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バリアフリー住宅について
私は高3の高校生です。将来建築士になってバリアフリーの住宅を建てたいです。そこで考えたのですが完全にバリアフリーにリフォームしたとして、今まだ自力で歩くことのできる高齢者の身体機能が低下することはありますか?私は完全にバリアを取ってしまうと、高齢者の方々の必要最低限の身体機能(公共施設で階段を登るなど)まで低下させてしまう気がしました。
皆さんのご意見、詳しい方、経験者の方々の意見が聞きたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

一応建築士だけどバリアフリーって何か考えてごらん。


バリア=障壁(かべ)
ここでは高齢者や身体障害者のための前提だろうがバリアは元々邪魔な存在なわけ。
もちろん健常者にとっても。

例、室内に段差があるとして、わざわざ段差が欲しいからと注文住宅で20cmだの30cmだのの段を付けるかな?
「障壁」には色々なものがある。
室内に突起物を出さない、転倒の危険を減らす、火災など事故の予防、万が一のとき外部との連絡が取れる手段を残す、広い室内空間を工夫する、、、

障壁(バリア)は何も物理的なものだけじゃない。
住んでいてストレスにならないよう工夫もするだろう。
住みやすさ、使いやすさ、自宅にいるときの安堵感、外にいるとき住宅に帰る安心感、、、
バリア=障壁を極力少なくすることは若年層や健常者と呼ばれる方にも心地よいわけ。

こうなると身体障害者だけでなく精神障害者と呼ばれるメンタルを病んだ方は、あえてバリアが必要なケースもある。

バリアは障壁、だが、見方を変えたら自分だけ守ってくれる防護壁でもある。
事故を起こしそうな危険は取り除く必要があるが、人間は丸裸では生きられない。
なら住む方、使う方に合わせた「壁」も考えなければならない。

>高齢者の方々の必要最低限の身体機能(公共施設で階段を登るなど)まで低下させてしまう気がしました。

一理あると思うよ。
だがバリアフリーの発想は高齢者や障害者の社会参加、積極的に自宅から外出しよう、と思わせるためでは?
出先にトイレが無い、階段で建物に入れない、公共交通機関を使えない、今まではこれが当たり前だった。
一番の障壁(バリア)は周囲からの偏見や無理解だ。
今でも点字ブロックの上は放置自転車で塞がれている。
高齢者が階段を使うのはリハビリの観点から素晴らしい。
だけどもし転倒でもしたら一生寝たきりとなる危険もある。
あなたにお祖父さんやお祖母さんがいるかな?
身体能力が衰えていけば社会がどうの、よりあなたの日常の問題になるよ。
私の母も寝たきりだけどいきなり寝たきりにはならない。
そこまでの過程で杖、歩行器具、様々な介助があった結果だ。

インフラの話をすればどうしても最大公約数となる。
なら、高齢者の個人の問題とした場合、福祉の考えの占める割合が増えてくる。

あなたが高齢になって、あるいは身体の一部に障害者を持ったとして、使う側の立場でどう考えるかな?
社会としては障壁を取り除く努力をしなければならない。

もう一つ。
高齢者や障害者の利用する側の意思の問題。
いくら社会がインフラを整備しても、一家の主がバリアフリー住宅に改装しても、本人がその気にならなければ絵に書いた餅だ。
「バリアフリーにした(してやった)んだから!」
と回りが恩着せがましく叫んでも本人ができること、できないことがあるだろう。

つまり物理的な整備と精神面のアプローチと車輪の両輪になる。
なら、建築士ごときが独りよがりをしてはいけない。

あなたが疑問を持つことは素晴らしい。
なら、その疑問をこれからどう解決させていくのか、他人に答えを聞くだけでなく、あなたにとって大切なのは答えではなくそこに行き着く過程ネ。
残念ながら私にはあなたの疑問を解決してあげる力は無い。
もっと悩んで、もっともっと疑問を持ってください。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。
すごく気づくことが多く沢山考えることが出来ました。推薦入試のため志望理由書を書くためにバリアフリー住宅などについて調べていたので実際に建築士の方のお話が聞けて良かったです。

追記
この点での絵に描いた餅とは、いくら環境を整備したところで使用者が使いやすいものにしないと意味はないという意味であってますか?

お礼日時:2020/09/27 14:59

>完全にバリアフリーにリフォームしたとして、今まだ自力で歩くことのできる高齢者の身体機能が低下することはありますか?


無い。

>私は完全にバリアを取ってしまうと、高齢者の方々の必要最低限の身体機能(公共施設で階段を登るなど)まで低下させてしまう気がしました。
階段を無くすのがバリアフリーではありません。
旧来の日本家屋の敷居程度の段差をなくすのでも十分です。
敷居に躓いて、転倒する高齢者の事故は多いです。
転倒して、骨折、入院生活で歩行機能が低下したり、認知症になる高齢者もいます。
1階をフローリングにして吊り扉の引違いにするだけでも効果は高い。
風呂を掘り込み式にして入浴時の段差を無くすのもバリアフリーだし、廊下幅を車椅子対応にするのもバリアフリー。
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畳生活の人はベッド、ソファー生活の人より心身が衰えない。

座ったり立ったりするのは筋力トレーニングですね。自然に鍛えられています。
一般家庭の階段の高低幅は高すぎです。転落事故に繋がります。10~13cmでしょう。踏み幅もやや狭いかも。階段が急なのは階段面積を最小にしたいからです。命より経済です。
昨年リフォームしました。LDK、和室、洋室、廊下の床の高さを同じにしました。動きやすく掃除しやすく便利になりました。和室は廃止しました。食事以外床生活しています。
家の中は筋力トレーニング場です。楽できれば筋肉は衰え脳も衰えます。が、家が原因でケガすることは避けるべきです。階段の改善は課題ですね。

住宅展示場の家は見てくれの家ばかりです。つまらない家ばかりです。
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>今まだ自力で歩くことのできる高齢者の身体機能が低下することはありますか?



既に各方面から指摘されています。

常に膝を上げずに生活できてしまう空間は本当に人間のためなのか? と。

バリアフリーでなくとも単に歩くだけで摺り足が常態化しているはずです。
元気に外に出て庭の手入れでもしているようなら良いですが、インドア派にはかえって悪手です。

>完全にバリアフリーにリフォームしたとして

「新規ではなくリフォームであり、体が問題ないうちに完全にバリアフリーに」
なら個人的には否定派です。
新築であれば、のちにスロープ化できるように工夫しておくことも一考でしょうけど、現実的には建て替えてしまうならバリアフリーも已む無しでしょう。

その分無駄にジムに通うことになっても、本人がまさか建てたマイホームが原因とは気付くことはないでしょうし、構わないでしょう。
ジム通いで自分に酔えますし。
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