『ローマ教皇、「核兵器は抑止力も違法 ！」 歴代方針から踏み込む』2019/12/2

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国家が安全保障を「核抑止」として核兵器に頼ることは、まさに「災いをもたらすだけの欺瞞」では？
核兵器による「抑止力」など、本当は存在しないのでは？

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◆1982年
ヨハネ・パウロ２世は国連総会へのメッセージで、核抑止力は「軍縮への道の一段階として、倫理的に認められる」と明記
◆2006年
前教皇ベネディクト16世は、国家が安全保障を核抑止に頼ることは、「災いをもたらし、欺瞞（ぎまん）だ」と批判
◆2019年
フランシスコ・ローマ教皇は、
「核兵器や大量破壊兵器を所有することは、平和と安定の望みへの最良の答えではない」
「戦争のために原子力を使用することは犯罪だ」
「核兵器の製造や維持に多額の費用が使われていることは”途方もないテロ行為”」だと批判。
バチカン（教皇庁）が「核抑止力を初めて違法とみなした」（仏紙フィガロ）もので、歴代教皇の方針から大きく踏み込んだ。

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核兵器は、もし使用すれば、軍人だけではなく民間人をも大量に殺戮する。
国家が戦争状態に入り、たとえ敵国が撃ったとしても、もし撃ち返せば、敵国とはいえ無実の人々を大量に殺戮する。
まさに、「戦争のために原子力を使用することは犯罪だ」
たとえどうあろうと、決して撃ってはいけないのでは？

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そんな物に、国家が安全保障を「核抑止」として頼ることは、まさに「災いをもたらすだけの欺瞞」では？
核兵器による「抑止力」など、本当は存在しない？


※2019年、フランシスコ・ローマ教皇は、「原発」についても、

『ローマ教皇「原発やめるべき」 安全の保証必要と明言』2019/11/27 日経
「ローマ教皇（法王）フランシスコは26日、原発はひとたび事故となれば重大な被害を引き起こすとして「完全に安全が保証されるまでは利用すべきではない」と明言した。」



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『ローマ教皇、被爆地から核廃絶演説 「保有、平和への答えにならず」―長崎・広島』2019/11/24 時事

「来日中のフランシスコ・ローマ教皇は２４日、被爆地の長崎、広島両市を訪問した。長崎では「核兵器や大量破壊兵器を所有することは、平和と安定の望みへの最良の答えではない」と世界に向けて核兵器廃絶を求めるメッセージを発信。広島でも「戦争のために原子力を使用することは犯罪だ」と訴えた。

教皇は「広島と長崎から人類は学んでいない」と発言するなど、２０１３年の就任以来一貫して核兵器廃絶の必要性を呼び掛けてきた。

２４日午前、雨が降る中、教皇は長崎市の爆心地公園を訪れた。原爆の犠牲者に対して献花し、約２分間黙とうをささげた。その後、被爆者ら約１０００人を前に、スペイン語で核兵器廃絶に向けた演説を行い「この町は、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的結末をもたらすことの証人だ」と指摘した。

また、武器の製造や維持に多額の費用が使われていることは「途方もないテロ行為」だと批判。核兵器規制の国際的枠組みが崩壊の危機にあると警鐘を鳴らし、核兵器禁止条約を含め核軍縮と不拡散への取り組みを各国に呼び掛けていく決意を表明した。

さらに、政治指導者に向けて「核兵器は国家や世界の安全保障への脅威から私たちを守ってくれるものではない」と訴えた。

長崎市の西坂公園では、豊臣秀吉のキリシタン弾圧で殉教した「日本二十六聖人」に祈りをささげ、「すべての人に信教の自由が保障されるよう声を上げよう」と呼び掛けた。午後には長崎県営野球場で約３万人の信徒らが参加する大規模なミサを執り行った。

教皇は２４日夕、広島市に移動し、平和記念公園で開かれた「平和のための集い」に参加した。集いには宗教関係者や被爆者ら約２０００人が出席。教皇は原爆死没者慰霊碑への献花後、被爆者から被爆体験の証言を聞いた。 」


『教皇、核兵器禁止条約に言及 「抑止力も違法」 歴代方針から踏み込む』2019/11/24 産経

「日本を訪問中のローマ教皇（法王）フランシスコは２４日、長崎市で発表したメッセージで、「核兵器禁止条約」に言及し、核兵器廃絶を訴えた。バチカン（教皇庁）が「核抑止力を初めて違法とみなした」（仏紙フィガロ）もので、歴代教皇の方針から大きく踏み込んだ。

教皇は「国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や、壊滅の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれない」と発言。カトリック教会は「核兵器禁止条約を含め、核軍縮と核不拡散に関する主要な国際的な法的原則」に基づいて、行動すると述べた。

東西冷戦中、バチカンは抑止力としての核保有を容認していた。１９８２年、ヨハネ・パウロ２世は国連総会へのメッセージで、核抑止力は「軍縮への道の一段階として、倫理的に認められる」と明記。前教皇ベネディクト１６世は２００６年、国家が安全保障を核抑止に頼ることは、「災いをもたらし、欺瞞（ぎまん）だ」と批判するにとどまった。

同条約は２０１７年、国連で採択。核兵器の製造や配備に加え、「使用による威嚇」を禁じた。日本は日米同盟に基づく「米国の核抑止力は必要」として、条約に参加していない。」



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『核兵器のある世界よりも、もっと悪いのは核兵器の無い世界である』2015.6.1.　HUFFPOST
Steven Leeperスティーブン・リーパー　翻訳家・前財団法人広島平和文化センター理事長

　「「核兵器のある世界よりも、もっと悪いのは核兵器の無い世界である」。
一体何を言っているのか？ と驚くが、核抑止論者が言っていることはつまりはそういうことだ。

彼らは、核兵器こそがロシア・中国・米国・ヨーロッパその他の国々などで争われる第3次世界大戦を防ぐ唯一の方法だという仮説をたてている。もちろん核戦争を抑止するだけでなく、その他の通常兵器による攻撃をも抑止していると信じている。

しかし、核抑止力の考え方は二つの視点から意味がないと言える。

まずひとつに、欧米・ロシア・中国の指導者たちが地球全体の経済活動を破壊するような核の使用を伴う戦争を求めているだろうか？ ということ。

指導者たちはこの70年間、核兵器を使用しなかった。それは、これから先70年も意図的に使用されないことを想定させてくれる。（もちろん、事故が起こるとも限らないが）

もし、核兵器が意図的に使用されるとしたら、イスラム国によってか、それとも世界の政治制度を壊してしまおうというグループによるものだろう。これは、指導者たちが核兵器を廃棄することを真剣に考え始める動機にもなっている。そして、全ての仕組みを本当にぶち壊してしまおうという人々が核兵器を手に入れたら、どこの国が核を持っていようがいまいが、使うだろう。つまり、核兵器は本当は、何も抑止していない。

もうひとつは人道主義的な観点である。

たった一発の核兵器爆発が大都市の上空で起こったとしたら、例えどんな国々で生じたとしても赤十字の救済対応能力を超える多くの死と破壊が生じる。やけどをした被害者に処置できる国は一つも無いのだ。都市は消え去り、国は荒廃し、地球経済は混沌状態になだれ込む。５００万トンの粒子を空中にまき散らすことが出来る核兵器（広島原爆１００個分＝１０~１５の水爆）は、太陽光線を１０%遮蔽し、核の暗黒と呼ばれる状態を引き起こす可能性がある。そうなれば世界中の穀物を不作にし、核に依る飢饉が生じて何十億の一般市民を死傷させるのだ。何百もの核爆弾は人類を絶滅するほどの「核の冬」をもたらすと言われ、子々孫々まで影響を及ぼす。

これらのことは2013年3月オスロ会議（ノルウェー）、2014年2月ナヤリット会議（メキシコ）、そして2014年12月ウィーンでの国際会議で提起され、確認されてきた。

そして、世界はこれまでに、少なくとも２０回は核戦争一歩前まで近づいたことがある。
私たちが今日生きているのは、ほんの一握りの人たちが命令に従わなかった、あるいは機器の故障によって保たれてきただけにすぎない。

核兵器に対する唯一の良識ある対応は核兵器を廃棄すること。

そして廃棄することは人類の存続への第一歩となる。そのような一歩を踏み出すことは意識を高め、共通の数多くの問題点を解決に導く扉を開けることになるのです。人類の生存を望むなら、抑止論のような考え方を放棄しなければなりません。」

※

No.8 回答者： atoiti 回答日時： 2019/12/05 09:59

時により、真逆の事を言うローマ教皇のミサでのメッセージは

おめでたい人には、いや歴史を知らない無知無学無能には
丁度良い子守歌ですね
ローマ教皇のまいたエサに飛びつくマスゴミや、猿の群れが滑稽です
参考（歴史、知っとこ）
http://rokusann.sakura.ne.jp/default2.htm

No.7 回答者： zipang_style 回答日時： 2019/12/04 11:55

＞核兵器による「抑止力」など、本当は存在しないのでは？

　核の抑止力があるから、アメリカも北朝鮮を相手にしていると言える。

＞国家が安全保障を「核抑止」として頼ることは、まさに「災いをもたらすだけの欺瞞」では？
　核兵器の使用は災いに直結するが、
「この国は我が国に対して核兵器を使用するかも知れないから、交渉は慎重に」という
　一つの鎮静剤にはなる。

核兵器を持たない国や地域の方が、紛争で死者や難民を多く出しているのが実態です。
教皇は、理想をイメージする立場の人だから、
紛争相手に交渉に行っても無力、最悪はその場で処分されるかと。

質問文は長いけど、質問自体はこの2つのようなのでショートカットして読みました。

No.6 回答者： tanzou2 回答日時： 2019/12/03 04:06

国家が安全保障を「核抑止」として核兵器に頼ることは、まさに

「災いをもたらすだけの欺瞞」では？
核兵器による「抑止力」など、本当は存在しないのでは？
　↑
理屈などいくら並べても意味ありません。

現実を見ましょう。

核保有国が侵略されたことは一度も
ありません。

北朝鮮があれだけのことをやっても
米国は攻撃しません。

何もしなかったイラクは、侵略され大統領まで
処刑されました。

あのとき、日本が核武装していたら
広島、長崎は無かったのではないですか。

No.5 回答者： benesuto 回答日時： 2019/12/02 21:09

＞核兵器による「抑止力」など、本当は存在しないのでは？

残念ながら北朝鮮が核兵器を保有したことで、抑止力というものを証明してしまっています。

＞大量破壊兵器を所有することは、平和と安定の望みへの最良の答えではない
シリアは大量破壊兵器（化学兵器）を使用することで、自国の混乱に終止符を打ち、平和と安定を取り戻そうとしています。

もしも、大量破壊兵器の所有が平和と安定を妨げるのであれば、アサドを反政府組織や政府に抵抗する市民は倒せなかったのでしょうか。

No.4 回答者： Epsilon03 回答日時： 2019/12/02 20:36

核兵器を戦争関連にだけにしか考えない短絡的ですね。

それでは核兵器が無い事によって人類滅亡、いや地球の生命体全滅と言う大惨事を招きかねない。
現在、将来地球に衝突するかも知れない小惑星に対して、核兵器を使って小惑星付近で爆発させてチョット軌道を変えてやる事で
地球をかすめるが衝突を回避できるだろうと言う有効手段の一つとして考えられてもいる。
核兵器を全廃したならそれも出来ないだろうに。
原発を止めるってそれでは技術は進歩しないから、地球外から飛来するかも知れない高濃度の放射線発生源にも対処出来ない。
それに次の技術へのステップにもならない。
彼らの主張には矛盾も多いが、その矛盾を信仰する神が消してくれるとでも思っているのだろうかね。

No.3 回答者： rwfxyz75163be 回答日時： 2019/12/02 20:23

まったくナンセンス人間はどこかに　やられるより自由をもとめる

自分達の食い扶持増やすための方策
油断すればくいころされる

No.2 回答者： monquiy 回答日時： 2019/12/02 20:16

発言集

・核兵器廃絶に日本が貢献すべき
・防衛費の一部から世界基金を創設し貧しい人々の援助に充てるべき
・難民や在留資格のない外国人などに対して厳しい対応を取っている日本はより寛容な政策で難民等を受け入れるべき
・原子力利用は犯罪だが、地球環境保護の為に火力発電も抑止すべき

.
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11389595.html

No.1 回答者： ジロゥ 回答日時： 2019/12/02 19:26

力の入った投稿ですね。

＞国家が安全保障を「核抑止」として核兵器に頼ることは、まさに「災いをもたらすだけの欺瞞」では？
＞核兵器による「抑止力」など、本当は存在しないのでは？

相互確証破壊と言って例えばアメリカvsロシアまたは中国の戦争で
相手国に核ミサイルを打つときは相手国から核ミサイルを打たれることを意味しており、
つまり核戦争において勝者は存在しませんし、
最悪なのは核の傘下にいる同盟国（日本）も道連れだということです。
ローマ教皇はその点について踏み込んだものと思われます。

一方でどれだけ素早く相手を叩きのめすかという点で核ミサイル開発で進んでおり、
実際にミサイル防衛を無力化する新型ミサイルを配備したロシアが今の所一歩秀でています。
ただアメリカを始めとする核保有国の大半が核を搭載した戦略原潜を持っており、
例え自国が滅んでも海の底深くから核ミサイルで反撃できるような仕組みを整えています。

とはいえお互いに滅亡という結果には変わらないでしょう。
早い話が核を持っていても使えないし、しかし持っていないと不安だという心理で核兵器が維持されていると思います。

核の拡散については非常に厳しい態度で望むべきで、だからこそイランや北朝鮮がいつも槍玉に上がるわけです。
核を持つための資格がある国以外には持たせない。
ましてやそれがテロリストに渡ったときは世界中の人が人質になるようなものと同じです。
ローマ教皇はその点も憂慮していると思います。

ただ残念なことに人間同士で争っている間はこの世から核兵器が無くないわけで
逆に言えば人間以外の共通の敵が現れれば核兵器の矛先が変わる可能性もあります。
SFの世界かもしれませんが、その敵がもし地球外から現れ、もし悪魔のごとき存在だったら。
あくまで可能性の話ですが、さすがにローマ教皇と言えども異星人の存在まで踏み込むことが出来ません。

さて原発事故に関してはその通りだと思います。できるなら無くしたほうが良いです。
しかしながらコストやら何やらの問題で、多大な電力を必要としている大国ほど不可能に近い現状があります。
なのでせめて古い原発を時間を掛けて廃炉にして、最新の（安全な）原発を再建することだけが現実的な方法だと言えます。
あるいは近いうちに核融合炉が実用化されるか、核変換技術が進んで核廃棄物が無害なものになっていくか、
科学技術で解決できる可能性も無きにしもあらずです。