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航空機が緊急時に使用するバッテリーは3種類あると聞きました。それは、なんでしょうか?

A 回答 (4件)

航空機で使う緊急時のバッテリの種類として、特にエンジン再手動様には、車と同じ鉛バッテリ、それからニッケルカドミウムバッテリ、そしてリチウムイオンバッテリが使われています。



まず、エンジン再始動ですが、ピストンエンジンの小型機の場合、12Vの仕様と24Vの仕様の機体があります。
24V仕様は、通信機や航法計器に、それより上級の大きな機体やジェット機・ターボプロップ機が使う高級なものを使いたいからです。
24Vの場合、12Vのバッテリを2個直列にして使います。
初期の小型ターボプロップ機の場合も24V仕様です。

一方、小型のジェット機・今日のターボプロップ機の場合は24V仕様のニッケルカドミウムバッテリが使われています。
これは、タービンエンジンと言う代物はピストンエンジンのように2~3秒程度しかスタータを回さないのと違い、30秒近くかけて始動します。
その間大電流を流し続けないといけないので、鉛バッテリより容量の大きなニッケルカドミウムバッテリが使われています。
ニッケルカドミウムバッテリはメモリ効果があったり高価だったりとネガがあるので、他のバッテリと違い、セル単体で交換できるようになっています。
もちろん危険を伴うのでバッテリメーカに送り返すか、認定を受けた工場・作業者が行います。

最後のリチウムイオンバッテリはボーイング787から採用された電池です。
この種の電池は可燃性の有機溶媒や電極を使うので航空機ではなかなか採用されませんでした。
日本のGSユアサが耐久信頼性を高めたものを供給できるようになったので実用化されました。
高度な充放電管理をしないといけない関係で、まだまだ広く普及とまでは行っておらず、高級な旅客機の範囲を出ていません。

蛇足ですが・・・
小さな飛行機では飛行用のエンジンはバッテリでスタータモータを回して掛けます。
それに対して、旅客機のような大型機は機体後部、圧力隔壁より後ろ、垂直尾翼の前縁の根元あたりにある、APU(補助動力装置)というタービンエンジンを電動スターターで始動し、そこで作りだす圧搾空気で飛行用のエンジンを始動します。
飛行用のエンジンのスターターは電動モータではなく、空気モータなのです。
中には油圧モータと言うのもあるかもしれません。
APUに高価なタービンエンジンを使うのは、軽いこと、飛行用エンジンと同じ燃料が使えること、あまり変動しない負荷の特性がタービンエンジンの特性に適合することなどです。

飛行機にはこのほかにも小さなバッテリを使っている場所があります。

まず、コックピットの計器盤についている非常用の計器です。
万が一機体の電源系統が全滅しても、飛行機の姿勢や高度がわかれば何とか着陸に持ち込めるチャンスはあります。
その景気の中にはそういった電源を持っているものがあります。
大抵はニッケルカドミウム、またはニッケル水素電池です。

それから、パイロットの中には用心のためにカバンハンディの航空用トランシーバを入れて持ち歩く人がいます。
これも万が一のためです。
あまり遠くまで電波は飛びませんが、空港へのアプローチなら十分使えます。
最近のにはGPS機能もついて位置や方位、大雑把な高度や速度なんかも教えてくれる機能もついています。
この手の機械のバッテリは、今ではおよそすべてリチウムイオンバッテリと思います。

次はELT。
Emergency Locator Transmitter の略で、不時着したり墜落したときに位置を知らせる電波を発します。
大抵は飛行機の尾部(垂直尾翼の前縁の根元あたり)に入っていて、強い衝撃を感じると働き出すようになっています。
こんなときに動かないといけないので、当然電池で動作します。
いつ動くかもしれないので、機体の電源系には接続されていません。
長い間自己放電せずに電力を維持しなければならないので、空気電池のような特殊な乾電池が使われます。

最後がFDRとCVR。
ご存知 Flight Data Recorder と Cockpit Voice Recorder。
万が一の事故の際の原因や経過などの情報を提供してくれる装置です。
これも、短時間ですが、機体電源をすべて失っても動作し続けるようになっています。
そのためにたぶんニッケルカドミウムかニッケル水素電池が入っていると思います。
それから、万が一水没しても回収できるよう、ELTのような位置を知らせる信号を発信する機能を持ったものもあります。
こちらもELTのようなバッテリが使われていると思います。
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この回答へのお礼

詳しく解説してくださりありがとうございます

お礼日時:2020/05/19 16:52

エンジンスターター用と電子機器のバックアップ用に電池を積んでいます。


エンジンが掛かると、必要な電力は、発電機で賄います。

電池の種類は、鉛蓄電池とニッケルカドニューム充電池。
最近では、機体の軽量化からリチュームイオン充電池も使われるようになっています。

常用、非常時用の使い分け区別はありません。共用です。
ただし、二重三重で安全を確保している事は申すまでもありません。
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動力、制御、通信、に備わってるバッテリ?

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3種類あるのはバッテリーじゃなくて発電機じゃないでしょうか?


https://www.jal.com/ja/flight/safety/trouble/boe …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。質問の仕方がおかしかったのかもしれません。
発電機が、使い物にならなくなった時に使う緊急用バッテリーの種類が何なのかまた、どのようなバッテリーがあるかと聞きたかったのです。

お礼日時:2020/05/13 21:27

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