な思いはかなうのか。現存する大相撲最古の勝負付(勝敗記録)は宝暦11(1761)年10月場所。以降、時代の最後の場所と元号が改まった最初の場所で優勝したのは「安永」「天明元年」を制した横綱谷風、「天保」「弘化2年」の横綱秀ノ山の2人しかいない。

 白鵬にとって、新元号最初となる夏場所(5月12日初日、両国国技館)が限りなく遠く、かすんでみえる。 (奥村展也)

日本相撲協会・八角理事長(元横綱北勝海)「白鵬は好調の大関(高安と豪栄道)に勝っての優勝だから、価値のある優勝だと思う。みんなが元気な時の全勝優勝は立派だ」

A 回答 (1件)

もう少し日本人に頑張ってもらいたいです。

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お礼日時:2019/03/28 09:51

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