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戦争というものは何かの利権を取り合って戦争するんだと思うんだけど…太平洋戦争は何を取り合っていたんでしょう?そして日本はそれを失ったのでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 「勝ったのはあの百姓たちだ、儂たちではない」・・・七人の侍より

    明治以降太平洋戦争までの戦争はどんなトロフィーを争っていたのか… ?
    何の為に東南アジアに出ていたのか?何のために満州に出ていたのか?何のために真珠湾を攻撃したのか?
    アメリカは何のために日本に戦争けしかけたのか?アメリカの領土とするためか?資本やビジネスを横取りするためか?
    ここで皆さんに質問さして勉強さしていただいたおかげで私にはその答えが分かったような気がします。
    われわれはそのトロフィーを失っていない。今もここにある。サンクス。

      補足日時:2019/10/06 14:58

A 回答 (8件)

>戦争というものは何かの利権を取り合って戦争するんだと思うんだけど



いや、戦争にはもう一つ種類があります。それは「自国の安全のためにあらかじめ手を打つ防衛戦争」です。
そして太平洋戦争というか「大東亜戦争」は日本の安全を守るための防衛措置がそもそもの発端であり、経済はそのついでです。

・時代背景

日本は明治維新でなんとか「白人以外のほぼ唯一の独立国家」を維持します。そのため「自前で国家防衛する」宿命を負うことになるわけです。

日清・日露戦争は日本にとって絶対必要な戦争で、それは地政学的に朝鮮半島が日本列島を攻めるための橋頭保としてロシアや中国(とその後ろにいる西洋列強)が支配すると、日本の軍事的地位が恐ろしく不利になるために行われた戦争であったといえます。

日清戦争は「朝鮮を清国の属国から解放して、清国(とその後ろにいる西洋列強)が朝鮮に軍隊を送れないようする」ためのもので、日露戦争は「シベリアから南下して遼東半島から朝鮮半島にロシアが軍港を作らないようにするため」の戦争であったわけです。

この二つの戦争に日本は勝ったわけですが、李氏朝鮮は西洋化することなく、ロシアまたは清国に事大して生き延びようとしたので、それなら「日本に事大すべきだ」ということで日朝併合に至ったといえます。

これにより、日本は半島という地政学上の弱点を克服したのですが、その代り「朝鮮半島を防衛する」という使命を負ってしまったわけです。

この時「なぜ日本が、朝鮮にあれほど投資したのか?」が見えてきます。朝鮮が日本からの物資補給などをせずに「自前の経済力で他国の進攻を防ぐこと」が重要だったからです。

しかし、第一次大戦後の世界恐慌で朝鮮は期待通りには経済力が上がらず、しかしロシアの南下は、ますます勢いが増していきましたし、清国は崩壊を続け、西洋列強はアジア東北部に対する権益(経済的利益)をますます強めることになります。

そのため、日本軍は「朝鮮防衛、引いては日本本土防衛のための防衛安全圏作り」に入っていきます。その場所が「満州国」であるわけです。
 しかし、満州国の建設は、清国を食い物にしようとしていた西洋列強の権益を阻害すること、特に東北アジアへの進出が遅れていたアメリカはこれにかなりの難色を示しました。

その結果がABCD包囲網であり、日本が生命線とする石油資源の禁輸につながっていきます。

この時点で日本は「何を守るのか?」という点で軍部と政府で分裂を起こします。軍部は「日本の防衛のためには満州国は絶対必要であり、関東軍が総力を挙げて守る。日本政府は口出し無用」というように態度を硬化していきます。当時の日本の統治制度には欠陥があり、軍部が「総帥権(帷幄上奏権=最高指揮官である天皇に軍部が直接報告し指示を得る権利)」を盾に文民統制をないがしろにしたからです。

結局、日本国民の「安全保障の担保(と満州や朝鮮からの経済的恩恵)」の支持が高かったため、政府もだんだん軍部寄りになり、アメリカとの戦争を回避することができずに、太平洋戦争に入っていったのです。

この辺りの流れは、たとえば近年のアメリカが「石油の権益を確保するために中東に介入し続ける」こととか「9.11が二度と起こらないように、イスラム教国に介入し続けること」なども同じです。アメリカはもちろん経済的な利権もありますが、それ以上に「アメリカが石油国を管理することによる安全保障」とか「イスラム教を管理することによってテロ組織を未然にあぶり出す安全管理」などが軍事を含めた介入行動の大きな理由になっているわけです。

当時の日本も同じで、元々の理由は「日本本土の軍事的リスクを下げること」だったはずですが、島国である日本国・対外戦争の経験をほとんど持たない日本国、という経験の少なさが「陸地でつながっている大陸の奥深くまで入り込んで泥沼に嵌る」という誤算を生じ、その結果国家滅亡の危機に立たされたわけです。

だから、ご質問の「太平洋戦争は何を取り合っていたんでしょう?」という点に答えるなら「日本国は自国の安全」を求めて戦争を行った、といえます。だからマッカーサー氏が「日本は自衛戦争を行っただけ」と答え、東条英機も日本は侵略戦争をやったのではない。常に受身で、自存自衛のために戦ったのである」と答えているわけです。

太平洋戦争(大東亜戦争)は日本側から見れば「西洋列強の飽くなき膨張主義・帝国主義的進出に日本本土を防衛するためには、防衛ラインを大陸に伸ばすしかなかった」ということなのです。

で「利権」についてですが、たしかに利権を巡って戦争を行うことはたくさんあります。ただ、それは「隣国同士で、どちらかに所属すべき利権」が有る場合です。

日本の近代戦争でいえば、日清戦争は朝鮮半島の帰属という利権が戦争の理由ですし、日露戦争は遼東半島へのロシアの進出という利権問題でした。ですから、どちらにも勝った日本はそれらの利権を要求しています。

他にもイギリスとアルゼンチンが近代兵器を使って戦ったフォークランド紛争は、フォークランド諸島の帰属という利権をめぐる争いであったといえます。

太平洋戦争は中国以外の戦勝国側からみれば利権争いなのですが、日本からみれば切実な防衛問題だったのです。もちろん日本が勝っていれば「満州国の承認」などの利権を得ることになりますが、それは自衛に関係した「必要な利権」であったわけです。
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この回答へのお礼

よぉーくわかりました。当時の日本は歴史の流れの中で参考事例のない超難問に接していたのだと思います。日本の領土と自治の防衛という意味では目的を果たしたのだと思います。自国民の保護という意味では爆弾落とされまくったので目的を果たせなかった…サンクス。

お礼日時:2019/10/06 07:55

アメリカは勝利しましたが、日本を取りませんでした。

沖縄は半分占領状態ですが、それは安全保障上の必要性だからで、領土としてはいません。日本も、勝てたとしても本気でアメリカ本土を奪えたとは思っていなかったでしょう。当時の日本人でもそれくらいの知識を持ち判断ができた筈です。何かを奪い合う戦争ではなかったのです。ただ世界経済が行き詰まり始め、ブロック経済化し、先進各国は日本を締め付けにかかりました。日本はそれを振りほどくために戦争を決行したのです。太平洋戦争、という質問ですからそれで答えだと思います。日本を締め付けたのは、これ以上の軍事大国になるのを防ぐためでした。ただし中国を占領しようとしていたのは事実です。なぜそこまで中国を欲したのか疑問ですが、豊臣秀吉の時代からです。アメリカは中国を援助していました。だからアメリカから何かを奪う目的はなくとも、邪魔をするアメリカを叩く必要はあったのです。アメリカとは国力が全く違う。戦う相手ではない、そう主張する人も居ましたが、すでに日本は軍部が握っていました。軍は戦争がしたくてしようがない。もう暴走としか言えません。敗戦に向かって突っ走ったのです。結果が原爆です。アメリカには文句は言えません。
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この回答へのお礼

なるほど。もしアメリカとの戦争がなかったら日本の力で東南アジアの経済がどんどん発達して、日本がヤバすぎる国になっていたような気がしてきました。大阪圭吉の戦前に書かれたスパイ小説読んでいると当時の日本のすごい勢があったなあての感じます。
そうすると日本はそれに失敗したから負けでアメリカはそれの阻止に成功したから勝ちですね。…ただ太平洋戦争においては日本の目的はアメリカからの本土防衛だったよな気がします。だとすると日本の目的は達成したので負けではないですね。またイギリスひっくるめて欧米が日本をアジアから撃退して、また植民地を作ろうとしていたのなら、その目的は達成できなかったのだから欧米の負けですね。
勝ち負け落とすのがとても幼稚なことのように感じるできました。
秀吉が中国に攻めてたのは雇用対策でしたかね?でもきっと野望まったことでしょう。関東軍は… ? ? ? ?あのままアメリカとの戦争が始まるなかったら自滅していたかもしれませんね。 double thanks 。

お礼日時:2019/10/05 23:25

太平洋戦争は何を取り合っていたんでしょう?


  ↑
日本との関係で言えば、中国を含むアジア
です。

日本は幕末時代から、列強の植民地政策に
怯えて来ました。
上海に旅した高杉晋作は、奴隷化している中国人を
目にして危機感を抱き、
それが明治維新になった訳です。

その後の日清日ロ戦争も、列強の植民地に
されまい、とするための戦争でした。
大東亜戦争もその延長です。




そして日本はそれを失ったのでしょうか?
  ↑
植民地にされることは無かったのですから
その意味で失ったモノもありません。

日本が戦ったため、英仏などが疲弊し
アジア、アフリカ独立の契機になりました。
特に影響が大きかったのは、日本軍が直接
関与した、インドとインドネシアです。

これに刺激されたアジアアフリカ諸国が独立
運動を起こし、疲弊していた英仏などが抑えきれず、
結果、日本の戦争の目的は達成された訳です。
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この回答へのお礼

ご意見にとても納得しました。日本はアジア諸国を欧米から解放してマーケットとして育てたかったんじゃないかと思います。欧米の方は植民地として搾取し続けたかった…結果的には日本が勝ったんじゃないでしょうか?日本自身の内需が拡大し輸出も拡大したせいでアジア諸国が少し位発達してもあまり経済的な効果はなかったよな気がしますが…

お礼日時:2019/10/05 19:36

太平洋戦争前の当時の日本は、アジアでは先進国(リーダー)のような役割を果たそうとしていました。


日清、日露戦争で勝利したこともあったからでしょうね。
アジアの中で日本が飛び抜けて文明が進んでいたわけです。
その結果、長い間王政による国政の酷い腐敗が進んでいた朝鮮半島や、台湾、満州など多数を「日本(外地)」として教育をはじめとして建て直しをしていました。それが日本統治時代ですね。
現代では日本における一方的な植民地支配などと言われていますが、実際は先進国から出遅れた政治を行っていたことによって(富裕層だけが贅沢をしてきた結果)、国が極端に貧しくなり食べることすら難しかった外国の人々の生活水準を底上げする政策を取っていたので、多くの人々に歓迎されていたそうです。
よく思っていない人々もいたでしょうが、日本統治時代はそれほど悪いことではなかったようです。

しかし、アメリカ側はそれらをよく思っておらず(恐らく当時の中国も)、全面的に日本軍を撤退するようにアメリカ側がハル・ノートを突きつけました。撤退する気のない日本もアメリカも互いに譲らず、これが開戦のきっかけでした。

第二次世界大戦において東郷英樹は戦犯とされていますが、もともとは戦争反対派でしたが。
ハル・ノートを経て、やむなく戦争を決意したそうです。
アメリカから戦争を宣言される前に、先手を打った形でしょうね……。

利権の話になると、日本は領土を拡大したので強国として新たに発展していきたい(保守したい)と考える一方で、アメリカは世界的リーダーの役割を得るためにそれを阻止しようとしていた。
第二次世界大戦後、アメリカは世界的リーダーとなりました。
そして、日本は外国から全面的に撤退しました。台湾は中国に戻り、色丹半島はロシアへ。朝鮮半島も日本統治下から離れました。

それでも、日本統治時代に日本国籍を持っていた台湾の人々や朝鮮半島の人々がいました。先日、訴えを起こした方々も、第二次世界大戦後(日本敗戦後)と共に日本国籍を失った方々です。
日本が領土を拡大したのも強制的というよりも、一部その国の王族・皇帝の同意を受けていたわけなのですが。
日本は敗戦国ですから、一方的に悪とされている部分も大きいのかと思います。

どちらにせよ、戦争自体を悪としたいものですね。
酷い目に遭うのはいつも国民であって、政治家ではないんですからね。
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この回答へのお礼

サンクス。勉強になりました。

お礼日時:2019/10/05 19:31

日本は、大陸の統一と西欧からの解放です。


その勢力に危機感を抱いた国々が連合国となって阻止に回ったのです。
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この回答へのお礼

そういう捉え方でいうと大日本帝国vs欧米ってのはアメリカvsソ連と似てるよな気がします。サンクス。

お礼日時:2019/10/05 19:28

意地


面子
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GHQでは、日本が使っていた「大東亜戦争」という言葉を禁句にして「太平洋戦争」という言葉に変更させました。


これは日本が始めた戦争の理由を隠そうとする意図だったようです。
現在もそうですが、日本は石油などが輸入できなくなれば、生産活動も生活もできなくなります。
そういう状態に日本は米国によって追い込まれそうになりました。
戦争をしても、戦争をしなくても、日本という国は、そのころのアジア・アフリカの多数の国と同じように植民地になる恐れが十分にありました。
だから、米国と戦えば負けると、指導者層は十分に分かっていたけど、戦うしかありませんでした。

なお、日本は大東亜戦争によって、満州国、日本の一部になっていた朝鮮半島、台湾や世界が認めて委託統治となっていた南の島を失いました。
しかし、ヨーロッパや米国は支配していた多くの植民地を失うこととなりました。

日本が大東亜戦争で目指していた人種差別反対、植民地支配反対の理想は実現できたので、人類史的には、日本の勝利といえるかもしれません。
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この回答へのお礼

サンクス…ただ日本は理念だけではなく利益もゲットしていたと思うのですが…それは道半ばで終わってしまったような気がします。

お礼日時:2019/10/05 19:27

覇権

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